表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エスパーワールド  作者: 碧鬼


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/105

戦闘中止

ピーッピーッピーッピーッ


軍港の司令室で、アメリカ本国からの非常回線による呼び出しを告げるアラートが鳴った。

クルーガーは、即座にそれを取るべきであったが、僅かにためらう。


(まさか、もうE3を使った事がバレたのか?くそ、いくら何でも早すぎる)


顔が強張っていくのを抑えられずに、回線を開く。


「在日米国海軍第2軍港司令官クルーガー大佐であります」


「大佐、私は国防総省補佐官マッケン中将だ。いいか、よく聞きたまえ、現在君達が行っている戦闘行為をただちに中止するのだ」


クルーガーは耳を疑いたくなった、


「お言葉ですが閣下、現在我々が目標としている少女は、先日国防総省から海軍総長殿を通じて、米国に引き入れる事ができなければ、どんな手段を持ってしても殺害するように。との命令書が出ておりますが」


「何だと?そんな馬鹿な事を国防総省がする訳が無い!…いや、待て…その命令書をそちらの基地に持ってきた者に大佐は会ったのか?」


「肯定です。その男はレイスと名乗り、国防総省の名を告げて命令書の入った封筒を私に渡しました。

その書類は正式な物であり、海軍総長のサインも入っていた為、疑いはしませんでした。

ただ、目標の少女の身柄を拘束して、その後交渉を行ったのはレイスと名乗った男と、その男が連れてきた5人で行われました。

我が基地は交渉に失敗したとの連絡を受けた為、目標との戦闘行為に及びました」


「分かった…ならばそのレイスと名乗った男は、まだそちらに居るのだな?」


「はい、肯定です」


「よろしい、ただちにその男を拘束しておけ。他の5人もだ。それとくり返すが、今すぐに戦闘行為を中止しろ、いいな!」


「了解致しました!」


回線を閉じたクルーガーは、すぐさま非常用マイクを使い、基地内に戦闘行為の中止を伝える。


「たった今、本国の国防総省から戦闘中止の命令があった!ただちに戦闘中止!繰り返す、ただちに戦闘を中止せよ!」


そして今度は通信兵に、レイスと他の5人の拘束を船に連絡するように命令する。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