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非モテ非リア戦争   作者: ハムロ
非モテ非リア軍団、始まります!
7/20

環!ストーキングして来ます!

4月9日、環は家の中で考えていた。

「んー。ソレガシ1人がミッションの計画をたてると言っても、何をしたらいいか全然分からないでござる。」そう言って、何となく窓を見た。

そこには、

「おはようダーリン❤」

「やぁマイハニー❤今日も一段と綺麗だよ。」

っと言って、向かい合っているドアからそれぞれ出てきて、挨拶をしている男女がいた。

凛々しい雰囲気のイケメン男子と

小動物のような雰囲気の可愛い女子だ。

2人は手を繋ぎ始めた。

「何でござるかあのカップル。仲良すぎじゃないでござろうか?」っと言い、窓からそのカップルを睨む環。

「さぁ、行こうか花、デートだ。」

「うん!所でダーリン。花、デートだ。って何?」っと首を傾げる女子。続けてこう言う。

「もしかして、人の名前だったりして。」っと。

「ハッハッハ。そんな訳ないじゃないか。花つみデートだよ。」っと。手を振りながら笑顔で言う男子。

「あっ、そういう事か、私ったらドジドジ。失敬失敬。Σ(ノ≧ڡ≦)でも私、花つみデートよりも、お買い物がしたいなぁ~。」っと言う女子。

「じゃあ花つみデートはやめよう。お買い物へレッツゴー!」そう言う男子の合図と共に、カップルは歩き出した。

環サイドに戻る。

~あのカップルのやり取りを見た環の心の中~

え。仲良すぎじゃない?てか、ソレガシもダーリンって呼ばれたい。ソレガシも、あんな可愛い女の子と手を繋ぎたいでござる。

羨まじぃぃ(口を噛みながら)

てかさ、さっきの花ってさ、絶対女の名前だよね。うん。だってあの男子イケメンだもん。

彼女の1人や2人くらい絶対いるよ。・・・

~あのカップルのやり取りを見た環の心の中終了~

「あ、それでござる。」環は思いついた。

「あやつは、絶対彼女を2人以上は持っていると、ソレガシは睨んだ。あやつが他にも彼女がいるって言うことを写真に取れば、あやつの彼女は0人になるかもしれん。」

次の日から環はイケメン男子をストーキングすることにした。


4月10日、朝9時。男子は私服で家から出てきた。

環は電柱の後ろに隠れている。

~環はなぜストーキングをしていても、捕まらないのか~

環は長い四肢を利用して写真を撮る。自分の顔は、電柱などで隠し、ながい腕だけを、かくれている場所から出して、カメラを通して遠くまで見れる。だから、ストーキングされている側に、腕は見られても。顔はバレない。だから顔の特徴もバレない。被害者側は警察に言おうとしても、特徴が分からないので、警察になんて言ったらいいか分からない。

っと言う訳だ。

話を戻そう。

男子は遊園地に来ていた。遊園地の入口には、

女性が立っていた。

「おーい、花。おまたせ!」手を振って女性の元へ走って行く男子。

「あ、翔太くん!遅いよう、もう!」頬を膨らませる女性。

男性の名前は翔太と言うらしい。

「ふむふむ、あやつの名前は翔太と言うらしい。そして、花というのはやはり女性の名前だったか。記念撮影にパシャっとな。」

後ろで隠れて、メモ帳に名前を書き、カメラで翔太と花を撮った環。

「ねぇ、私たち本当に付き合ってるんだよね。」

「もちろんだ。」

「翔太くん大好き。」

っと言って翔太の腕に抱きつく花。

「俺もだよ花。」っと言う翔太。

「ぬっひょー。やっぱりあやつには彼女が2人いたか。花っていう人には申し訳ないが、あのすかしたような、ぶん殴りたくなるようなイケメンが、これをバラされて焦る顔を想像したら。ぷくくく。メシウマメシウマ。」っと独り言を言う環。

