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誤字脱字等があるかもしれません。そこのところはどうかご容赦ください。少し、前と書き方、というか日本語の使い方が若干異なるかもしれません。一か月半ぶりにくらいにこの小説に手を付けてしまったため、読む人にとっては不快感をあたえてしまうかもしれません。ご了承ください。
今日は幸いなことにバイトが入っていなかった。これからピザを店に取りにいくことになっていた。
『ピザ取りに行こう』
『うん』
すぐに荷物を置き、上に着ているブレザーなどを脱ぎ、ワイシャツとネクタイの姿になった。財布を持ち出し、弟のもとへ行った。
彼の目の前までいって『いこう』と言った。彼は頷いて椅子から腰を上げた。
素早くスニーカーに足を滑り込ませて扉を開けた。彼は靴ひもを結ぶのに少し手間取っていた。やっとの思いで顔を上げた彼は真顔だった。あまりにも無表情すぎて、ふっと顔の筋肉が緩む。整った顔が不思議そうに歪んだ。律は笑いながら口の前で手を振った。
『ごめん』
彼は怪訝な顔をしつつも律の手をぎゅっと握った。律もつい癖で握り返した。暖かいような冷たいような、そんな体温が掌越しに伝わってきた。なぜか今日であった先輩である蓮が頭の中に浮かんだ。
『ワイシャツ似合っている』
『ありがとう』
ピザをもらいにいく道中、彼は突然律のことを褒めた。
『いーお』
普段は絶対にしないひらがなの手話で彼の名前を呼んだ。彼の名前は伊織といった。伊織は少しびっくりしたようで目を丸くした。しかしすぐ、『なに?』と返事をくれる。律は自分にしか見せない伊織のそういう顔が大好きだった。
律は伊織の手から自分の手を離し、顔の前で、手を使い大きなハートを作って見せた。指が細くて長く、手フェチでない人にも「綺麗」と言われるほど整った手で。律は顔をだらしなく緩めて笑っていた。伊織は一瞬歩いていた足を止めた。そして歩き出してそっぽを向いてしまった。
(怒らせたかな~)
律はそう思ってすこし項垂れた。でもすぐにその頭を起こして喜んだ。
伊織はそっぽを向いたまま、律の顔の前で指ハートをつくっていたから。伊織のさらさらな髪の毛からすこし覗く、耳が真っ赤に染まっていた。律は嬉しくて、伊織の手を繋ぎなおした。彼も律の手を握り返してくれた。
とても愛らしい弟を見て律は嬉しかった。本当は今の生活に不満があるんじゃないか?両親がいなければならない年頃なのではないか?ずっとそんなことを考えていた。でも本人を前にしてそんなことはどうでもよくなってしまう。弟が運命の誰かに出会うまできちんと自分が彼を幸せにしてあげよう。ずっとそれだけを考えていればいい。そう思っていた。だけど現実はそうも上手くはいかないらしい。君に出会ってからそのことに気付いたよ。
まあ、その時上機嫌だった律は、そのことに気付いていないのだが。
2024、7月からやってんのに、全然終わりませんね~。まあ書かなかったら終わるわけはないんですが。ちなみに浅木律のキャラはチャラ男で優しいけど結構子供なところがある、そんな感じです。ほかのキャラクターたちも追々、自分の思うそのキャラの性格(?)みたいのも伝えていきたいです!暇なときとか、気分転換で書きにきます!(あとがきの日本語支離滅裂なのは許してください!)