リア充爆発部!女子が入ります!
舞台は羅少扇高校のリア充爆発部。4月7日。心太、龍馬、クルヤ、環、カルアは、くつろいでいた。そんな時、龍馬が突然言った。
「そういえば、この部活って男子○○部とか、女子○○部とかないのに、女子が居ないよな。」っと。
「そう言われてみればそうだな。」っと天井を見上げて言うクルヤ。
「おい待てお前ら。」っとビールを飲みながら言ったカルア。それを無視して
「女子・・・探すか!」っと机をバンっ!っと叩き、立ち上がった心太!
「ソレガシも女子の仲間が欲しかったでござる!」っと、目をキラン★っとさせつつ、カメラを構えた環。
「だから、待てってお前ら。」っとチーズを食べながらもう一度言ったカルア。
「よし!リア充爆発部。今日のミッションは、カワイイ女の子を、リア充爆発部に入れるぞぉぉ!」っと右手をグーにして、大きく空に掲げた心太。それに続いて、3人が、
「「「うぉぉぉーー!」」」っと、やる気の入った
返事をした。
「だぁーかぁーらぁー!ちょっと待てって!」
っと、徐々に声を上げて机を両手でバシンバシンと叩いたカルア。
「ん?先生どうかしました?」っと掲げていた右手の形を変えて、人差し指で頭をポリポリとかく心太。
「ここに!若い女子!いますよ。私、25歳。まだ若いでしょ。」っと(๑° ꒳ °๑)キョトンっとした表情で、自分を指さすカルア。
「いや、カルア、お前は女子では無いだろう。」
っと首を傾げるクルヤ。
「はぁぁ?25歳ってまだ若いじゃん。若い女の子!つまり女子って言うことよ!あと、日野咲先生って呼びなさい!」っと涙目になり、顔を膨らませながら言ったカルア。
「しかし日野咲先生。先生は生徒では無く、顧問だ。女子生徒の部員が欲しいのでござるよ。」っと眉をひそめて言う環。
「なぁ、龍馬は女子生徒の部員が欲しいって思わない?」っと龍馬の方を向いて聞いた心太?
龍馬は、やっとの思いで100個目のドミノを並べて即答した。
「え?女の子部員?欲しいに決まってんじゃん。え?逆に女の子が居ないこの部活。女の子部員が欲しくない人この中にいる?てかそもそも俺たち非モテ非リアの集まりなわけ。近くに女の子がいて欲しいに決まってんじゃん。」っとペラペラと言った。
おいお前、さっきまでの話ちゃんと聞いていたのか?そもそもこの話題を作ったのはお前だよな。っと心の中で突っ込んだ心太、クルヤ、環の3人。
そう、剣道龍馬。この男はアホなのだ。
この男はさっきまでドミノを並べるのに夢中だった。故に聞いていない。聞いているわけが無い。
人の話など。
龍馬の返答を聞いたカルアは、
「ヌゥぁぁぁぁ」っと涙を出しながら、先程飲み干した、ビールの空き缶を、龍馬が立てたドミノ100個の先頭のドミノめがけて投げた。
見事にその缶は的中。そのドミノは前へ倒れてそれが当たったドミノは前へ行き、その前のドミノを倒し。この状況が続いた。
ドミノがちょうど50個目まで倒れた時、龍馬が
「うぉぉぉ!俺の血と汗と涙ぁぁ!とっ、止まれぇぇい!」っと、涙を流しながら。50個目のドミノを手で押えた。しかし、もうそのときには51個目のドミノが倒れ、ついに100個目のドミノが倒れた。
ちなみにこの時。心太、クルヤ、環の3人は、
いやっ、お前の汗と血と涙て何だよ!汚!っと思った。
「うぉぉぉぉぉん!酷い、酷すぎるよぉぉ!何で、
何で先生がこんな事するんだぁぁぁ!間違ってる!この世界は間違ってるよォォォ!」っと、
ヨダレを垂らし、歯を食いしばり、涙をボトボトとゆかに落としながら、うずくまり、右手をバンバンと床に叩きつけ、訴えている龍馬。
いや、世界って!壮大だなおい!っと心の中でつっこんだ、先程の三人。
「何で私がこんな事をするかだと?てめぇらが、私を若い女だと見ていなさそうだったからだよぉぉ!」っと嘆いたカルア。
「え?女子部員を入れる事に怒ったんじゃ?」
っと聞く心太。
「いや、別に女子部員を入れるのは全然いい。てか、カワイイ女の子。じゃんじゃん入れてちょうだい。ただ、お前らが私を若い女という目で見ていなさそうだったらから腹がたっただけ。謝ったら許してあげるよ。」っと、先程までの自分の怒りから、少々冷静になったのか、落ち着いたカルア。
