クルヤ!戦います!心太!爆発させます!
時は、前回の話の、クルヤVS警備員。
「君は、さっきの2人の仲間かな?」っと、
警棒を構えて言う警備員。
「いや、ただの通りすがりの、マスクを被った大スナイパーだ。」
っと言い、両手を銃の形にし、輪ゴムを両方手に引っ掛けているクルヤ。
「まぁいいや、公務執行妨害で、君をボコボコにしてあげよう。逮捕だよ。」不敵な笑みを浮かべた警備員は、すぐさまクルヤの方へ真っ直ぐと駆け出し、警棒を持っている右腕を大きく振りかぶり、クルヤの右足を狙った。すかさずクルヤは、後ろへジャンプして、
「くっ、やはり、近接攻撃とは相性が悪いか。」
っと言いつつも、両手の輪ゴムを同時に放ち、警備員の顔面に直撃させる。
「うあっ!」っと目を閉じた警備員。すかさずクルヤは、警備員に近づき、警備員の右頬を殴ろうとしたその時。警備員の左腕により、顔を殴ろうとしていたクルヤの右腕が止められた。
「くっ!」っとクルヤは焦る。警備員は、
「くらえ!容赦はしないよ。」っといい、クルヤの頭を上から警棒で叩き、その勢いでクルヤの顎を下から上へと叩いた。これを3回連続食らったクルヤは、まずいと思いいつつもすかさず左ポケットから6本の輪ゴムを出し、それを重ね、すかさず、「くらえ!くらえ!くらえ!!」っと言って殴ってくる警備員が、くらえっと言うところの「ら」っと言う所を狙い、その輪ゴムを警備員の歯に引っ掛け、限界まで伸ばし、離した。
6本の輪ゴムはバチン!っと、大きな音を立てて、警備員の口元に力強く当たった。
「!!!」いきなりの衝撃的な痛みに、警備員は声にもならない呻きを上げて、慌ててクルヤの右腕を離した。
その隙にクルヤは、警備員を一蹴りし、その勢いでクルヤと警備員との間に距離をつくった。
「はぁ、はぁ。なかなかやるね。」口元を拭い、もう一度構えた警備員。
「それはありがたい。こちらも譲れないものがあるのでな。」っと輪ゴムをもう一度両手に構えたクルヤ。
「でも、もう分かったよ。君の弱点。さっき、自分で言ってたけど、近接に弱いんでしょ。武器も輪ゴムだもん。飛ばして使ってるし。じゃあ簡単だ。」そう言って、その警備員は低い姿勢で、左右に傾きながらクルヤの方へと駆け出した。
クルヤは、その動きに翻弄され、輪ゴムの標準を合わせられなくなる。
「はい、捕まえました!」自信に満ち溢れた警備員の声と共に、クルヤは警備員に距離を詰められた。もう一度後ろへ後退しようと思ったが、上手く後ろへ下がれなかった。
ジャラリ。っという音が左腕からしたから、見ると、クルヤの左腕に、手錠がかけられていた。その手錠の空いているもう片方の輪の部分を警備員が左手で持っている。という状況だ。
「しまった!」クルヤは右腕で警備員を殴ろうとしたが、時はもう遅し。警備員は、
「もう逃げられないよ。」っと言い、手錠を持っている左手を、右へ勢いよく振り、クルヤを壁へと叩きつける。「ガハッ!」っとクルヤが壁へと叩きつけられ、壁から一瞬浮いたクルヤの首と、壁との間。この間にすかさず警備員は右腕を入れて、力いっぱいクルヤの後頭部を警棒で叩いた。
クルヤは、前に倒れようとしたが、それを警備員が手錠を掴んで止める。
最後は、警備員がその手錠を掴んでいる手を中心として、クルッと回り、勢いをつけて、「とどめ!」っと言って、クルヤを地面に叩きつける。
「グァ!」っと言って、叩きつけられたクルヤは、仰向けで倒れ、それからは動かなかった。
「あれ?もうおしまい?まぁいっか。さぁ、署まで来てもらいますね~。連行連行!」っと少しワクワクしている警備員。
「いや~まさか、警察っぽいことが出来るなんてなぁ~。」少々引っかかる言い方をした警備員。
~クルヤの記憶~
舞台は龍馬がまだ登校して来ていない時間帯の教室の、朝のホームルームが始まる前の時間。
クルヤと心太は話していた。
「おい!聞いてくれよクルヤ!昨日僕が!この、非モテ非リアの僕が、女子部員を勧誘してきた。そして、今日その女子部員が来てくれまぁーす。」ワクワクしながら言う心太。
「そうか。流石リーダーだな。」少し興味が無いように言ったクルヤ。
「何だよぉ。そんなにクールぶっちゃって。クルヤも内心嬉しいんだろ。」少しにやけて言う心太。
