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BLOODY→SCHOOL←「神霊編」  作者: 無銘のイノセント
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BLOODY→SCHOOL←「神霊編」

第肆話「キョウテキ」

ー砂野真野学院・世界樹ー

(確か、この辺に真奈姉が居るはずなんだけどな…)

俺は辺りを見渡した。

でも、真奈姉は見つからなかった。

「何処にいるんだよ…」

俺か言葉を吐いた時だった。

「ボトッ」っと音を立てて何かが後ろに落ちた。確認の為に俺は音が鳴った方へ振り向いた。

「な...なんだ...これ...」

人の腕だというのは分かったが、分からなかった。

その腕は白くて俺の探している人の手のようだった。それを手に取ってみると、まだ温もりが感じられた。数分前まで、生きていたかのように。

「誰が、こんなことを...」

「私だよ」

俺の言葉を待っていたかのように、言葉が返っていた。

「誰だ?アンタは」

「私は実里。藤山実里(ふじやまみのり)貴方の最後の相手だよ、歳次君」

(この女、俺の名前をどうして...)

そう思いながら、俺は実里と名乗る女をよく見て見ると、右手には、沢山の刺し傷と、切り傷から出る大量の血を流している、女性の姿があった。

緑色の髪、紅い眼鏡、灰色のベスト、膝まである長いスカート。まるで真奈姉そっくりだった。

いや、違う。あれは真奈姉だ。

「返してあげるよ」

そして、実里は真奈姉を投げた。

俺は落ちてくる真奈姉を受け止める。

「真奈姉!真奈姉!!」

俺はグッタリしている真奈姉に何度も呼びかける。

でも、返事は返ってこない。

「その子もう息してないから、いくら呼んでも意味無いよ?」

その時俺は気づいてしまった。真奈姉の死を。

「このヤロウ...。今すぐ殺す。泣いて謝っても殺す!絶対に殺す!!降りてこい!」

実里は「そう急かすな」と言いそうな顔で降りてきた。翼をつけて。

「天使の.....翼...」

「そう、これは私の「聖装(せいそう)・犠牲(サクリファイス)」。名前は凄い闇っぽいけど、列記とした君の対になる能力よ」

「まぁどうでもいい。琴音、行くぞ!限定解除!」

限定解除をして実里に切りかかる。俺の第一撃は難なく止められた。

でも、本当の攻撃は左。しかし、左からの攻撃も難なく止められた。

「君は聖装を舐めすぎだ。それに聖装は全てを見通す。筋肉の動きでどこから攻撃が来るのかも分かる。何もかも、見えてしまうのさ」

「そ、そんなの...勝ち目がないじゃないか…」

「いいねぇ、その面!もっと見せてみなよ!!月光(ムーンライト・)の狂奏曲(ラプソディ)」

俯いている俺に素早い連撃が襲いかかった。実里の攻撃を刀で守るが実里の攻撃の手数が多く、身体中には切り傷が付いた。

「...ッ!クソっ!」

しかし傷はすぐに癒える。

「そっか、君には迦具土がついてるんだっだよね。でもねその力も、この力の前では無力となる。見せてあげるよ」

実里は刀を構えた。

「神器開放!神器・自由(エレウテリア)!!

その君の左目...目障りだ。偽者は邪魔だ...」

そう言うと実里は俺に斬りかかってきた。

「偽眼・開放!終わらせるぞ!」

30分の間、何度も競り合いをしているうちに、俺の刀の刃はボロボロになっていた。

「はぁ…。ちょっと残念だな。もういいや、死んで」

言葉を言い終えると実里は俺に刀を突き刺した。

「じゃあね偽者君。次はないと思うけど、楽しませてね」

実里は俺に刺さっている刀を抜き、犠牲で何処かへ飛び去った。

この時俺は感じた。俺の中で何かが終わったのを...。

「ゲホッ...ヤベェな、傷が塞がらねぇ.....」

「大丈夫!?」

慌てて琴音が寄ってくる。

「多分...ね...」

「多分って...」

「恐らく、犠牲の範囲内で迦具土の能力か が出せないんだと思う...。実里が離脱したお陰で、範囲から出られる筈なんだ...。だから時期に治ると思う。それまで、ちっと休ませてもらうわ…」

「駄目よ、歳次!目を閉じちゃ駄目!」

俺は隣で騒ぐ琴音の声を無視して目を閉じた…。

ー佐野真野学院・校門前ー

「なぁ、これからどうするんだ?」

「俺についてこい!なんて言ってた奴はどっかに行っちまったし...」

(皆が不安になってる。私が何とかしないと...)

そして、何かいい策がないか考えていた時だった。

「こんにちは、本宮榛香さん。あなた達の探している人なら、世界樹にいると思うよ。早く行ってあげたら?」

私の名前をしている彼女は誰だかは分からないが、歳次のことを教えてくれた。

「世界樹...ありがとうございます!えっと…」

「藤山実里。それが私の名前」

「そう、ありがとうね藤山さん!」

そして私達は頃原が居る、世界樹へと向かった。

ー世界樹ー

「頃原ー!」

私は大声で頃原を呼んだ。でも、返事は返ってこなかった。

(もう、何処に居るのよ頃原...まさか、死んじゃったんじゃないんでしょうね…)

「んー、その答えは半分くらいは当たってるかな」

私は声のする方を向いた。でも、その方向には誰もいなかった。

そして、私が振り向いたと同時に私以外の生存者の身体が切り刻まれた。

「どう...して...」

「ごめんね、貴女以外の人間は邪魔だったから。でも、安心して、直ぐに会えるから」

「い、いや...」

私は恐怖で足が動かなった。

「いいね、そういう顔。私好きだよ」

何が何だか分からなかった。そして...

「でも、もういいかな。貴女が来ても、歳次は起きないし…。じゃあまたね、あっちの世界でお幸せにー」

そう言うと、実里は手に持っていた刀を振り下ろした。

「嫌ぁぁぁぁ!!」

数秒の間のあと聞き覚えのある声が聞こえた。

「間...一髪だね...」

そこには琴音ちゃんがいた。頃原の刀を持って。

「無事だったのね、琴音ちゃん!」

「ま、まぁね... 。でも、会話はこれでおしまい。この状況をどうにかしないといけないからね」

そう、頃原がいない今、彼女に勝てる者は誰もいない。

「榛香さん、私が合図したら走って逃げますよ...いいですか?」

「う、うん...」

私が頷くと琴音ちゃんはにっこり笑って、前を向いた。

「な〜にを企んでいるのかなぁ?」

前で実里が言う。

「あんたには関係ないことだよ!」

「ふーん」

実里の声に合わせて鍔迫り合いをしていた刀を弾いた。

「今よ!!」

私たちは琴音ちゃんの合図で一斉に走り出した。

「逃がさないよ!」

「来ると思ったよ。これ、あげる!」

そういうと琴音ちゃんは煙玉を投げた。

「ちっ。逃げられちゃったけど、まぁいいか…。私から行かなくても、あの子たちのほうから来るだろうし」

「ホントにいいの?」

「うん。それより、待ってる間何しよっか。ねぇ、お姉ちゃん...」

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