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天然怪盗VS天然刑事  作者: ひろーら


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第5話 怪盗たちの晩餐会・前編

登場人物紹介

春山晴美  怪盗シャルミーネ、天然怪盗

夏川奈津子 怪盗シャルミーネ

秋谷明江  シャルミーネの道具開発者

冬間富由実 怪盗シャルミーネ

水島美貴  警視庁捜査二課刑事、天然刑事

阿部百合子 警視庁捜査二課刑事

山田剛   二課長、通称デカ長

ガルハン・エリーヌ ガルハン家当主

サミュエル・リンゼ ガルハン家メイド

ハズウェル・マルル リンゼの部下


*登場する全ての名称はフィクションです。

誰かアジトの入口にいる。

「どちら様?」

「こちらは怪盗シャルミーネのアジトですか。」

「アンタ何者だい。」

「私はガルハン・エリーヌと申します。シャルミーネの皆さんに盗んでもらいたいものがあるんですが。」

「まあ、立ち話もなんだからさ。入りなよ。」


「それでエリーヌさんとやらは何を盗んで欲しいのかな。」

「私の所で働いているメイドの過去の資料です。」

「そんなもんは探偵にでも頼みなよ。アタシら怪盗には関係ないよ。」

「その盗み出して欲しい資料は警察の極秘資料なんです。」

「何で、そんなヤバいもんが必要なんだい。」

「うちのリンゼ...、メイドはリンゼと言うのですが、昔理不尽に警察を辞めさせられたみたいなんです。」

「辞めた今も何かあるのかい。」

「本人は気にしないと言いますが、私が気になるんです。リンゼは事件を解決するような素晴らしい人物なんですが、そんな人が辞めるなんて考えられません。」

「何か裏がありそうだね。」

「リンゼは一言だけ、警察の不正を暴こうとして解雇されたと言いました。」

「他には。」

「何も言ってくれません。私はリンゼの為に警察の不正を許したくないんです。」

「成る程ねえ。それなら探偵じゃ無理かもね。」

「お願いします。報酬はしっかり用意しますんで。」

「なーに、お金何てどうでもいいさ。アタシゃ警察の悪巧みが嫌いでねえ。アンタの依頼受けようじゃないか。」

「いいんですか。よろしくお願いします。」


「冬ネエ、さっきの誰?」

「何だ、なっちゃん聞いてたのか。ガルハン家の当主様さ。」

「えっ、ガルハン家と言えば資産家だよ。」

「そこのメイドの過去資料を盗んで欲しいんだと、警察から。」

「ん?よく分かんない...。」

晴美が部屋に入って来た。

「どしたん?2人とも。」

「あっ、はるちゃん。資産家のメイドが警察の資料を盗むんだよ。」

「はっ?何分からんこと言ってんの。」

「まあまあ、2人とも。私から説明するわね。」


「何か警察の奴ら許せないよね。」

「はるちゃん...怒りすぎ...。」

「まあ、よくあることよ。隠蔽体質の組織だからね。」

「それで、冬ネエやるんでしょ。」

「少し調査が必要ね。私が直接リンゼさんと話すわ。」

「頼んます冬ネエ...。」


ガルハン邸。

富由実はメイドに話しかける。

「あなたがサミュエル・リンゼさんかしら。」

「はい。そうですがどちら様ですか。」

「私は怪盗シャルミーネ。お宅のエリーヌさんから話は聞いたわ。」

「お嬢様はまだ私の過去を気にされていたのですね。」

「使用人思いの良い当主さんじゃない。」

「狙いは警察の極秘資料ですね。」

「物分りが良くて助かるわ。」

「盗んでどうするおつもりですか。」

「私、警察の悪事って大嫌いなのよね。公表しちゃいましょうかね。」

「一部の関係者は処分されますが、あまり意味があるとは思えません。」

「あなたのご主人様はそれがお望みなんじゃない。」

「私に何をしろと。」

「不正に関して教えて欲しいってとこかな。」


屋敷からの帰り際。

別のメイドが近づいて来た。

「あの...怪盗の方...。」

「あなたもガルハン家のメイドなのね。」

「はい、リンゼ様の部下のマルルと申します。」

「私に何か用ですか。」

「リンゼ様は気丈に振る舞われてますが、内心かなり悔しい思いをされております。」

「まあ、リーダーなら仕方ないでしょうね。」

「どうか、資料を公開しリンゼ様の無念をお晴らし下さりませんか。」

「元よりそのつもりよ。」

「私に出来ることでしたらお手伝い致します。」

「では、幾つか話をしてもらいましょうかね。」


アジトに戻った富由実。

「どうだった冬ネエ。」

「リンゼ本人からは厳しかったけど、部下のマルルって娘から色々聞いたよ。」

「どんな話?」

「まあ、簡単に言えば、警察上層部に悪巧みして金集める悪い奴がいるってことさ。」

「簡単にし過ぎだよ。そこはもうちょっと詳しく頼むよ、冬ネエ...。」

「なら話長くなるけど聞いてね。」


話はこうだ。

リンゼが所属していた部署では犯罪者から押収した麻薬とか武器を管理していたんだって。

でも、上司はその薬物とか武器を別の組織に売り金にしていた。

それに気が付いたリンゼが上司に伝えると、かなり遠い部署に移るか辞めるか迫られた。

リンゼも遠い所に行くくらいだったら辞めることにしたけど、品物の横流しをリンゼのせいにされ、解雇となったそうだ。


「サイテーじゃん。」

「どうしようもない連中さ。」

「でも証拠とかあるのかな。」

「ああいう品物だよ。管理上、必ず台帳は残すさ。それと金の流れに関するものもね。」

「上司一人じゃないよね。」

「ああ、うまい汁を吸いたいヤツらは寄ってくるもんだからね。」 

「じゃあ、証拠盗んで根こそぎ処分だね。」

「まあね、これからがアタシらの真骨頂ってもんだよ。なあ、明江さんよう。」

「話は分かった。クズ共にはお仕置きが必要よね。大丈夫、色々用意するわね。」

「それじゃあ、盛大な大掃除といきますか!」


第6話 予告

リンゼのいた部署での不正を知った怪盗シャルミーネ。だが、彼女らに立ちはだかる2人組!

次回 「怪盗たちの晩餐会・中編」

いやー、あのバカ騒ぎからのマジモード。

このままラストまで行くよ!

ではまた。

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