「バ、バカヤロウ。我はそんなことにべ、べべ別に興味何てないし、全然何とも思ってないんだからな!」っと少し頬を赤くしてそっぽを向くクルヤ。
「はいはい~まぁ今は言ってろ。どうせ手のひら返しするぞぉ~。すっげぇ可愛いもん。あの子。」っと少し( •´∀•` )挑発的な顔でニヤニヤして言う心太。
「フッ。その女子の入部を楽しみにしているんだな。」っと心太の方を少し微笑みながら言ったクルヤ。「うん!」っと首を縦に振った心太。
「僕、このリア充爆発部をつくって良かったよ。僕は、龍馬やクルヤ、環、あと、その女子が入ってくれて嬉しい。先生は、一応先生だからべつで・・・。でも、出来れば、誰1人かけて欲しくないなぁ。」っと少し不安げに言う心太。
すかさずクルヤが、
「大丈夫だ。少なくとも我は抜けない。安心しろ。」っと言う。
「おうよ!」心太は笑顔になった。
~クルヤの記憶終了~
~クルヤの心の中~
ん?さっきのは、今日の記憶。
そういえば、心太は今日のつぐなの事を楽しみにしてたな。だから我がここで警備員を足止めしたんだ。これでいい。・・・いや、違うな。これじゃあ良くない。我は心太と約束したんだ。
我はリア充爆発部を抜けないと。
約束は破らない。じゃあどうすれば約束を破らなくてすむ?ここで警備員に負けたら我は警察署行きだ。それじゃあ部活を抜けたようなものかもな。じゃあ、約束を破らない方法はただ1つ。
今、この勝負に勝つことだ。
~クルヤの心の中終了~
「おーい大丈夫ですか?生きてますかぁ?」
っと目をつぶっているクルヤの頬を、しゃがみながら、ぺちぺちと、ヘラヘラしながら叩く警備員。
「まぁ、いいや、署まで連れていきますね。」
その声が聞こえたと同時に、クルヤの目がガッと開く。
「くらえ!」すごい勢いで頭をあげたクルヤの額は、見事警備員の顔に直撃。
「ぐぉぉ!」っと言って後ろに後退した警備員。
前を見てみると、そこには、両手を銃の形にして、それぞれの手に輪ゴムを構えているクルヤの姿が。
「ハッ!負け犬が。さっきので学ばなかったのかな?俺っちには勝てないよ?」っと嘲笑うように言った警備員。
「うるさい!」っと言ったクルヤは、その両手に構えた輪ゴムのどちらもを、警備員の左側の方へと打った。かすりすらもしていない。その輪ゴムが飛んだ方を、見た警備員は、
「もう戦う気さえ起きない?やっぱ無理じゃん。」っと言い、前を向いた。しかしそこにはクルヤの姿が無かった。
クルヤは、警備員が左を見た隙に、両ポケットから10本ずつ輪ゴムを出し、手をパーの形にして指に引っ掛けて、警備員の右側へ移動した。
そして、両方の輪ゴム計20本を警備員の首に引っ掛け、右手で持っている輪ゴムは左へ。左手で持っている輪ゴムは右へ同時に引っ張り、警備員の首を絞めた。
「ぐえっ!」っと警備員は汚い声を出すがお構い無しだ。
そしてクルヤはそのまま警備員の後ろ側へまわり、その20本の輪ゴムを後ろへ思いっきり引っ張った。その勢いで、警備員の後頭部を、地面に叩きつけた。
「ぎゃぁぁ!」っと叫んだ警備員は。気絶した。
「はぁ、はぁ、ちょっとやばかったな。」
っと焦っていたクルヤだが、内心ほっとしていた。そしてクルヤはその警備員の服をあさった。
警備員の胸ポケットから出てきたのは小さな鍵だ。これは手錠の鍵である。
「やはりおもちゃか。そして、この服もコスプレ。だとしたら、この警備員の警察っぽいこと。という発言も納得出来る。」そう言って、手錠を外した。
「お前は趣味かもしれない。だが、こっちは女子が関わっている。そうだ。」ここでクルヤは大きく息を吸う。
「人生かかってんだよ!だから持っている行動の重みが違う。それが、我と貴様との勝敗の差だ。」そう言って地面に座ったクルヤ。
「はぁ。疲れた。」そう言って安心した。
それから時間がたち、龍馬からつぐなが入部する。という電話が来た。
「やったな、心太、龍馬、環、カルア」そう言い、少しニヤけた口を慌てて手で抑えながら、部室へと歩いて帰った。部室へ帰る前に、周囲を見回して、
「もらって行くか。」っと呟き、警棒を貰ってから帰ったクルヤであった。
もうその時は夕方で、背景がオレンジ色になり、夕焼けが出ていた。
クルヤVS警備員(偽) クルヤの勝利!!
