表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
歴史と謎  作者: 村背博秋
第3話 「信長にまつわる〜後編〜」
28/37

信長にまつわる 其ノ十七

密書に記されていたものは、埋蔵金ではなく

織田信長の遺体の場所だった。


しかし、その場所はまだ明らかになっておらず

更に追い求めることとなる。



まずは、ここまでの経緯を思い返してみたい。



私の事務所に、ある日

土岐頼春ときよりはると名乗る老紳士がやってきた。

土岐頼春は自宅の蔵で古びた箱を見つけたのだと言う。

その箱には濃姫と書かれており、

中には信長が濃姫に宛てたと思われる書状が入っていた。

密書と思われるその書状を調べて見ると紙質から信長の生きた頃のものと判明した。


しかし密書に書かれていた内容は

密書の痛みが激しく、いくつかの文字が解読できただけであった。


その文字の1つに埋蔵と書かれていた為、

この密書は信長が埋蔵金のありかを濃姫に伝えたものであると考えられた。


その他の文字から私たちは信長の埋蔵金の謎を解く旅にでたのだった。


最初に訪れたのが愛知県にある徳川美術館。

密書に記されていた"五"の文字から長篠合戦図屏風ながしのかっせんずびょうぶを調べてみることにしたからだ。


しかし徳川美術館には長篠合戦図屏風はなく、

次に訪れた名古屋市博物館で屏風を見つけた。


が、その屏風は我々がよく知るものとは異なっていた。

それは秀吉が都合よく書き変える前の屏風絵であり、

その後、訪れた設楽原歴史資料館したらがはられきししりょうかんで長篠の戦い自体なかったと判明した。


さらに信長に鉄砲隊はなく、武田軍にも武田騎馬隊は存在しないことが分かった。


その頃、野中は滋賀県を訪れ

長浜市長浜城歴史博物館、安土城郭資料館あづちじょうかくしりょうかん

安土城天主 信長の館などを巡っていた。


その後、野中と合流した私は岐阜県へと向かった。


信長が名付けた岐阜、そして岐阜城を臨む岐阜市博物館へ足を運んだ。


そこで私は信長本能寺の変の推理を披露した。


信長はイエズス会の恨みを買い、

イエズス会は豊臣秀吉を使い信長を暗殺しようとしていた。

その事に気付いた信長は

明智光秀と共に自らを死んだことにする為に本能寺の変をおこした。


つまり光秀の黒幕は信長。

自作自演だということだ。


そのため信長の死体は本能寺て見つからなかったのだ。


その後、光秀は荒深小五郎あらふかこごろうと名乗り岐阜県山県市で暮らした。

その荒深小五郎の墓がある桔梗塚ききょうずかに訪れた私たちは

荒深の姓をもつ地元の方に出会い昔から伝わる秘密の歌の存在を教えられる。


その歌のメモを手に光秀出生の地とされる

岐阜県恵那市明知町と岐阜県可児市へ向かった。


そこで光秀が土岐明智氏をルーツにもつことを知り

土岐氏が居城としていた鶴ヶ城跡に向かった。


そして鶴ヶ城は信長にゆかりがあることがわかった。


さらに鶴ヶ城の裏手を守る武士がいたことを知り、

山の裏側にある岐阜県瑞浪市日吉町半原に向かったのだった。


そこで地元の土屋に出会い

ここ半原には鶴ヶ城の裏手を守る役をになった

七氏族ななしぞくがいたことが分かった。


しかも七氏族は現在でも存在していることも。


さらに、ここ半原には操り人形浄瑠璃が伝わっており

その中の演目の一つ、式三番叟しきさんばそうに私は目をつけた。


この三番叟の歌詞の中に信長埋蔵金の謎はある。

そう確信した私は、三番叟の歌詞を元に推理を始めた。


しかし、歌詞から読み解いた私の推理は

今までの考えを否定するものだった。


私たちは勘違いをしていたのだ。

明智光秀が守ろうとしていたのは織田信長の財宝などではなく

織田信長の遺体そのものだったのだ。


そして密書が、三番叟の歌詞が示していたもの

それこそが信長の遺体を埋葬した場所だったのである。


日吉神社。

そこに鍵が隠されている気はする・・

だがそこに遺体はない。


そう、私の感が語っていた。



「日吉神社は文禄四年1593年頃、建立されたという・・

本能寺の変より約十年・・」


「日吉神社には怪しい所がいくつかありますね」

野中は悩みながらつぶやく。



日吉神社ではないとしたらどこになるのだろう?

理屈的に言えば日吉神社だが

七氏族や月入り歌などいまいち私の中で繫がっていなかった。


それが私を悩ませることとなっていたのだった・・



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