夕方の観覧車にて。

翔太と花は観覧車に乗っていた。

観覧車の中。

「なぁ花。」

「どうしたの翔太くん。」

「俺たち、付き合ってどれくらいだ?」

「まだ、3ヶ月です。」恥ずかしそうに言う花。

「そうか。あのさ、俺たちまだあれしてないよな。」

「ん?あれって?」首を傾げる花。

「ほら、あれだよ。その。」っと言うのを躊躇う翔太。

「もう。しっかりと言わないと分からないよ翔太くん。」自分が座っている席を立ち、翔太の隣に来た花。

「その。き、キスってまだだったかな。って」

頬を赤らめて、視線をちょこちょことそらす翔太。

花は、ぽかーん(º⌓º)っとした表情だ。

それから5秒間の沈黙の後。

「はっ。ご、ごめん。や、やっぱ今のなしで。」

っと両手を前に出して手を振って言う翔太。

「ふふふ、そういう事か。確かにそれは言うの躊躇うよね。」右人差し指を少々曲げて、口に当てながら、軽く笑う花。その後、少々いたずらっぽい笑顔になり。

「じゃあ・・・する?」っと聞く。翔太は、

「ああ。」っと真面目な顔になる。

「私、初めて。」

「俺もだ。」

「翔太くん・・・大好きです。」ここで涙を流す花。

「俺もだ。」

その時、花火が打ち上がった。

それと同時にカップルはキスをした。

それと同時に隣りのゴンドラにいる男が、カメラでそのキスシーンを、最大限に拡大して連射している。

ストーキングマスター。環だ!

環は初めてリア充爆発部に来た時と同じような、

引きつった笑顔で写真を撮っている。

「むふぉふぉふぉ。二股野郎は成敗成敗。すましたイケメンも成敗成敗。何か喋ってたようだけど、悪いことしてるから成敗成敗。メシウマメシウマ。」

っと。呪文のように唱えながら連射した。

この日はそれで終わった。


4月11日、環はまだ翔太のストーカーをしていた。

もう少しだけ証拠を集めるためだ。

午後5時。翔太はホテル前に来ていた。

環はホテルのしげみに隠れている。

「こんにちはサニマさん。」

「おお。よく来たな翔太。」サニマと呼ばれた女性がこう言った。

「今日も俺の筋肉を鍛えてくださいね。ムキムキになりたいんで。」っとヘラヘラしながら言う翔太。

「あたぼーよ。任せとけ。彼女のアタシに任せとけ。」

自信満々に言うサニマ。

「ほうほう、あの方はサニマっと言うのでござるか。さすがに彼女は、翔太の彼女では無いだろう。・・・いや、待て!さっき彼女のアタシに任せとけって。」

その時、環の前からサニマの声が聞こえた。

「じゃあ、部屋に入る証でチューするか。チュー。」

「サニマさんは本当にキスが好きですね。」

そして、翔太とサニマはキスをした。

「おほほほほほ。キッモ!それはダメであろう。

あの翔太は三股野郎だったのか。しかも、キスって昨日の花という方にもしていただろう。」

そう言いながら、メモ帳に名前を書き、カメラでそのキスシーンを撮った。その時パシャっ!っとシャター音がなった!

「ん、おい翔太、さっきシャッター音したよな?」

「気のせいだと信じたいですね。」

サニマと翔太は慌てて周囲を見たが、何も無かった。

環はすぐに逃げたのだ。

「逃げるでござる。ここは一時撤退!まぁ証拠は取れたし良き良き。」

そう言ってこの日は終わった。


4月12日、夕方。この日も環は翔太のストーカーをしていた。三股していたし、1日事に違う女性と出会っているから、結局何股しているのかが気になったからだ。

この日翔太は公園に来ていた。環は今回、砂場で保育園児と一緒に遊んでいる。もちろん、翔太に背を向けた状態で。環は、ワクワクしながらビニール袋に沢山の砂を入れている。(* ゜∀゜)

翔太が公園のブランコに乗っていた時に。声が聞こえた。

「やっほー!翔太ー!」元気な女性の声が聞こえた。

「おお!想歌(そうか)!」っと言ってブランコから立ち上がる翔太。

「幼なじみ兼彼女の私が来たよーん!」

っと言って翔太に抱きついてきた想歌と呼ばれる女性。

「お、おい近くに園児が居るんだぞ。」

周りをチラチラと見て言う翔太。

「幼なじみ補正でセーフ!ハイチュー!」

「うぷっ!Σ(゜д゜;)」

想歌が翔太にキスをした。

その瞬間を逃さずカメラで撮る環。

「幼なじみ設定って何でござるかね!」思わず突っ込んでしまった。

「「ええ!Σ(・ω・ノ)ノ」」

翔太と想歌は驚いて、声がした砂場の方を見た!

