第7話(最終話) 怪盗たちの晩餐会・後編
登場人物紹介
春山晴美 怪盗シャルミーネ、天然怪盗
夏川奈津子 怪盗シャルミーネ
秋谷明江 シャルミーネの道具開発者
冬間富由実 怪盗シャルミーネ
水島美貴 警視庁捜査二課刑事、天然刑事
阿部百合子 警視庁捜査二課刑事
山田剛 二課長、通称デカ長
ガルハン・エリーヌ ガルハン家当主
サミュエル・リンゼ ガルハン家メイド
ハズウェル・マルル リンゼの部下
*登場する全ての名称はフィクションです。
エリーヌから使用人リンゼに関する資料を警察から盗んで欲しいと頼まれた怪盗シャルミーネ。
富由実は調査により過去の不正を知る。
捜査2課の阿部とのやり取りでターゲットは保管庫にあることをつきとめた。
「ねぇ、冬ネエ。場所は分かるの?」
「保管庫はこの位置にあるわ。」
「明江さんがリサーチしておいてくれたからね。」
「ふーん、どうやって行くの?歩いて?」
「はるちゃん...、さっき作戦会議やったよね...。」
「冬ネエ...はるちゃんに期待しちゃダメだよ...。」
「ん?どして?」
「ああ...私としたことが...、はるちゃんが出来る娘ちゃんと一瞬思っちゃったよ...。」
「へ?わたしができん?」
「もういいよ...、冬ネエ...先行こ...。」
警視庁の中に潜入した3人。
「ねぇねぇ、冬ネエ。これってミニスカポリスかな?」
「誰かこの娘...何とかして欲しいわ...。」
「まあ...はるちゃんだからね...。」
「いやいや、なっちゃん。甘やかせ過ぎやしない?」
「だってぇ...無理じゃん...。超天然っ娘だよ。」
「腸捻転みたく言わんでよ...。まあ...仕方ないか...。」
「ここかな?」
保管庫と書いてある。
「罠とかあるかな?」
「警視庁の中に罠張る奴なんておらんよ。」
「とりあえず中入ろうよ。」
中に入る3人。
「いや...予想はしてたけど...凄い量だよ...。」
「食べ物とかあるかな?」
「いや...ここスーパーとかじゃないから...。」
「ここの端末にアクセスして検索しましょう。」
「じゃあ、明江さん特製の『盛り盛りだ検索君』を使うね。」
「ネーミングが...何かねぇ...。」
「冬ネエ...、これ知ってる世代は...アレだよ...。」
「アレ...だよね...。」
「ん?アレって、しょう...。」
「それ以上言うんじゃないよ。」
検索した場所に移動した。
「ここかい、資料があるのは。」
「これかな?」
「はるちゃん...それ...『天然刑事のゆううつ』第1巻だよ...。」
「いいじゃない。帰ってから読みましょうよ。」
「この...いかにも怪しい箱は何?」
「ここに...『持ってっちゃイヤ~ン』とか書いてあるし...。」
「こんなことするのアホの美貴しかおらんな...。」
「なんだかな~、馬鹿らしくなっちゃうよ...。」
「やれやれだわ...。」
箱を開けると、保管品リスト•在庫リスト•メンバーリストが入っていた。
「あれ?何か足りないわね。」
「のうみそ?」
「そりゃアンタでしょ。口座資料よ。」
「冬ネエ、血管切れるよ...。」
「ふぅ...周り調べるわよ。」
周囲を調べる3人。
「何かな?このきったない冊子。」
「ん?これ口座資料じゃない!」
「足形...ついてる...。」
「落として踏んづけたのね。」
「大丈夫なの?こんなんで...。」
「こんなんだから...ダメなんじゃない...。」
「ねぇねぇ、冬ネエ。これも持って帰ろうよ。」
「何よはるちゃん...って、これ『ゆるふわ女子の怪盗生活』第3巻じゃない。」
「アホになる巻だね...。」
アジトに戻った3人。
「この資料どうすんの、冬ネエ。」
「マスコミにリークする?」
「そんなことしても、潰されるだけよ。ねぇ明江さん。」
「今、ネットに絶賛拡散中や。もうじき大炎上やで。」
「これで、エリーヌさんの依頼に答えられるかな。」
「まあ、後は結果を待ちましょうよ。」
数日後、警視庁で記者会見が行われた。
ネットで拡散された不正の件は大々的にマスコミでも取り上げられ、関係者は処分するとのことだ。
「まあ、これでリンゼさんが警察に戻ることは無いでしょうけれども、名誉は回復したみたいね。」
「エリーヌさんからお手紙来たよ。」
「どれどれ...、何かお祝いのパーチーにご招待らしいわよ。」
「せっかくだから、みんなで行きましょう。」
ガルハン邸。
「ようこそ、シャルミーネのみなさん。今回の件、まことにありがとうございました。」
「まあ...色々...ナンだったけどね...。」
「これあげるよ。」
「あら、何かしら...。ん?『メイド•ザ•メイド』第1巻...。これが何か?」
「面白いよ、読んでね。」
「はるちゃん...何渡してんの...。」
「だってぇ...ひろーらさんが持ってけって言うんだもん...。」
「なんだかなぁ...まあご招待頂いたから、楽しみましょうか。」
「さあさあ、みなさん中へどうぞ。」
リンゼさんが来た。
「この度はありがとうございました。」
「あなたのご主人に言われただけですから。」
「本当は凄く悔しい思いでした。正しいことを言ったのに、逆に処分されるとは。」
「世の中そんなものでしょうね。」
「私も探偵をしながら世の理不尽さを嘆いていました。」
「でも、いつかみんなが楽しく出来る、そんな時代が来ますよ。」
「そうなるといいですね。」
「さて、今宵はみんなで楽しむと致しましょうか。」
「そうですね。お食事も用意させてもらいました。」
こうして、ガルハン邸での晩餐会は盛大に行われた。
天然怪盗VS天然刑事 完
まあ...言いたいことは色々あるけど...。
終わったな...。
んー...MV見返して...やっぱナンだよね...。
さて、みなさん。
それでは別の作品でお会いしましょう。
(先生...番宣が...。いいのよ、これで。)




