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片思い
視線の先にはいつも彼がいた
気が付けばいつも追いかけていた
同じ教室にいられるのが嬉しくて
でもどこか切なくて
締め付けられる胸の奥を無視する
何気ない仕草がとても印象的で
ノートもとらずに彼を見つめていた
出来るだけ側にいたくて
必死に背中を追いかけるけど
追い付けない虚しさ
お洒落だってお化粧だって
努力した
ピンクのワンピースに水色のハイヒール
みんなみんな彼の好きな色
ピンクのグロスにアイシャドウ
キラキラ光るマニキュア
もっともっと綺麗になるから
私を見てほしいの
彼の視線の先が知りたくて
追いかけてみる
本当は知りたくないけれど
見てしまう真実
彼の瞳には私はうつっていない
分かっているけれど
好きなのはやめられないの