時は前回の話の、心太VSリア充(男性)
「じゃあ、殴りまぁーす。こっちも彼女が見てるんで、カッコイイ所見せちゃうぞ。」
っと言って殴りかかってきた男性。心太は、
「うっ、うわぁぁ!やめてぇぇぇ!」
っと言いながら、近くのゴミステーションから適当にゴミ袋を出して、指でそれを高速で引っ掻いて、男性に投げつける。
「おい、それは卑怯だろ!やめろや!心も、投げる物も汚ねぇなお前!」っと男性は心太に怒鳴るが
お構い無しだ。ちなみに、今日は生ゴミの日だ。
「きゃぁぁぁ!彼ピッピ、助けてぇぇ!」後ろから
リア充(女性)の悲鳴が聞こえた。
「どうした!」っと後ろをバッと後ろを振り返る男性。心太も、男性の後ろにいる女性を見た。そこには
頭に、捨てられた生魚が乗っていて、バナナの皮が頬についていて、靴が、心太が投げたゴミ袋から落ちた衝撃で、地面に叩きつけられ、ぐちゃぐちゃ、になったハンバーグで汚された女性がいた。
「「う、うわぁぁ」」心太と男性は声が重なった。
心太は。右目を閉じて、左手を自分の前に真っ直ぐたてて、舌を出してこう言った。
「何かごめんね?許してちょんまげ(ゝω・)テヘペロ」
「がれピッビィィィ!アイツをぶっ殺しでぇぇ!」
声を荒らげて、心太を指さし。怒った女性。
「さようなラグビー選手!お疲れんこん。バイバイビー」っと言って全速力で逃走した心太。
「誰の女に手ぇ出してんだ!コノヤロぉぉぉ!」
怒鳴り散らかし、心太を追いかける男性。
心太VSリア充(男性)第2ラウンド 開始!!!!
~心太の心の中~
ハイッどうもこんにちは。しくじりました!やばいでーす!(*≧∀≦*)。いや、待て待て、影宮心太。
ここで逃げ切るのが賢い選択ですよ。はい。
でもさ、この後のことを考えてみてよ。
まず、クルヤ。アイツは何事もかっこよくしめようとする。じゃあもしも、足止めが失敗しても何とかカッコ良く、足止め失敗を誤魔化せるだろう。
次に龍馬。アイツが、成功しないとまじで困る。てか
成功しなきゃぶっ飛ばす。だって女の子部員欲しいもん。だから成功した事前提で考えよう。
環。あいつは知らない。だから考えない。
まあ一応、あの3人の失敗はあまりないだろう。じゃあ、このまま逃げた場合どうなる?もしも、みんなで集まった時。今日の結果を発表する時。
僕だけ
「リア充に生ゴミ投げつけて、怒らして、逃げてきました。」って言うのか?
ダサいな。ダサすぎない?しかも、その時には
つぐなちゃんがいる。っていうこと前提だ。
武勇伝、伝えてぇぇぇ!!
