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目測の誤り

彼にこの言葉が理解できていない。その事実に気づくのに相当の時間を費やすこともなくそれを察することはとても容易なものであった。生暖かい風とその風を美しく舞う花びらとは裏腹に僕は額からは氷のような冷たい汗、砂漠のように乾いた喉、言語が通じないというものはこれほどまでに恐ろしく焦燥感に駆られるものなのか。僕はスマートフォンを取り出し翻訳機能を使ってもう一度言葉を発っそうとしたが、それは大柄な男の一つの言葉によって止められてしまった。いや、止めてしまったと言った方が正しいだろうか。Je ne sais pas 彼はそう言った。この発音はイタリア語ではない。翻訳アプリを立ち上げてもう読み込ませると彼の言葉はイタリア語ではなくフランス語なのであった。

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