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第3話 勝利の行方

登場人物紹介

春山晴美  怪盗シャルミーネ、天然怪盗

夏川奈津子 怪盗シャルミーネ、晴美のバディ

秋谷明江  シャルミーネの道具開発者

冬間富由実 謎の怪盗

水島美貴  警視庁捜査二課刑事、バディ百合子

阿部百合子 警視庁捜査二課刑事、バディ美貴

山田剛   二課長、通称デカ長

早乙女千鶴 怪盗セイレーン、バディ蘭子

長谷川蘭子 怪盗セイレーン、バディ千鶴

長谷川瑠璃 怪盗セイレーン、蘭子の姉

西園寺孝彦 セイレーンの道具開発者

小説家ひろーら コレクションが凄いらしい...


*登場する全ての名称はフィクションです。

怪盗シャルミーネから最初のプレミアムアクスタを狙う予告状が出された。時を同じくして怪盗セイレーンからも予告状が。刑事2人は二課怪盗対策班に異動。今、全員がひろーら先生のリビングに集結した...(勘弁してよ...)。


シャルミーネの春山が切り出す。

「いやー、怪盗さんがこんなにいるとは…。」

セイレーン千鶴はカップを置き、

「新人さんはさっさとお引き取りを。」

夏川が立ち上がり、

「アンタ、アタシらに喧嘩売ってんのかい!」

瑠璃は皆を制し、

「まあまあ、落ち着きましょう。ここは冷静に話し合いで...。」

全員睨み会う。

蘭子はお茶を飲みながら、

「ゲームで勝敗を決めるってのはどうかな。」

その時、誰か入って来た。

「そのゲーム、私も混ぜてもらえるかしら。」

春山が振り返る。

「誰なん?アンタ。」

「えっ、私?フリーの怪盗よ。」

千鶴が近づく。

「まあ、誰だろうと私達が勝つのは変わらないだろうけどね。」


瑠璃がお茶を飲みながら、

「ところで、みなさん。折角怪盗として集まったんですから、お互い自己紹介しませんか。」

夏川が菓子に手を出しながら、

「そうね。みんな怪盗だから、『怪盗さん』じゃ誰が誰だか分かんないわよね。」

蘭子が不意に、

「あのさ、何で刑事の美貴と百合子まで一緒にお茶してんのさ...。」

全員刑事2人を睨む。

「ん?このお茶おいし...。」

美貴は気まずそうにお茶を飲む。

百合子は立ち上がり、

「あなた達を全員逮捕する為でしょ。仲良く何でお茶会なんてしてんのよ。」

「なら、少し眠っていてもらいましょうか。」

冬間は催眠スプレーをかけた。

2人の刑事は倒れて眠ってしまった。

「あのさ、うちサロンじゃないからさ、何かするなら他でして欲しいんだけど...。」

ひろーらが困った顔で言う。

瑠璃がひろーらを向き、

「せんせ、お騒がせしてすいません。勝者が決まりましたらすぐおいとまするんで。」

「まあ、アタシゃ勝負には関係ないから好きにしとくれ。書斎で執筆してるから。」

ひろーらはそう言い残し、部屋から出て行った。


リビングには怪盗が6人、みな向き合う。

「それじゃあ自己紹介するわね。私は長谷川瑠璃、蘭子の姉よ。セイレーンには途中から入ってるわね。」

「アタシ春山晴美、シャルミーネでなっちゃんと怪盗してます。」

「ちょっと晴美、なっちゃんとか言わないでよ。ジュースみたいじゃない。あっ、私夏川奈津子です。よろしくお願いします。」

「私はセイレーンの早乙女千鶴です。刑事の美貴とはメル友なんだよ。」

「おいおい、何刑事とつるんでんだよ。あっ私長谷川蘭子、瑠璃姉ちゃんの妹だから。」

「あらあら怪盗姉妹なのね。最後はアタシかしら。フリーで怪盗してる冬間富由実よ。」

瑠璃がお茶を飲みながら、

「ここでみなさんが集まったのも何かの縁です。苗字ではなく名前で呼び合いませんか。」

「うん、いいねぇ。ねぇなっちゃん。」

「だから、なっちゃん言うなよ。もう...なっちゃんでいいか...。」

「私は千鶴でいいよ、ねぇ蘭ちゃん。」

「お前まで変に呼ぶなよ。何か探偵の娘みたいじゃないか...。まあ、蘭ちゃんでもいいけど...。」

「みなさん、仲がいいですね。私は富由実でいいですよ。」

「なら私も瑠璃って呼んでね。」


「それでさ、本題になるけどアクスタどうする?」

千鶴が話し出す。

なっちゃんが、

「ここに8個あるからさ、ゲームに勝った人から順番に1個ずつもらうのはどう?」

「いいねぇ、なっちゃんナイスアイディア!」

蘭ちゃんもノリノリだ。

千鶴がアクスタ見ながら、

「なら余った2個は美貴ちゃんと百合子さんのかな。」

「あらあら、刑事さんはダメじゃないかしら。」

富由実はちょっと呆れた顔をした。

「さあさあ、始めるわよ。みんな座ってね。今カード配るから。」

瑠璃がウノのカードを配る。

「楽しみだね、なっちゃん。」

「はるちゃんゲーム好きだからねぇ。」

「2人とも仲良しなのねぇ。」

富由実が近づく。

「ふゆ姉さんも一緒に楽しめばいいんだよ、ねぇなっちゃん。」

「はるちゃんの言うとおりだよ。ふゆ姉さんと一緒に遊びたいなぁ。」

富由実は暫く黙っていたが、顔を上げ、

「ねぇ、はるちゃん、なっちゃん、私もシャルミーネとして一緒にいてもいいかしら...。」

「ふゆ姉さんなら大歓迎だよ、ねぇなっちゃん。」

「アタシもふゆ姉さんとなら一緒がいいよ。フリーじゃなくて、今度は3人だね。」

「2人ともありがとうね。私...今まで自分だけで怪盗してきたけど、何か足りない感じがしたのよね...。」

千鶴が嬉しそうに、

「私も最初は蘭ちゃんと2人だったけど、瑠璃姉さんが仲間に入ってくれた時は嬉しかったよ。」

「千鶴も最初は何かハラハラさせてたわよね。」

蘭子も笑ってる。

瑠璃がカードを配り終わる。

「さあ、準備は整ったわ。このゲームは敵も味方も無い、完全な個人戦よ。誰が好きなアクスタを手に入れることが出来るかの真剣勝負だからね。」

「アクスタ争奪ウノ勝負の始まりだぁ!」


第4話 予告

ついに始まる怪盗6人による真剣?!なウノバトル。推しアクスタは手に入るか?

次回 「それ!アタシの推しなんですケド...」

いやいや、ワチャワチャいすぎだろ...。刑事と先生は黙らせたケドさぁ...。女子トークばかりじゃ進まんのよ。(会話ばかりだと誰が誰だか分からんし…)

なに...この下り...次回に続くって...?

ヤレヤレだわ。

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