~心太の心の中終了~
「よし。戦おう。(´◉ω◉)」心太は真顔でそう言った。
今の状況を整理した。
心太は全速力で逃げている。誰から?リア充から。
一応信号とかあるから、まだ追いつかれていない。
という状況だ。
「よし、公園に行こう。」心太はもう作戦をたてた。
リア充は心太を追いかけて公園に来た。そして、男性が、
「おい。やっと追いついたぞ。」っと言う。
リア充が見ている先には、ブランコに乗っている心太がいた。
「あのー。ひとつ聞きたいんですけど。さっきすれ違った女の人いましたよね。あなた方は、その女の人を知っているんですか?」っと聞く心太。
「ちっ、こっちは無視かよ。」っと舌打ちをして言った女性。
「まぁいいよ。教えてやる。そんな事くらい。」
っと腕を組み、話し始めた。
「さっきの女の子はねぇ、中学校の時、リレーの大会でバトンを落とした。大戦犯の子なの。私はその時、その大会を見てたのよ。で、たまたまトイレ近くでその子と出会ったから、あっ、大戦犯の子じゃんって言った。ただそれだけ。」っと楽しげに話し始めた。
「それを言ったら、あの子の顔ったらもうそれは悲しそうで、すぐにどっか行っちゃったけど。傑作。アハハハ!」
手を叩きながら、大声で笑い始めた。
「そうですか。じゃあ。」っと心太が目を閉じて言った瞬間、女性は笑うのをやめ、周りの空気が変わった。
5秒程の沈黙のあと心太は、本気の目をしてこう言った。
「爆発させますね。」っと。
「やっちゃえ彼ピッピ!」心太に指をさしてそう言った女性。
「任せろ。」っといい、ブランコに乗っている心太の方へ走ってきた男性。
そして心太はブランコから降りた。
心太と男性の間にはちょうどブランコの座るところがある。っという形で対峙した。心太は
「くたばれリア充共が!」っと(´◉ω◉)真顔で言い、ブランコの座る部分を両手で持ちながら後ろへひき、それを男性目掛けて思いっ切り投げた。
ジャラジャラと鎖の音をたてて男性の方へ向かって来たブランコ。しかし男性は、
「ふざけてんのか?」っと。一蹴りして心太の方へ跳ね返す。心太は、男性に背を向けた状態でジャンプし、男性が跳ね返したブランコに乗って、ブランコごと男性に向かった。男性は、
「遊んで欲しいなら、そうしてやるよ!」っと言うと同時に、心太の背中を強く押した。
男性はすごい怪力の持ち主だった。
男性に押された心太は、ブランコと一緒に、1回転、2回転。っと、ぐるぐると回っていた。
やばい。っと思った心太は途中で、回るブランコの力を利用して、後ろへ飛んだ。綺麗な状態では飛べなかったので、着地しようとしたが、そのまま、背中を地面につけてスライディングした。
「ぬぁぁぁぁ!」っと言いながらスライディングした心太。そして、すぐに立ち上がりトイレへ駆け込んだ。
「おいおい、トイレとか大丈夫?個室で俺に挑むわけ?お前と俺との格闘技術には差がありすぎる。君、不利になっちゃうよ。まぁ俺と戦うっていうこと自体が君にとって不利な状況だけどね。」っと、ヘラヘラしながらそう言う男性。
「彼ピッピ!そんなのどうだっていいから!早く追いかけて!」っと言う女性。
「りょうか~い。」っと言ってジョギングするように、男子トイレへ向かった男性。
男子トイレにて。
「おーい。どこにいるのかな?出てこいよぉ。殴るだけだからさぁ。」っと言い、男性が男子トイレへ入ってきた。
「んー?ここだな!」っといい、和風便器のドアを勢いよく開けた男性。
しかしそこに心太はいなかった。
「ん?」てっきりここに隠れているだろうと思っていた男性は首を傾げた。その時、男性の後方から、
ドンッ!っとドアが閉まる音がした。振り返ると、
掃除道具を収納するところに隠れていた心太がいた。
右手には便器みがき。左手にはスッポンを持っている心太だ。
「お、おい、何だよそれ、それで何する気だよ。」
男性はビビっている。
心太は、(・∀・)ニヤニヤしたままで何も喋らない。
そのまま心太は、すぐ横にある小便器のボタンを押して、便器みがきでゴシゴシと小便器を掃除し始めた。
その後。もう1度、(・∀・)この顔のまま、男性の顔を見た。
「な、なぁ、何か言ってくれよ。そろそろ怖いよお前。」っと男性は怖がっている。
「リア充は爆発してやるゥゥゥ!(^ω^╬)」便器みがきとスッポンを構えて突撃した心太。
「うわぁぁ!やめろぉぉ!ごめんなさぁぁい。たっ、助けてぇぇ!こっち来ないでぇぇ!」
先程までの威勢はどこへやら、男性は、涙と鼻水でいっぱいの顔になった。もう逃げ場がない男性。
間合いを詰めた心太はすかさず便器みがきを男性の方へと当てようとする。しかし、男性は見事に避ける。
その時、ポチャリ。水溜まりに何かが落ちる音がした。
そう、男性が避けた空間は、和風便器の狭い個室の中。避けれたとしても、便器の分の空間を除いたら、立てる空間は狭い。男性の左足が、和風便器の水が溜まっている所に落ちたのだ。
「「え?」」2人の声が重なった。
慌てて足元を見た男性。
「おい。どうしよう?」っと、前を向いて、心太の顔を見た男性。心太はというと、(´◉ω◉)真顔だ。
よく見れば、男性の視界から見た心太は、すこし右腕が、自分の視界の奥の方へ伸びている。しかも、心太自身が自分のちょっと右側に移動している。
気になった男性は、足を便器に入れたまま。恐る恐る右を向いた。そこには、流すのレバーの大を今にも引こうとしている、心太の右手があった。
「おい、やめてく」そこまで言おうとした時、完全にレバーが引かれた。
ブォォァ!ジャァァァァ!