その瞬間、環は一瞬で穴を掘り、潜った。

「ん?なんだったんだ今の声。」

「知ーらない。」

2人は公園を出ていった。

「ふぅー危なかったでござる。」砂場から出てきた環。

「おい、何やってんだよお前。」

「うわー。妖怪だぁ!妖怪穴掘りジジイだ!」

「さっきの兄ちゃん、いきなり穴掘って、一瞬で潜ってたぞ!しかも今生首だけ出てきたぁ!」

砂場で遊んでいた子供たちにボロくそ言われる環。

そしてその内の1人が環に、

「くらえ妖怪!妖怪は俺が退治するんだぁ!」

っと言って、環の頭をピコピコハンマーで叩いた。

「いてっ!」環はそう言った。続いて、

「ガキが。ソレガシを怒らせたでござるな。そんなやつはこうだ!」っと言い、子供からピコピコハンマーを取り上げた。

「うわぁーん。。・゜꜀( ꜆>-< ̥)꜆゜・返してよぉぉ!俺のピコピコハンマー!」っと泣き始めた。

「うるさいでござる!」っと言って、ピコッ!っと音がなり、環がその子供の頭を軽く叩いた。

「・・・びゃぁぁぁ!」一瞬だけ泣きやみ、また泣いた。

「なんだなんだ?」「子供がないているぞ。」

大人達がやってきた。

「これにてドロン!」そう言い、環は逃げていった。

「今日は、翔太は四股していてること。沢山の砂をゲットした。ついでにピコピコハンマーをゲットしたでござるな。」

走りながら今日の事を振り返った環。

この日は終了した。


4月13日。環はまだ翔太のストーカーをしていた。

しかし、いつもと雰囲気が違った。翔太が今日家を

出たのは夜0時だ。

いつもは夕方なのに今日は遅い。まぁいいやと思い環はいつも通りついて行った。

場所は1件のアパート。そこの駐車場に1人の女性が立っていた。長い髪の毛で、片目が隠れている。

暗いから、よく見えないが、少々異質な雰囲気だ。

環は王道の電柱に隠れていた。やっぱりいつもの電柱は落ち着くな。と思っている。

「こんにちは、幽紗(ゆさ)さん」翔太がやってきた。

「やぁ、翔太くん。こんにちはぁ。今日は星が綺麗だよぉ。」ニコッっと笑う幽紗と呼ばれたその女性は、少しおっとりした感じの話し方らしい。

「ほぇー( ˙⌓˙ )なんかおっとりした感じの話し方でござるなぁ。」っと呟く。

「あのー会う度に聞いているんですが、本当に幽紗さんはいいんですか?」っと聞く翔太。

「もー。翔太くんはしつこいなぁ。いいのぉー。」

っと言う幽紗。

「ん?何を話しているんでござろうか。まぁ、記念撮影にパシャっとな。」っと写真を撮る環。

「でも、さすがに俺はあなたを合わせて5人ですよ。

五股ですよ。そんな、他の人がいる男の彼女でいいんですか?」

「うんいいよぉ。」

「そうですか、じゃあ。」っと幽紗のすぐ目の前まで来た翔太。

「ちょっと待って翔太くん。それはダメ。」

「え?何で?」

「だってぇ。」

その時、幽紗は目を閉じた。そして

「部外者がいるからねぇ。」目を開けて言った。

やばいと思った環。しかし、まだ姿は見られていないから大丈夫だと思い、まだ何も行動していない。

「幽紗さん。俺、最近変な現象にあうっぽいんです。もしかしたらその源かも。」

っと言って、翔太は何となく電柱の方へ走り出した。

「やばいでござる!」そう言って環は電柱から出ていき、走った。

「やっぱり!逃がさないぞ!」っと言って環を追いかける翔太。

「翔太くーん。がんばれぇ。」っと言って翔太を応援する幽紗。


~逃げている環の心の中~

やばいやばい。ソレガシしくじったでござる。

これまで一度もストーキングがバレたことないのに。

クソ!やばいでござる。てか、なんかあの翔太っていうやつ、気持ち悪い!何か彼女沢山いるし、彼女と出会う度にキスするし、気持ち悪い。まるで妖怪でござる。妖怪キスキス大魔王でござるよぉぉ。ん?妖怪?

(´◉ω◉)

~環の記憶~

「くらえ!妖怪は俺が退治するんだァ!」

~環の記憶終了~

あ、アイツ妖怪だ。じゃあ、妖怪はソレガシが退治するんだァ!

サンキューでござる。ガキ!