「先生ごめんなさい。僕達が間違っていました。」っと頭を下げ、すぐに謝る心太。
「我たちが悪かった。済まない。貴女はまだ全然若いだろう・・・日野咲先生。」っと少し視線をそらして謝ったクルヤ。
「そうでござる。それに、先生は美しい。」っとカメラでカルアを撮った環。手のひら返しのような謝罪を見聞きしたカルアは、( ◜ω◝ )っと言った顔になり、
「まっ、分かったってんならいいってことよ。これからは気をつけろよ。」っと許した。
龍馬はと言うと、
「俺のドミノォォ!帰ってこぉぉい!俺のドミノォォォ!」っといまだに泣いている。
カルアが、うずくまっている龍馬の後ろまで歩いていき、
「なぁ、龍馬」っと声をかけた。
龍馬は、「うぇ?」っと言い、先程までと同じ顔をしながら、後ろを振り返った。
そこには、頬を人差し指でかき、申し訳なさそうな顔をしたカルアがいた、カルアは、時々、横を見ながら、
「まっまぁ、あれだ、私もやりすぎたよ。ごめんな?チーズ、1個やるから、これで許してくれないか?」っと笑顔で1つのチーズを龍馬の目の前に差し出した。
龍馬は、泣きながら、カルアから、そのチーズをもらい、口に入れ、ハムスターのように、モキュモキュ(ฅ・ч・ฅ)っと食べて、
「美味しい・・・」っといい、泣き止んだ。
立ち上がった龍馬は、
「先生、ありがとぉぉ。何で先生が怒ったのかは知らないけど、チーズ美味しかったですぅぅ。」っといい、カルアは、
「ハハッ、まぁ、良いってことよ。」っと、ニカッと笑って見せた。
感動の仲直りかもしれない。っと思ったカルア。
チーズ美味しかった。っと思った龍馬。
果たして、これは一体何の茶番だったんだ?っと
疑問に思った心太、クルヤ、環の3人だった。
舞台と時間は変わる。
時間は下校時。舞台は心太の帰り道で、心太が1人で帰っている時。公園前の歩道。
心太は自転車をこがず、右側に自転車を置いて、自転車を押して歩いていた。とくに理由はなく、何となくという、気分でそうしていた。
そして、気分で目を閉じて歩いていた。
~心太の心の中~
何か今日の部活凄かったなぁ。龍馬は何か可哀想だったけど、何か、鼻水垂らして泣いているのはちょっと面白かったなぁ。( *´꒳`*)ぷぷっ。
あ!そういえば、今日のミッション。カワイイ女の子をリア充爆発部に入部させるっていう事だったな。でも、出来なかったなぁ。
~心太の心の中おしまい~
そう、心太が今日の事を振り返っていた時、前から何かがぶつかった。そして、心太は尻もちをついた。
「うヴぇ!」 「キャァ!」
尻もちをついた心太は先程聞いた声を聞き、
ん?この声は、女性!もしかして、僕は女性とぶつかったのか?何か嬉しいな。っと思った。
「いたたた。」前を見てみると案の定、そこには心太とぶつかり、尻もちをついていた女性がいた。長く、流れるように綺麗なピンク髪で、綺麗な赤色の瞳、胸が大きい、
身長は165センチくらい。とても美少女。というのが特徴の女性だった。
心太と目が合うとその女子は、
「あっ、あのごめんなさい。お怪我はありませんか。」っと、少々涙目になりながら心太の方へ駆け寄った女性。
心太はというと、「いや、全然大丈夫です。怪我はしてないっぽいです。こちらこそごめんなさい。」っと笑顔で答えて見せた。しかしその女性は、
「あっ、こんな所にかすり傷が、ごめんなさい私のせいで、なっ、何でもしますので、1度落ち着いてください。」っと、焦り、困ったように言った。
心太は、「いや本当に大丈夫ですって、心配しなくてもいいです。気にしな・・いで・くださ・・・い。」っと徐々に話すのを止めた心太。続いて心太はこう言った。
「ん?今、何でもするって言いましたか?」っと目を開き、そう言った。
「はっ、はい。」っと少し驚いた感じで返答した女性。
「し、失礼ですが、こ、高校生の方だったりします?」っと聞く心太。
「あっ、はい、羅少扇高校、1年生です。あの、その制服、どこかで見たことがあるなって思ったんですけど、もしかしてあなたも?」っと、
首を傾げて心太に聞いた女子。
「うん!僕も同じ高校で、1年生。(*´﹀`*)」っと返答した心太。
「やっぱり同じ高校なんですか!しかも1年生!