「や、やめろぉぉぉ!やめてくれぇぇぇ!うわぁぁ靴が流されたぁぁ!」っと泣き叫ぶ男性に対し、
「ヒャッハァー!糞カップルはトイレへ流されちゃいなさぁぁい!(/0∀0\)」っと言い、左手で持っているスッポンを男性の頭につけて、上げ下げし始めた心太。右手でもう一度便器みがきを持ち。男性の顔をゴシゴシしている。
「や、やめてくれぇよぉぉ!」っと、心太がスッポンを上げ下げするごとに、顔が伸びたりする男性。
便器の水が流れ終わった時、男性は戦意喪失した。
心太は男性に勝った。
男子トイレから帰ってきた心太。
その時には、夕方になっていて、背景はオレンジ色になり、夕焼けが出ていた。
そして先程のブランコの前には、女性がいた。
「あれ?彼ピッピはどうしたのよ!」っと不機嫌に聞いた女性。
「僕が・・・倒しました。」っと言う心太。
「嘘つけ!てか、何であんたは左手を後ろにやってるのよ!何か隠してるわけ?」っと聞く女性。
「いや、別に。(´◉ω◉)」そう答える心太。
心太は続けてこう言った。
「あのー。すいませんお姉さん。失礼なことをお聞きしますが。ファーストキッスのお相手はおられますでしょうか?」っと聞く。
「は?別に・・・いないわよ。」っと少し頬を赤くして、心太から目をそらした女性。
「良かった!」喜んだ心太。
よ、良かった?っと疑問に思いつつもドキドキし始めた女性。
「じゃあ、ファーストキッスの相手は・・・」何かを言い始めた心太。
やばい、ドキドキしてきた。っと緊張する女性。
「この、トイレのスッポン君でございやすね。お嬢様!(・∀・)」っといい、後ろに隠していたスッポンを見せつける心太。
先程の緊張は、心太のこの発言により、恐怖に変わる。
「いーやー!助けてぇぇ!」っと泣き叫び、心太から死ぬ気で逃げる女性。
「ハハハッ。これで初めて会った時とは攻守交代ですねお姉さん。あなたは、女の子に酷いことを言った。これくらい普通ですよ。(・∀・)」っと言いながらスッポンを振り回して女性を追いかける心太。
「とうとう、追い詰めましたよ!」っと言い、女性を追い抜かして、目の前に立ちはだかった心太。
「くたばれ!リア充め!」そう言って心太がスッポンを女性の口に伸ばしたら、見事綺麗にくっついた。
「ぎゃぁぁぁぁ!ぎだなぁぁぁい!」女性は叫び始めた。ちなみに、スッポンは、何か見た目が面白いから。という理由でくっつけたままにしている心太であった。女性はパニックになって、自分で外すという考えができていないようだ。
女性がパニックになっているとき、トイレの方から声が聞こえた。
「おい!そこまでだ!」リア充(男性)だ。
男性は、裸足になっていて、ポケットに手を突っ込ませながら心太と女性の方へ歩いて来ている。
「さっきはよくもやってくれたな。」
今にも襲って来そうな雰囲気だ。
心太は、「お疲れ様でーす。もう、お二方には勝ったんで。さよならー。」っと、帰宅宣言をし、くるりと後ろを振り返った。すると男性が、
「待てや。逃がさねぇよ!」っと言った瞬間、
ベチャリ!っと、心太の後ろから音がした。
不思議に思った心太は恐る恐る後ろを振り返ると、
女性のおでこにガムが付いていたのだ。
男性が逃げる心太に飛ばそうと、口から吐き出したガ厶が、女性のおでこにくっついたらしい。
「あー、そういえばガム噛んでいましたね。」っと呟いた心太。
「何してぐれてんだよぉ!このクソ男がぁぁぁ!」
女性が怒った。
