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悠久の一  作者: さむちゃん
第一章 翻弄される新任少尉
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3 孤島からの脱出

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 洋上漂流 2日目自機標準時1926 高度200m

 北緯29度 東経63度

―――――――――――――――――――――――――――――――――――


 警報が五月蝿い。早急に対応しなければ……そうして私は意識を取り戻す。光が眩しい、そうだ日の出だったか。

 いや、そうではない。私は気を喪っていた筈だ。意識を覚醒させよう。空中を移動して……いる?状況把握が一瞬できなかった。

 目を開いて周囲を見渡そうとする、頭上に大きな気配がある。視界上方を見て現状を把握できた。

 私とTASは翼竜の爪に捕らえられてしまい運ばれている最中だった。両腕にガシリと翼竜らしき生物の腕部が食いついている。周囲には3体の同じ翼竜が飛行しているように見える。

 よく考えてみるとTASと私の重量は200kg近くあり、それを捕らえて飛行するとは7m大の生物にしては考えられない膂力(りょりょく)だ。

 そして私が抱いていた疑問が解消された。偵察機ではなかったのだ、すると別の疑問が頭をよぎる。こんなに巨大な生物が棲息する地域は記録にないはずだ。

 翼竜に掴まれ運ばれながら私はいくつかの行動方針を定めてCaesarをコールする。人工知能(AI)はすぐに待機状態(スタンバイ)解除され私に応えた。


「気が付きましたねアイン、現在自機標準時1928です、さっそくですけれど報告(レポート)を先に行います、行動指針は報告を得てからで遅くないと進言いたします」


「わかった、先に聞かせてくれ」


 私はそういってHMDヘッドマウントディスプレイに表示される報告に目を通し、解説するCaesarの音声に耳を傾ける。


「最初に、飛行体は敵性勢力に所属する偵察機ではなく、明らかな爬虫類に属する生物でした」


 いまだに信じられないが現在私はそれを目の当たりにしている、常識を疑われるだろうが事実は客観的に受け止めねばならない。


「次に、当機を捕獲している翼竜バルゴリンクス、以下翼竜と省略します。翼竜の1個体は当機に対し拿捕行動を遂行したのち反転、自機標準時1844現在西北西方角へ向けて飛行中です」


 向かっている方角に彼らの棲家(ホームテリトリー)が存在する可能性を示唆しさしていた。つまり陸地に向かっているという期待が強い。

 この状況を利用する必要があることは私がいくら経験不足であってもわかる。


「次に翼竜の群体は当機を何度か複数体との連携で分解、捕食せしめようとしましたが叶わず、現在は最大の翼竜個体によって運搬されている状態です。


 なんだ、私たちを食べようとしていたのに叶わなかったか、恐ろしいことが起きていたのだな。とはいえTASは超高圧、高重力下でも活動可能な耐久性を持たせるため外殻の強度と靭性は陸戦用戦車並みにある、生半可な攻撃では破壊も分解もできないのだ。


「当面の危機は看過できる類です、しかし空中移動中情報収集目的で非暗号変換通信回路(オープンチャンネル)の通信を発しましたが、反応はありませんでした」


 電波通信は完全に反応なしと考えたほうがいいだろうか、発信する際の電力も無駄にはしたくないものだが……

 HMDに表示されている電池バッテリー残量は91%になっていた。


「1単位前いぜんのレポートでは検索できなかった島の反応をレーダーセンサーで確認しました、現在進路は島へ向けて150km毎時で高度200mで飛行しています」


 島か、ようやく陸地と対面できそうだ。

 今後の方針としておとなしく彼らの胃袋に収まってやる気はない。

 島に到着確認できたらこの忌々しい軛を脱して詳細な情報収集を図ろう。


「Caesar、現在の状態を受動的に維持し島への到達と同時に当機は自律行動による情報収集を行う。作戦遂行にあたって障害となるものは可能な限り無力化、殺傷は行わない」


 私はCaesarに交戦規定を命じた。


「了解しましたアイン、障害を無力化する装備は MB-14 近接格闘(CQC)モードでスタンバイします。よろしいですか?」


「そうしてくれ、左腕(レフトアーム)電磁推進砲リニアキャノン用意セットアップ弾薬(バレット)閃光衝撃炸裂弾頭(スタングレネード)


 兵装の再セッティングが終わるとHMDの光学拡大機能で視界を遠方に移し探索する。

 まだ島影は見えない様だ。制御コマンドを入力してロケットモーター(エンジン)の状況を確認しようとした時、重力が消失し、私は落下していった。TASを掴んでいた翼竜が爪を放したようだ。掴まれていたTASの重心は上半身にあるため頭部を下にして落ちる。高度200m程度であるから海面へ落下するまで10秒とかからないだろう。

