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第28戦 VSエイリアンもどき

「さて、どうしたものか」


前回の続きからだ。

ん、あらすじだと?


「俺が思うに、ヌヌ猫が芋ようかんでも食って巨大化したってところだろ」


「違う。もっと現実的に考えろ、大馬鹿者」


「エイリアンっぽい生物が出てる時点でリアリティの欠片もねーよ、アホ」


「というかどこから入ってきた、この変質者」


「窓からに決まってんだろ。後変質者じゃなくてせめて不審者にしてくれ、奇人」


「ほう、窓から家に入ることが最近の流行なのか。ってそんわけないだろ!後奇人ではなく変人にしてくれ」


「変人も奇人も変わんないだろ」


「だったら変質者と不審者も大差がないだろ」


「でもよ。不審者の方が変質者よりマシな気がしねーか?」


「怪しいという点おいては両者とも・・・えぇい!」


駄目だ。

健児と話しても、不毛なだけだ。

あらすじは台所に真木の御節エイリアンもどきが発生していた。

以上。


「で、どうすんだ?」


「どうすると言われてもな・・・」


先刻からエイリアンもどきはガサガサうごめくだけで、特に何かするわけでもない。

ふぅむ。


「ん、待てよ」


「どうした?」


「必ずしも攻撃性が高いわけでもない・・・か」


そうだ。

見た目は怖グロイが、中身は純情乙女だったりするかもしれないではないか。

エイリアンを外見だけで判断するのは視野が狭すぎるしな。

うむ。


「というわけで、健児逝ってこい!」


「俺かよ!字が違うし!!」


「気のせいだ。病は気からとも言うではないか」


「意味関係無ッ!もうやだ、ぜってぇ行かねぇ!」


「勇気ある特攻に溢るる漢気、エイリアンに突っ込むだけでモテまくるだろうな」


「いくぞぉおおおお!!」


冗談で言っただけなのだが・・・

まあ棚からぼた餅が出てきたとでも思うか。

カビていそうだが。


「ぎぁあああああああ!!!」


数秒で健児が肉片に解体される。

凶暴性が高く、戦闘力もそれ相応に高いようだ。

すまんな、健児。

お前のことは10分くらい忘れないだろう。


「うグゥ・・・死ぬ・・・」


「チ、生きていたか」


「・・・・露骨に舌打ちすんなよ」


相変わらず生命力はゴッキー並だな。

そうか、ゴッキーか。

あれがあったではないか!


「家人、俺はもう動けねぇ・・・」


「そのままでいろ」


押入れをゴソゴソあさってみれば・・・発見。

じゃあせーのッ。


プシュー


「バルサ○、バ○サン、家族を守るぅ♪っておいい!俺ここから動けないつったよなぁ!?」


おー白い虫殺しの霧が部屋に広がってゆく。

さて、別の部屋に避難するか。


「家人ぉぉおおお、シカトしてんじゃねぇええええ!!」


「まあ、○ルサンは害虫用だしな」


「俺が害虫って言いたいのか?!」


「誰もそんなことなど言っていないだろう?」


逆に害虫で無いから大丈夫だという考え方もある。

まあ健児の考えで正解だが。


「おまえもっと優しくしてくれ!俺のこと人として扱ってねぇだろ!!」


「ソンナコト思ッテイナイゾ」


「じゃあなんで棒読みの上に眼を合わせねぇんだよ!!」


煙がが濃くなって来た。

読書でもするか。


「ま、待てぇえええええ!!」


聞こえない聞こえない。

容赦なく戸を閉める。


「ゴホゴホゴホゴホゴホォ!」


流石に死ぬか。

しかし健児だから大丈夫だろう。


バァンと音を立てて戸が開け放たれ、顔を上気させた健児が怒鳴る。


「いい加減にしろ、この野郎!」


「バルサ○は何処へ行った?」


「エイリアンもどきが排除した」


ク、やはり強敵のようだ。

知能も中々だ。


「健児、こうなったら武力介入するぞ!」


「応!」


そういって健児は木刀を取り出す。

どこから出てきたのだろうか?

出所不明物を構え、そして・・・


「はあああああ!」


次々とエイリアンもどきを仕留めていく。

それはいい。

しかし同時にマイホームが破壊されていく。


「健児、ちょっと待て!」


「どうした家人」


「どうしたもこうしたもない!それ以上家を壊すな!!」


「俺の前では全てが無力!」


「聞けよ」



ドォーん!



「何だ?!」


「外か」


ドアを開けて外に出る。

外は信じたくない事態になっていた。


『クィシィヤァァアアアアア!!』


10mくらいあるエイリアンもどきだ。

でかい・・・・・

コイツがボスか。

いや違う。

ただのボスではない、ビッグボスだ!


「何を食ったらあんなに大きく成長するのだろうか・・・」


「家人、だから芋ようかんだろ」


「何故芋ようかんを推す」


「昔から芋ようかんは巨大化・・・・・ギャァ!?」


健児死亡。

人が死ぬというのは、存外あっけないものなのだな。


「どうする・・・」


『ギシャァアアアア!!』


万事休すか!

眼をつぶったその瞬間・・・・


「先輩ッ!」


「真木?!」


『ぐ、グルゥ・・・』


ビッグエイリアンもどきが大人しくなった。

なるほど、真木はコイツの親みたいなものなのか


「真木、そいつにもう誰も二度と襲わずに、遠くに行くように行ってみてくれ!」


「え、はぁ・・・・」


真木が命じると、ビッグエイリアンもどきはどこかへ飛び去った。

夕日に向かって飛ぶ、巨大なエイリアンもどき・・・・

奇妙な光景だ。


「えと、コレ私のおかげですねっ♪」


なにはともあれ宝連荘に平和が戻った。

一人の殉職者を出して。


「・・・・まだ死んでねぇ」







宝連荘崩壊エンドを回避

健児はこの後自然治癒

ビッグエイリアンもどきは太平洋のどこかの島に移住したようだ

芋ようかんで巨大化。

↑は昔見た戦隊モノに芋ようかん食べると巨大化するという設定があったんです。

閑話休題。


ユニークアクセス数が30000人突破しました!

ヒット数はもう少しで100000に届きそうです。

本当にありがとうございます。

ということで宝蓮荘の外伝を書きました。

とはいえ喫茶カフェの常連客の男女のカップル(超脇役)が主人公ですので、あくまで登場人物が同じだけの別の物語と言った方がいいかもしれません。

題名は『いつも隣に腐男子』

腐要素はたいしてありません。

誰でも読める(ハズ)

宝蓮荘より恋愛要素が多め(になってしまった)です。

気が向いたら読んでやってください。

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