「はぁ?何がクソ男だ!俺が便器に入ったからか?」
男性も怒った。
「あんた。便器に入ったの?きったねぇなぁおい!じゃあ本当にクソ男じゃんかよぉ!」
「何だと、このスッポン女!」
そう言って男性は、女性の口にくっついたままのスッポンの持つところを下の方へ下げて、離した。
そうすることにより、そのスッポンは。ブルブルブルっと上下に震えて、女性の顔を若干揺れた。
その行動が決めてとなり、女性はこう発言した。
「むきぃぃ!怒っちゃったもんね!あんたなんて大っ嫌いさようなら!」
「はいはいさようなら!」
リア充は別れた。
ほえぇぇぇ(・Α・)。っと言った気持ちと顔でそれを見ていた心太。
ここで心太は冷静になった。
これ、僕がリア充を爆発させたぞ。
僕1人で倒したぞ。
僕ってすごくね?
っとこのような事に気づいた心太。
そんな時に龍馬から、つぐなが入部する。という電話がかかってきた。電話が終わったあと。心太は
「よっしゃぁぁ!女子部員ゲットォォォ!よくやった龍馬ぁぁぁ!最高だ、龍馬ぁぁぁ!最高だ!つぐなさぁぁぁん!」
っと夕焼けに向かって高々と叫び、リア充爆発部の部室へ帰って行った。
心太VSリア充(男性)ではなく、
心太VSリア充 リア充、爆発!!!!
~時は現在に戻る~
「あっ、今日から改めて、よろしくお願いします。」つぐなはそう言った。
「「「「よろしく!」」」」っと返した4名。
そして今日の、心太、クルヤ、龍馬、環の4人の振り返りをした。
まずは心太
「リア充、爆発してきました!(*≧∀≦*)」
「「「「おめでとう!」」」」4人の拍手!
次にクルヤ
「我は偽物ではあるが警備員を倒した。そして、この警棒を手に入れた。」っと警棒を見せたクルヤ。
「「「「すっげぇー!」」」」警棒を羨ましがる4人。
そして龍馬
「俺、かっこよかったぞ!(▭-▭)✧」
メガネを光らせてそう言った龍馬。
「はい。凄かったです。」っと言うつぐな。それに続き。「「「かっけー」」」っと叫ぶ3人。
最後は環だ。
ぶっちゃけると、環は今回何もしていない。唯一の
脱落者だ。誰も環に期待していなかった。
「ソレガシは、今回の件に関しては何も出来なかったでござる。(´・_・`)」っと、シュンとしている環。
「し、仕方ないよ。」っと環の肩をなでる心太。
「ありがとう。心太。」そう言って普通の顔に戻った環。それから3秒後環はこう言った。
「いや、みんなが許しても、ソレガシは、こんなソレガシを許さないでござるよ。」
「ん?どうした?環。」っと聞いたクルヤ。
「ソレガシも活躍したいでござるぅぅぅぅ!」駄々をこね始めた環。
そんな時、カルアがこう言った。
「じゃあ環、お前は情報収集ができるよな。」
「できるでござる。」
「じゃあ、次のミッション、実行の材料集めをお前1人でやってみろ。リア充爆発のため、悪いリア充を探すこと。そいつの悪い所をカメラで撮る。どうだ?
元写真部エースのお前にしか出来ないだろ?上手くカメラを使うなんて。」
「やる!やらせて頂くでござる!(☆ω☆)じゃあ、ソレガシは準備したいんで、これにて、ドロンッ!」
目をキラキラさせて、走って家へ帰って行った環。
それを見送ったカルアは
「まぁ、ストーカーだしな、何かやってくれるだろ。」っと言った。
投げやりなそのセリフを聞いた心太、龍馬、クルヤ、つぐなの4人は思わず、苦笑いをして、
「「「「うわー」」」」っと言っていた。