 衝撃に備えて身構える私であったが別の翼竜の1体が落下途中の私を空中でキャッチしたのだ。再び空中移動が始まった。私の足りない頭脳で考えるに彼らにも疲労があるのだろう。推測ではあるが獲物持ちの交代だ。彼らには社会性があるのだろうか。

 いいように玩具にされ不快ではあったが、あと少しの辛抱だ。HMDの時刻表示を確認すると自機標準時間で2008を示していた。時差が不明なため基準時調整は陸地を発見してからでも遅くはない。

 遭難してから6時間ほど経過していた。

 そうして10分も経つ頃、HMDに映る海面の彼方に島の存在地点(マーカー)が表示された。CaesarからHMDへセンサー情報が渡され島の姿が表示される。しかしそれほどの広さではない。スキャンデータによれば30m×45mほどの平たい岩礁の様相であることがわかった。

 奇妙なことに植生がない。黒土が露わになったり苔むした地面だけが見える。

 私は周囲の海上をできる限り広範囲に見渡して更なる陸地がないか探った、大洋のど真ん中にある火山島であるならば列島の可能性もあるからだ。他の陸地は見つけられず残念ではあったが、すぐに思考を切り替えこれからの具体的な行動について思索を巡らせていく。

 やがて目視でもはっきりと確認できるところまで近付くと高度が下がり始めた。

 私はこれから起きる事態に対する決断に躊躇してはならないと気付き始めていた。味方は誰もおらず支援は相棒でもあるAI Caesarと生き抜くための装備であるTASだ。どちらも頼もしい存在でありそこに希望があった。

 どんな苦境に陥っても私は生き抜いて原隊に復帰するのだ。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 無名の小さな島 2日目自機標準時2026 海抜20m

 北緯29度 東経62度

―――――――――――――――――――――――――――――――――――


 私を掴み吊り下げた翼竜の1個体は着陸態勢に入ろうとしていた。そしてその着陸態勢が整ったと思われる高度20mあたりで掴んでいた爪を外す。

 TASは自由落下していく、地面に叩きつけられてはたまらないと私はあらかじめ準備しておいた圧縮空気射出(エアブースト)で姿勢を制御して着地体勢をとる。

 着地時の衝撃に備えてCaesarが瞬時に計算した通りのパワーアクチュエイトでサポートされ脚部マニピュレータに伝達していく。


 重い響きと共にTASは大地に立った。

 腰部接続部分アタッチメントからMB-14汎用兵装を取り出し、右手に持ち構える。充電状態は良好、安全装置(セーフティ)解除、CQCスタンモードにセット。訓練通りの動作を3秒間でやってのける。

 頭上を見上げるとロックオン済みの翼竜が4個体HMD越しに表示されていた。彼らはTASを中心としそれぞれ高度差を保って円運動で飛行周回しているようだ。やがてそのうちの1体が私の様子の変化に気付いたのだろう、急降下を仕掛けてきた。

 鋭い起動音と共にMB-14CQCの先端から光の渦が繰り出され、1.2mほどの長さを持った光刃となる。そして目前まで飛びかかってきた翼竜の鼻先に向けて光刃を振り下ろした!

 右手に物凄い手応えを得、肉が焼かれ弾ける音が聞こえた瞬間、パワーアクチュエイトが反動を相殺し瞬間的に負荷はなくなった。

 しかし翼竜の巨体が私にのしかかるように突っ込んできていた。この体勢では下敷きにされてしまう。

 次の瞬間TASから圧縮空気が前方に噴き出し、私は翼竜の巨体を回避することができた。Caesarがアシストしてくれたのだ。

 言うまでもないが私は近接実戦も未経験だった。

 心臓が熱く鼓動し、視界が狭まっている。戦闘ショックという状態だろうか。自分が自分でない感覚に私は支配されていた。体勢を整えた私の目前には気絶したであろう翼竜が1体物言わぬ状態でうつ伏せに倒れている。


 私は実戦で生きているものにプラズマ剣を向けたことは今回が初めてだった。殺してはいないであろうが倒れた翼竜はピクリとも動かない。

 そんな思考をしている間に頭上が騒がしくなっているようだ。やがて残った3体も高度を下げ私に狙いを定めたようだ。動きが変わっていた。

 プラズマ剣は右手にしっかりと握られている、この頼もしい装備が有れば私の優位は動かない。その時の私は万能感に包まれ油断を産んだ。

 言い訳がましいがこの時の私の心理状態は新兵のそれであり、例に漏れずお粗末(スキだらけ)な状態であった。Caesarからの警報表示がHMDに表示されているが高揚状態の私の目には入らなかった。

 2体の翼竜が同時に両方向から突っ込んでくる。この時逃げる選択肢を思いつかなかったのは先ほどの万能感のためだった。前後同時に切りつけようなどと(いにしえ)の剣豪のごとき真似を私ができよう筈もない。

