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第2話 お宝争奪戦!

登場人物紹介

春山晴美  怪盗シャルミーネ、天然怪盗

夏川奈津子 怪盗シャルミーネ、晴美のバディ

秋谷明江  シャルミーネの道具開発者

水島美貴  警視庁捜査二課刑事、バディ百合子

阿部百合子 警視庁捜査二課刑事、バディ美貴

山田剛   二課長、通称デカ長

早乙女千鶴 怪盗セイレーン、バディ蘭子

長谷川蘭子 怪盗セイレーン、バディ千鶴

長谷川瑠璃 怪盗セイレーン、蘭子の姉

西園寺孝彦 セイレーンの道具開発者

小説家ひろーら コレクションが凄いらしい...


*登場する全ての名称はフィクションです。

『本日午後3時、ひろーら先生秘蔵の「最初のプレミアムアクスタ」を取りに伺います。

怪盗シャルミーネ』

『本日午後3時、ひろーら先生秘蔵の「最初のプレミアムアクスタ」を頂きに参上します。

怪盗セイレーン』


「何でこんなのばっか来るんだよ…、そんなにアタシのグッズが欲しいんかね。」

「ひろーら先生、今や先生保有の様々なアイテムはひろーらコレクションとして凄い人気なんですよ。」

なんでだよ、アタシゃただの小説家だよ。名画描く画家でもなけりゃ、高価な品持ってる金持ちでもないんよ。

「それで、また一課の刑事さんの出番なのかい...。」

「それなんですが...。」


1時間前、警視庁。

「おい、水島と阿部はいるか。」

ん?デカ長が呼んでる?

「どうしました、デカ長。」

「お前ら捜査二課に異動な。」

えー、何で一課から二課なの?

「デカ長、何かの間違いでは...。」

「最近のお前らが怪盗ばかり追っかけているからだよ。」

「いや、だって...、アイツら...。」

「水島も来た当初は殺人犯とか爆弾魔と言った凶悪犯に対処してたが、最近は怪盗専門だからな...。」

「いやいやデカ長、怪盗だって凶悪ですよ。」

「あのな、怪盗は所詮窃盗犯だ。だがな、本庁は怪盗対策として特別に二課の中に怪盗対策班を設置したんだ。」

「その班に私と百合子だけですか...。」

「お前ら2人じゃ出来んだろ。俺も異動だよ、まあ管理不行き届きの責任ってヤツかな...。」

「すいません...、デカ長...。」

「気にすんな、警察クビになった訳じゃない。専門部署としてやるだけだからな。」


「..... と言う訳で、二課の刑事なんです...。」

「まあ、何課だろうとアタシには関係ないし。それより、何か手紙2枚に増えてなくね?」

「くっ、セイレーンまで狙うとは...。私だって欲しいのに…。」

大丈夫かこの刑事。何でアンタまで欲しがるんだよ。

「んで、そのセイロンティーってのは誰なんだい。」

「ひろーら先生、セイロンティーではなくセイレーンです。」

そんなんどっちでもいいよ。

「あの、プレミアムアクスタはどちらに。」

「何がプレミアムだよ。普通のアクリルスタンドじゃないかい?」

棚の上のアクスタを指差す。

「先生、こっ、これが...あの...幻の最初のアクスタですか。」

大袈裟なんだよ...、普通にネットで注文したアクスタじゃないか...。まあ、一点モノではあるけどさ。

「先生、これネコミちゃんですよね。こっちはアズサ姫だぁ!」

何興奮してんだよ。主人公のアクスタ並べてるだけじゃないか...。

「何で刑事さん、そんなグッズ好きなんだい。」

「先生の作品は全て読んでます!グッズも販売されたら全種コンプします。」

何か世の中に異変でもあったのか?たかだか普通の小説書いてるだけなんだけど...。


「そろそろ予告の時間ですね。」

「またあのコスプレイヤーが来るんか...。」

「先生、油断は出来ません。何せ奴らは怪盗ですから。」

いや、あんな格好でフラフラうちに来たらアタシまで変に思われないかい?

「ところでさぁ...、何で午後3時なんだい。普通怪盗なら夜中じゃないのかい?」

「先生とお茶したいんじゃないですか?」

そりゃアンタだろ、このひろーらヲタクが。


3時になった。

インターホンが鳴る。

「刑事さん、コスプレイヤーが来たよ。」

「レイヤーではありません、怪盗です。」

どうでもいいけど、早く帰ってくんないかな。

「玄関見て来てよ。」


玄関先。

「あなた達ね。最近ぽっと出の怪盗は。」

「そう言うあなた達は?」

「私達は怪盗セイレーン。知らないの?」

「どうでもいいけど、先生のアクスタは譲れないわよ。」

「何言ってんの、アクスタは私達が頂くわ。」

玄関の扉を開けて水島と阿部が出る。

「怪盗は私達が全員逮捕します。」

「あら刑事さん、お久しぶりね。」

「くっ、セイレーン、お前達のせいで二課になっちゃったじゃない。」

「それよりアクスタは頂くわよ。」

「ねぇ、寒いから中入らない?」


一体どういう状況なんだよ。

なんでコスプレイヤーがぞろぞろリビングでお茶してんの...。

「あの...、みなさん...何してんの...。」

「あっ、先生お構い無く。我々もアクスタ頂いたら帰りますんで。」

うちはサロンじゃないんよ。しかもアクスタって...、これってそんなに価値あるんか?

「このアクスタ欲しいようですが...、価値とかあるんですか?」

「先生、こちらのプレミアムアクスタ。闇オークションでは9,999,999円はしますわよ。」

だから、何でアホになる数字なんよ。しかも超ハンパな額じゃん。いっそ1,000万円とかにしなよ。

「誰が欲しがってるか分からんよ...。」

「先生、今やひろーらコレクションは全世界の資産家が欲しがる超一級品ですよ。」

いや、おかしいだろ。

こんなモンより金とか石油とかあるんじゃないの?

「さて、一服した所で、誰が先生のアクスタをゲット出来るか勝負ですよ。」

もう...、勝手にして...。


第3話 予告

遂に全メンバーによるアクスタ争奪が始まる。プレミアムアクスタは誰の手に?

次回 「勝利の行方」

いや、マジ勘弁してよ...。最初さぁ、何かカッコいい感じかと思ってたし、オープニングMV凄いけど、話これかい。

なんか...次回もまた。

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