第2戦 VS宮沢健児
「ごちそうさまでした」
タイムロスは痛いが、ご馳走食べれたから、よしとしよう。
「あ、これから皆の所、まわるんですよね?」
「ああ」
「私もついていっていいですか?」
「別にいいが面白くもないぞ?」
「いえ、そんなことないと思いますよ・・・・それにあの女と二人きりにはでき
ませんしね」
ユカが喋っている時、後半部分が聞き取れないのが多いな。
「まぁ、かまわんぞ」
「ありがとうございます!ちょっと食器洗うので待ってくれませんか?私は食器
洗わずに、そのままにしておけないんです」
「いや食器ぐらいが私で洗うぞ、そこまでやってもらうのも悪いしな」
「いいですよ、私がやった方が早いと思いますよ?」
「そうか・・・では頼む」
なんか先刻からかなり悪い気がしてきた。
実際かなり悪い。
む、何だこの箱は?
・・・もう遠慮するのも面倒くさいな。
そもそも遠慮とかキライだ。
開いてみて私は絶句した。
「これは・・・」
なぜか私の写真の山、山、山。
・・・・・・そうか!
これは丑の刻参りの、わら人形に使うためか!!
そんな恨みをかっていたとは・・・(←鈍感以前の問題
もっと優しく接しなければならんな。
「終わりました、さあ行きましょう!」
「ハイ、ユカ様!!」
「・・・様!?・・・・・・・・・え、でもそんなプレイまだ・・・でも家人さんなら・・」
丁寧に接しようと思ったが逆に不快だったか(←鈍感以前に馬鹿)
「じゃあ、行こうか、ユカ」
「え?あ・・・はい」
隣の103号室にうつりチャイムを押す。
またも応答ナシ。
「ちょっと離れてくれ」
「え、それってどういう・・・」
「開ければわかる」
バンッ!いきなり扉をあける。
すると眼前に拳がドアップ。
「んのっ・・!」
ぎりぎり避ける。
拳を繰り出した奴が残念そうにつぶやく。
「ちっ、なんて反射神経だ」
この男の名前は【宮沢 健児】
認めたくないが私の友人だ。
「死ね、親友!」
・・・追加事項、私の親友を自称している。
というか死ねはひどいだろう。
手に木刀を携えた健児が接近する。
木刀は中学の修学旅行で買ったものらしい。
何故か知らんが、特に使い道も無いのに買ってしまうのはよくある話。
使い道があったならあったならで問題だが・・・
「ハっ!!」
ガンマンの早撃ちのように警棒を取り出してガードする。
何故そんな物持っているかなどは、優しくスルーするのが大人の対応だぞ?
「らぁああああ!!」
「ぐ・・・」
「えと、これはいったいどういう状況なんでしょうか・・・」
打つ、
叩く、
穿つ、
蹴る、
殴る、
跳ぶ、
弾く、
乱打戦が続く。
ちなみに、いきなり健児とバトルになったのも理由がある。
私が勝てば家賃徴収。
負ければ今回は見逃す。
といったようなルールが自然と健児との間で出来上がっていたからだ。
「必ッ殺!・・・・」
「甘いな、健児!」
カウンター狙いの切り上げ。
が、擦っただけのようだ。
「これって放置プレイですか〜、ちょっと〜」
ち、なかなかやるな。
だが負けるわけにはいかないのだ。
「あ、猫ちゃんって何で私の部屋から出てくるんですか」
「ヌ〜ン」
「ぬっ?!相変わらず変な鳴き声・・・」
「ヌ〜ン」
「にゃ〜んってないて下さい、ほら、にゃ〜ん」
「ヌ〜ン」
ガキィ!
まずい、警棒が弾き飛ばされた。
「これで終わりだ家人!」
「あ、ユーフォー」
「ふん、引っかかるか」
ち、馬鹿でもそれくらいはわかるか。
なら多少趣向を変えてみるか。
「あ、きれいなお姉さん(棒読み)」
「マジぃ?!」
「隙あり!!」
「かっ・・・」
鳩尾に肘鉄を一発。
こんな手に引っかかるなど・・・。
まぁ、馬鹿だから仕方がないか。
「ま・・・まだだぜぇ・・」
「黙れ、喧しい」
「ウヴぉッ・・・!」
うるさいので、わき腹を蹴飛ばした。
自分でやっておいといて言うのはアレだが、本当に痛そうだな。
「俺が死んでも、第二、第さ・・・ボバァ!」
「どこの魔王だ」
腹にストレート。
かいしんのいちげき。
「最後ま・・・で言わせてくれよ・・・」
「さっさと家賃だ、家賃」
「くそ、ほらよ」
あー、無駄に疲れた気がするな。
「さて次行くぞ、ユカ」
「くかー、もう食べれません・・」
「またベターな寝言だな。初めて聞いたぞ」
さてどうするか。
じゃあ、俵かつぎで運ぶか。
「よいっ・・・うおおお?!」
思った以上に抵抗するな。
いや、本当は起きているのでは?
もしやお嬢さん抱っこならいいのか?
「・・・急に抵抗しなくなったな」
まぁいいか。
さっさと運んで次に行くとするか。
相沢健児―なんとか辛勝?
疲労を引きずりつつ、作戦続行
どうも、てめーはギャルゲでもやってろ的なもつ仙人掌です。そもそも元のデータがあるのでコピー&ペーストで済むんですが、設定に大幅変更があったり、色々改修して大分遅くなってます。