 本来、翼竜たちの野生の動きは俊敏であり、1体目を倒せたのは突進速度が低かったお陰でもあったのだ。まず前方から迫る翼竜に一撃を加え、その勢いを利用し姿勢を回転させて後方の1体に斬りつける。前方の1体に対し前進して同時防御の危険を避け、タイミングを合わせて両手持ちしたプラズマ剣で前方をなぎ払った。両腕のパワーアクチュエイターが動作していない。

 躱された。

 しかしここで動きを止めることはできなかった。なぎ払いの勢いを利用したパワーアシストで機体を回転させる動作に入っている。躱した翼竜が再上昇をかける動きの中で翼がTASの肩部に浅くヒットした。回転の勢いが殺されてしまう。

 不十分な体勢になって後方への行動は大幅に制限されてしまった。後方の翼竜が迫る。危険だ。

 次の瞬間私の視界が暗くなった。同時に大音響防護システムが起動していた。私の目前でスタングレネードが炸裂していたのだ。

 Caesarの音声が少し強くなって響く。


「アイン少尉、戦闘ショックの影響で貴官の戦術運用に支障が出ていると判断しワタシの自律制御で自動迎撃を行いました」


 私は自分のミスに気付いた。

 スタングレネードの閃光と衝撃はTASの防御システムで全て防がれている。しかし私を狙って接近していた2体の翼竜はそれぞれ突進の勢いのまま地面に叩きつけられて倒れていた。地に残った痕跡から強烈な衝撃であったろうと想像できた。

 私は愚かだった。Caesarがアシストしてくれなければまた失態を晒すことになっていただろう。運が悪ければこの島で屍になることもあり得た。崩れた体勢を建て直して私は静かに深呼吸した。


「すまんCaesar、助かった、自分が未熟なことを忘れていた、次の戦術行動の予測がしたい、助けてくれるだろうか」


 私は初心に戻り、実戦経験データが豊富なCaesarのアドバイスに従おうと方針を変えた。


「わかりましたアイン、消費電力を抑えMB-14CQCスタンモードでの迎撃を継続し、上空から接近しつつある最後の翼竜個体を迎撃無力化します、よろしいでしょうか」


 私の謝意にCaesarが即応した。


「許可する、先立っての迎撃は躱されてしまった、外さない工夫が要る」


「それは困難ではありませんアイン、翼竜個体に当機を捕獲させるよう誘導すればよいのです」


 私はCaesarの提案に乗ることにした。TASの防御力を利用し不意打ちを避ければ衝撃も相殺できる。

 多少のリスクはあったが反撃は確実にしたい。

 そのやりとりが終わるや否や私は上空に1体だけ残った翼竜を注視した。少しづつ高度を下げて周遊し私たちの様子を伺っている様子だ。

 もうミスは許されない、重圧を感じるが同時に気力を取り戻していた。ショックからは回復したようだ。私の口元から笑みが浮かんでいた。

 3分後、私はやり遂げた。

 捕らえられた機体の拘束が解け、着地の衝撃をも消費電力を抑えるため五点着地法で逃して転がり起きた。

 最後の翼竜は最も巨大な個体だった。翼端幅は10m近くはあったろう。墜落する衝撃音が辺り一帯に大きく響く。

 プラズマ剣は安全状態セーフティで光刃は収められていた、MB-14CQCを腰部接続部分に充電収納して機体の損害調査ダメージチェックを行った。

 Caesarが報告レポートをHMDに次々と表示させてくる。

 

 ・TAS運用状況ステータス……バッテリー残量84% 太陽光充電中プラス0.02%毎時

 ・使用兵装状況および残弾数……閃光衝撃炸裂弾頭残弾×19、MB-14電磁銃100連弾倉×11

 ・作戦行動損害状況……パワーアクチュエイター排気口(ダクト)に損傷、チューブ継手(バイパス)処理済


 作戦は成功、被害は最小だった。

 私はその場に片膝をついて実戦の興奮を鎮めた。一番近くで動かなくなっている翼竜個体に近付こうとようやく腰を上げた時島が揺れた。

 警報音が鳴り始めた。私はCaesarに周囲をスキャンさせながら揺れ続ける地面ではなく離れた海上に目を向けた。景色が動いている……いや島が動いている!

