第38戦 VS丼モノ暴走形態
約一名、いつもとキャラが違う人がいます。
春だからです。
ではどうぞ。
本日も快晴。
雨が降るよりか幾分マシだが、少し暖かすぎる気もしなくも無い。
そんな天気のため私は窓際で、ゆらり、ゆらりと揺り椅子に揺られる。
手元の本を優雅に楽しむ。
が、予期せぬ不法侵入者。
「家人君、新しい入居者がいたりとかしない?」
「別に特にはないが・・・・・・どうかしたか、丼モノ?」
急に私の部屋に来て、藪から棒になんなのだろう。
揺り椅子で読書を嗜んでいたのを邪魔されたので、少し眉間にしわを寄せて聞き返す。
これで毛布を膝にかければ、私の理想のゆったりライフが過ごせるのだが、部屋があまりそぐわない気もする。
どちらにせよ訪問者が来ている時点で無理だが。
「突如宇宙人が浴室に現れたりとか」
「ない」
「実は僕の妹がいたりとかしない?」
「親に聞け」
春の陽気を通り越して暑さを感じる。
学校の周りの桜の木も散り始めていたしな。
葉桜も葉桜で風流があって良いが、毛虫が多くなると辛い。
「ほら、父親が再婚して義理の妹ができたり・・・・姉でもいいから!」
「やかましい。貴様の両親は二人とも永遠の新婚カップルみたいなものだろ」
「大きくなったら結婚しようねとか言ってた僕の幼馴染とかいる?!」
「頭を冷やせ!!」
怒鳴ったせいでまた暑くなったな。
夏本番はまだまだというのに、すでに夏真っ盛りだ。
地球温暖化めぇええ!!
「ぜぇぜぇ・・・・」
違うか。
地球温暖化よ、すまん。
暑さに当てられた丼モノが原因だ。
待てよ?
丼モノがこうなったせいで暑くなったのか、それとも暑さに当てられたからこうなったのか?
やめだ、鶏が先か卵が先かなぞどうでもいい。
「家人君、僕は妄想を現実に変える力が欲しい」
それは無理そうだが、妄想を現実と間違えることは無いとも言い切れないな。
というか丼モノの暴走は止まらないのか?
「とにかく僕のラヴコメ的なものは?!」
随分と露骨になってきたな。
早くもとに戻れ、丼モノ。
「その前に問題がある。お前は女性が苦手だろう」
「二次元なら問題ないよ」
「問題大有りだ!」
リアルを直視して欲しい。
よく見ると丼モノ目は焦点が合っていない。
変なものでも口にしたのだろうか。
こういう話になったとき、いつもこんな感じだった気もするが。
「運良く女の子だけが住む島に漂流しないかな」
「漂流してる時点で運が良いのか悪いのか・・・」
「仕方ない。電車で誰か女の人を助けてくるよ!」
「痴漢に勘違いされてしまえ」
人の趣味にどうこう言うつもりは無いが蒸し暑い。
おそらく湿度は丼モノから分泌されている汗が加湿器の役割を担っているせいだ。
窓を開けたいが、開けると麗香が入ってくる予感がするので開けたくない。
というかそこにいる。
前回割ったときしかられたせいか、窓ガラスを割る真似はしないようだ。
どちらかと言うと私が今、にらんで威嚇しているせいだが。
「(入れて)」
麗香は口パクとジェスチャーで私に窓を開けるように頼む。
私は勿論それに答えず睨み返すだけだ。
しかしそれでも帰りそうも無い。
「(110番するぞ)」
そう言って私が受話器を手に取ると、麗香はおとなしく帰っていった。
寂しそうな背中をして。
何がしたかったのだろうか?
「深夜に何かの戦いに巻き込まれたい」
「宝蓮荘内でもちょくちょくあるぞ」
この丼モノはどうにかならないものか。
あ、そうだ。
「宇宙人っぽいの女の子ならすでにいるぞ」
「何処に?!」
ぱちんと指を鳴らす。
するとヌヌ猫が押入れをスゥッと開ける。
「って何このエイリアンんんんんん!!」
宇宙から来たっぽくてメスも恐らく混じっているだろう。
ご要望どうりだ。
エイリアンもどき達は丼モノの体に群がる。
「う・・・・ぁ・・・・」
彼の叫びは声になることは無く、ただただ恐怖に落ちていくだけだった。
その声にならない叫びを音楽にして、私は再び椅子に揺られる。
エイリアンもどきは猫族が天敵らしい
101号室の食物連鎖は下記の通り
猫⇒エイリアンもどき⇒虫
久々に書いたら、いつものようにうまく進みません・・・・
キャラが把握できずにいます。
あと今回、色んな所からのネタが多かったので解説してみます。
「突如宇宙人が浴室に現れたりとか」
ジャンプのToLOVE○です。
最初にこのマンガをジャンプで立ち読みしたとき、本気で日本の将来が不安になりました。
人のこと言えやしませんが。
「実は僕の妹がいたりとかしない?」
どれ?ということはありません。
まあどっかにはあるよね、ということでGO。
「ほら、父親が再婚して義理の妹ができたり・・・・姉でもいいから!」
上記に同じ。
ある意味王道。
「大きくなったら結婚しようねとか言ってた僕の幼馴染とかいる?!」
上記に同じ。
私のイメージとしては「ご愁傷様、○宮君」です。
タイトル間違ってたらスイマセン。
いや、けどそんなセリフは無かったような・・・
「家人君、僕は妄想を現実に変える力が欲しい」
正確には「理想を現実に変える能力」だったかと。
植木の○則です。
絵を1巻と最終巻比べると、成長っぷりがよくわかります。
「運良く女の子だけが住む島に漂流しないかな」
これは「流されて○○島」
タイトル間違えているかもしれません。
読んだこと無いのに内容を大体知ってる謎。
「仕方ない。電車で誰か女の人を助けてくるよ!」
有名な電○男です。
私も電車で女の人を助ける勇気が欲しいです。
「痴漢に勘違いされてしまえ」
知ってる人いるか、わかりませんが痴○男。
関西可愛いよ、関西。
オ○ニーマスター黒沢もタイトルは面食らいましたが良い作品です。
「深夜に何かの戦いに巻き込まれたい」
これと言って特には。
しいて言うならFa○eとか。
PS2版なら買っても大丈夫ですよね?
あれ、何か巻き込まれてましたっけ?
ハイ、長くなりましたが以上です。