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第45戦 VS要塞「DUST」

空は陰鬱な灰色で、空気は湿気を帯びていて生ぬるい。

今日はろくな事が無い。

そのせいか一日が一ヶ月ぐらい長く感じる。

四字熟語に直すなら一日一月といったところだ。


そろそろ現実へ目を向けてみよう。

カンナのSOSを受けて、早速助けに来たのだが私はドアの前で躊躇している。

なぜなら部屋の中から妙な圧迫感が発せられているからだ。

入りたくない、帰ってリアルへ帰還できないくらいに読書をしたい。


「という訳にはいかないしな・・・」


一応ノックをしてみるが、帰ってくるのは沈黙という応答。

仕方ないのでドアを開けた。


「・・・・・・」


そしてそのまま閉じた。


「いや、無理だろ」


再び勇気を振り絞りドアを開ける。

先程見た幻覚は、どうやら本物だったようだ。

入り口の先はもう部屋と呼べるものは無かった。




テレビの画面でしか見れない、伝説の『ゴミ屋敷』がそこにあった。




「・・・カンナも随分と思い切った模様替えをしたものだな。まさかゴミ屋敷にするとは」


冗談兼、現実逃避はこれくらいにしておこうか。

おかしい点がいくつかある。

混乱しきった頭を静めるために、まずは疑問点を整理しよう。


其の一「先刻電話で救助を求めたカンナはどこにいるか」

其の二「数日前は普通にきれいな部屋だった(カンナが掃除を行うため)」

其の三「高峰麗香は何処へ消えたのか」


結論、整理してもどうにもならんな。

カンナのケータイはさっきの会話で、電池を使い果たしている。

居場所は確認できないが、恐らくカンナの使っている部屋にいるだろう。

根拠は兄としての勘という、何とも疑わしいものだが。


「・・・・・」


直感に従い、カンナの部屋の前まで来たわけだが・・・いや、それは正確ではない。

足の踏み場もない、から数段レベルが上がったためドアの前までたどり着けない。

ゴミの海からゴミの山へ進化した現状が、物理的に超えられない壁となって私の行く手を阻む。


「カンナー、聞こえるかー」


「      お兄ちゃーん・・・!」


篭った感じの声が聞こえてくる。

部屋の中にいることはこれで確定だ。

しかしどうやってドアの前のゴミ山を処理しようか?


突如、頭の中に会議場が展開される。




〜脳内会議〜


家人A「このまま帰ってもいいか?」


家人B「肉親を見捨てて帰ろうと言うのかッ?!」


家人C「とにかくあのゴミの要塞を崩す術を考えるべきだ」


家人D「そんなことはわかっている!」


家人F「火は?」


家人G「カンナが死ぬという本末転倒的結末を迎えかねないぞ」


家人H「ちょっと待て。家人Eは何処へ行った?」


家人I「絶望しきって私の足元で寝ているぞ」


家人J「起こせ」


家人K・L「おらあ!」


家人E「ぎやぁあっ!?」


家人N「ちなみに脳内家人は何人いるんだ?」


家人O「多すぎる気もしなくも無い」


家人P「アルファベットだから26人じゃないのか?」


家人Q「おい、議題がずれてるぞ」


家人R「ちょっとお前ら意見は無いのか?」


家人S「そういうお前はどうなんだ」


家人T「そんなお前は・・・いや、やめとこう」


家人U「今、永久ループの予感したな」


家人Z「普通に片付けると言う意見は無いのか?」


家人V「おい、何順番抜かして喋っているんだ」


家人W「んなこと、どうでも良いわ!」


家人X「ちょっと飲み物買ってくる」


家人Y「私の分も頼む。ドクターペッパーで」


家人本物「話進めろよ!!」


〜脳内会議終了〜




大分時間かけたのに全く意味無かった。

役たたず共め。

自分を罵っても仕方ないか。


「そうだ、窓を割ればあるいは」


「ヌ〜ん」


「あー、ここは二階かだったな」


ん、今猫語を理解できたような気がしたぞ?

・・・気のせいだ。


「地道に片付ける、か」


たまたま見つけたビニール袋にモノを詰めていくと、あることに気づく。

散らかっているゴミの多くが、元々この部屋にあったものだ。

注意深く観察すると、リビング、台所やカンナの部屋の前にゴミが多く和室やトイレの方は少ない。

ここから何か推理できないだろうか?

十中八九、麗香が原因だ。

っといかんいかん。

頭を動かしていたら手が止まってしまった。

このゴミ要塞を崩す方が先決だ。


「よし、ちょっくら頑張るか!」


「ヌ〜!」







今回、オチは無し


家人M「ってハブられたぁあああ?!」

皆様お久しぶりです、仙人掌です。

オケラだって、アメンボだって、私だってみんなみんな生きてます。


では。

更新完全ストップしててすいませんでした!!!

忙しい上にこの話、全然筆が進まないという状況に陥ってしまったため、このような状態になった次第です。

オチがつけづらく、結局オチを次回へと逃がしてしまうという体たらくぶりでした。

絶対に完結だけはすると誓っていますので、多分大丈夫かと思います。


本当に申し訳ありません。

ドクターペッパー10ℓ飲んで反省します。

無理です。

嗚呼、ドクタッペッパーというと友達から借りた「神様のメモ帳」(ラノベ)を思い出します。

中学時代、それが机から掃除中に落ちて、これ誰のだろうと女子が広げてたのはいい思い出です。

「○○こんなの読んでるの〜?」といわれましたが、無事(?)無理やり回収しました。

女子なんて、女子なんて・・・!


・・・話が大分飛びましたね。

ではこの先、しっかりとこの話を執筆していくことで、読んで下さっているいたらへのお詫びとさせていただきたいと思う所存です。

長い文でしたが、付き合ってくださった方、ありがとうございました。


女子なんて、女子なんて・・・!

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