 そしてCaesarからのレポートは更に衝撃的だった。


「アイン、本島は陸地ではなく先程突然温感(サーモ)センサー反応が出現、全島が巨大な生体反応で覆われています、加えて現在島は沈下しており4分後には海中に沈没します」


「至急脱出の準備だ、ロケットモーター点火準備スタンバイ、圧縮空気装填忘れないでくれ、だが方角を決めかねている、レーダーセンサーからの情報はまだか?」


 私は迫る緊急事態への対応を余儀なくされ翼竜への調査を諦めて装備のチェックを始めた、その間にも島の周辺端が徐々に水没していく様子がわかった。

 地震は収まらずますます揺動が激しくなっていく。私はバランスを崩して膝を地に着いた。

 周囲で動けなくなっている翼竜たちを見やる。彼らは助かるまい。気の毒だが何もしてやることはできなかった。

 

 Caesarがレーダーセンサーからの情報を提示した。


「アイン、西北西180kmの方角に再び島の反応があります。ロケットモーターの残推進剤量では僅かに距離が足りませんが残りは圧縮空気指向噴射エアブーストで補う事が可能です」


 急がなければ沈没する島の激流に巻き込まれて脱出が困難になる。


「ロケットモーター起動、本島から離脱する。方角位置をHMDに表示後ロックマーカーで指示してくれ」


「了解しましたアイン、ロケットモーター起動、予備点火します」


 だがロケットモーターは沈黙している。島の沈降は止まらない。波打ち際が私に向けて迫ってくる。翼竜たちは既に水没していた。

 島から少し離れた海面には大渦が産まれており、そこから突き出ている巨大な生物の頭部が……頭!?


「ロケットモーターにトラブル、再点火は60秒後」


 Caesarがレポートするが足元には波が打ち寄せていた。私は異様な光景に動揺しCaesarに叫んだ。


「Caesar、なんだ、あれは!動いているぞ、生物なのか?この島と繋がっているように見える!」


「確認しましたアイン、当機の状況とただ今確認した状況から本島は巨大な海棲生物が浮揚したものであると推測されます」


「信じられない、こんなに巨大な生物が……地球にこんな生物がいたという記録が……おおっ島が!」


 ついに島は完全に水没し私は沈没で生まれた濁流に身を翻弄されてしまう。

 その時ロケットモーターの再点火が始まった。

 轟音と同時にTASの機体がロケットモーターの強大な推進力で上昇する。

 海流に逆らってゆるやかに機体が水面から離れていきそして水の抵抗が無くなった瞬間猛烈な初速を得て機体は加速を始めた。

 その間にもCaesarのサポートでエアブーストを用いて方角を修正していく。あっという間に高度を上げTASは弾道飛行を始めた。既にロケットモーターの推進剤残量はゼロだ。圧縮酸素は50%程消費していたが再補給は既に開始されていた。

 対地速度は750km毎時、センサーに反応があった島は10分以内に目視界に入るだろう。弾道慣性飛行の距離をエアブーストで追加すれば減速も併せて到達は容易になる筈だ。

 海面に生えていた超巨大海棲生物と思われる頭が遠ざかりながら沈んでいく様子をHMD越しに視ながら私は暫しの休憩とばかりに目を閉じた。

―――――――――――― 用語解説 ―――――――――――――――――


 パワーアクチュエイター……油圧や水圧で駆動力を補助する倍力装置、つまり人間本来の力を補佐倍増して例えば地球の標準重力(1G)環境下で20kgの物しか持てない力の人でもセッティングを10Gにすると10倍、つまり200kgのものが持てるといった、現在の軍隊でも研究が進められており、また身体の不自由な方にとって動作の助けとなる画期的な補助駆動装置なのである。


 マニピュレータ……TASは人間が内部に入って操縦するものだがそのイメージは宇宙船というより規模の大きい宇宙服だ。しかし宇宙空間で剥き出しの腕や手で作業するわけにもいかないため装甲に覆われたTASの腕や脚部全体(広義では内部に人間の腕や脚があったとしてもロボットのそれと同じ)の呼称として用いられる事が多い。


 電磁推進砲リニアキャノン……電磁砲レールガンと同じく電力駆動式発射とするが推進方式が違う為、初速の制御が容易い、多用途な砲弾を発射することが可能だ。


 MB-14CQC……汎用兵装MB-14の近接格闘モードでの名称である。簡潔に説明すると接近戦用レーザー剣だ。最大10億ボルトの麻痺目的(スタン)ソード状態、そして殺傷目的のプラズマソード状態だ。

 アイン少尉は「プラズマ剣」と呼称している。超高圧、超高温のプラズマを電磁シールド制御で展開し固定化する、TAS同士の戦闘では強力な電磁シールドを貫通できる数少ない兵装でもあった。

 従って生体に使用した場合の効果は驚異的であり、出力最大であれば300mmの重金属製装甲ですら紙を切り裂くが如き破壊力を示す。


 エアブースト……TASに装備されている圧縮空気タンクから頭、胴体、背中、尻、股間、膝裏、肘、前腕、足裏に装備されている集束噴射口があり、そこから高圧で空気を吹き出すことでTASの動きを急激に制御することが出来る動作補助装備である。宇宙空間での姿勢制御にも用いられることもあって、その信頼性は高い。


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