というか、ソレガシ、顔を見られたでござるどうしようか。・・・あ、そうだ。

今は夜。もしもここで翔太を気絶させたら、ワンチャン、翔太が目覚めた時に、夢か。で終わるのではないか?それだ。それを狙うでござる!

~逃げている環の心の中終了~

「待てー。逃がさないぞぉ!」追いかけてくる翔太。

ここで立ち止まった環。

「ん?観念したか!」

「五股野郎は成敗でござる!目潰しでもくらえ!

必殺!砂場の砂投げ投げ!」

そう言って環は昨日公園で集めていた砂場の砂を集めた袋の封をあけ、それを翔太の顔面に向けて投げた。

その砂は見事翔太の顔面に直撃!

「うぁぁ!目がぁぁ!イケメンの俺の目が見えねぇよぉぉ!てめぇふざけんじゃねぇぞくそが!」

砂で目潰しされた翔太が、ほざいている。

その隙に環は、背中から昨日子供から奪ったピコピコハンマーを取り出し、持つ部分で翔太の頭を

「成敗!成敗!成敗!」っと言いながら、3回叩いた。

翔太は気絶した。


4月14日朝

「ん?何で俺はこんな所で寝ているんだ?痛!何か頭が痛え。そういえば四肢が長いマッシュルームヘアーの男に追いかけられていて、戦ったような・・・まぁ、夢か。」

環の願い通り、夢か。で終わった昨日の出来事。


放課後のリア充爆発部。

「みんな、聞いてくれ!ソレガシ、頑張ったでゴザルよぉ!」

ガラララ!っと大きな音をたてて部室へ入ってきた環。

「「「「「うお!お前生きてたのか!」」」」」

っと驚く、心太、龍馬、クルヤ、つぐな、カルアの5人。

「酷い!!(´;ω;`)」っと即答する環。

「だって環、今日まで学校ずっと休んでたもん。」

「みんな、心配してたんだぞ。あんなに張り切って帰って行ったっきり姿を見せないもんだからな。」

っと言った心太とクルヤ。

「うう、それはすまない。」っと謝る環。

「で、どんなミッションなんだ?」っと聞くカルア。

「みんな、こいつの写真を見てくれ。」っと言って、

翔太の写真5人に見せた環。

その写真を見るやいなや、

「「「「何?このすました顔のイケメン。ぶん殴りたいんだけど。(´◉ω◉)」」」」っと真顔で言った

心太、龍馬、クルヤ、カルアの4人。

「ちょっと皆さん。ヾ(・ω・`;))ノ三ヾ((;´・ω・)ノ」っと言い、あわあわとしているつぐな。

「こいつは何をしたリア充なんだ?」っと、メガネをクイッとして聞いた龍馬。

「こいつは、五股野郎でござるな。ほれ、これが証拠の写真でござるよ。」っといい、5人の女性の写真を

見せた環。

「五股・・・最低ですね。思いっきり走って体当たりしてやりたいですね。(´◉ω◉)」

「「「「さっきまで優しかったつぐなの目が死んだ」」」」

っと心の中で同時に言った先程の4人。

「毎朝一緒に登校するこの女子。花と言われているこの女性。サニマと言われているこの女性。想歌と言われたこの女性。最後は、幽紗と言われたこの女性。でござる。作戦は考えてある。」

「「「「「おお!」」」」」

「作戦はこうだ。毎朝翔太は、同じ女性と登校している。ここで、誰かが登場して、その女性にこの5枚の写真を見せる。ここでこのリア充は別れる。っと言うわけでござる。どうでござろう?」

3秒程の沈黙の後。

「「「「「環。お前最高!」」」」」

っと5人が同時に言う。

「決行日は4月20日の朝でござる!」

「あ、なあ、ちょっといいか?」っと、手を挙げて言うかカルア。

「私、一応教師だから作戦参加出来ないぞ?」

「「「「「了解!」」」」」

「まぁ何だ、これ、お守り。持っていけ。」

っと言って龍馬、クルヤ、つぐな、環にビールを持たせた。

「え?僕は?(´◉ω◉)」っと言う心太。

「ごめんもう一本あるけどそれ渡したら私が飲む分無くなっちゃう(。> ω・。)ゝ」

「ええー!僕だけ仲間外れじゃん。」

「うるせぇ!リーダーだからガマンしろ!(`・н・´)」

「理不尽!!」っと言う会話をした心太とカルア。

これは、第1話の前日談である。

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