奇遇ですね。」っと笑顔で言う女子。
「あの。さっきの話に戻るけど、何でもするっていう。」心太は話しを戻した。
その女子は小さく。「え?」っと言ったようにも聞こえたが、そんなのはおかまいなしだ。
影宮心太。この男は、やるべき時はやる男なのだ。
「ねぇ、部活に入ってる?」っと聞く心太。
「いえ、入ってません。」緊張しているのか、顔を赤くする女子。
「じゃあ、僕の部活に入ってよ。」っという心太。
「はえ?あっ。はい。そんなことなら、全然大丈夫。オーケーです。」(・·・)?キョトンとしている女子。
「本当に!ありがとう。じゃあ、明日の放課後、リア充爆発部っていう部活の部室まで来て!バイバイ!」っと、心太は笑顔で、自転車に乗り、帰った。
その女子が、途中で
「あの、何をする部活なんですか?」っと聞いた気がするが、明日話せばいいと思ったので、無視することにした。
~心太の心の中パート2~
前言撤回!今日の部活動、ミッションコンプリートだ!女子の入部が確定しましたぁぁ!
誰のおかげかって?この非モテ非リアの影宮心太君のおかげだ!しかもどんな女の子が入部するのかって?
可愛くて胸が大きくて、可愛くて胸がデカイ女の子!
やったぁぁー!明日がたのしみだ!
~心太の心の中パート2おしまい~
舞台と時間は変わる。
舞台は羅少扇高校のリア充爆発部、4月8日の放課後。
「あっ、どうもこんにちは。今日から入部させていただきます。1年生の桜田つぐなです。頑張ります。」
昨日の女子の名前が判明した。
「「「可愛い女の子だ!」」」クルヤ、龍馬、環の3人が同時に、嬉しそうに言った言葉だ。
「ふっ、ふぇぇぇぇ!」つぐなは驚いた((゜Д゜;))
続いてつぐなはこう言った。
「い、いや。私なんてそんな、全然可愛くなんてないですよ。」っと、両手を目の前でブンブン振りながら。
「「「所で、今日暇?」」」先程の男3人が同時に聞いた。
「おい、つぐなは我と話したいんだぞ!」
「この、元写真部エースのソレガシと共に写真会を」
「なぁ、一緒にドミノでも並べないか?」
3人はお互いに顔を見合わせ、こう言った。
「「「だまれ!変人共!」」」
「おいお前らうるせぇぞ!桜田さんがあたふたしているだろ。あっち行け!」っと、ここでカルアが現れ、3人を、後ろへやった。
「どうもこんにちは。リア充爆発部の顧問やらせてもらってます。日野咲カルアだ。所で、一緒にチーズでも食べないか?」っと、チーズをつぐなに渡した。
つぐなは「あ、美味しいです。」カルアは「だろ?」
っと、いう会話をした。
ここで黙っていないのが先程の男3人たち。
「「「俺のつぐなちゃんを餌付けするなぁぁ!」」」
「はっ、かかって来いよガキ共が、先生の権力ってもんを見せてやる。つぐなたんは絶対に渡さん!」っと、カルアがつぐなを守る体勢に入った。
「「「「つぐなたんは、自分のものだ!」」」」
「ほっ、ほぇぇぇ!」∑(ОДО)!つぐなはこんな顔でおどろいた。
今、3人の男がつぐなの方へ走る、カルアがつぐなを後ろへやる。
リア充爆発部初めての、仲間割れが始まろうとしていた。
そこへ、
「はいはいはい!そこまでにしてください。つぐなさんにはこの部活の説明とかします。」3回手を叩き、今まで暇そうにしていた心太がそう言った。
「「「「しょうがねぇな。」」」」4人の人間が同時に言った。
「つぐなさん。この部活の名前はリア充爆発部。という部活です。名前の通り、リア充を爆発させます。リア充と言っても、悪いリア充を爆発させます。」
「なるほど。何で悪いリア充を?」っと聞くつぐな。
「悪い人を成敗できるし、僕たちはリア充が嫌いだし、見たら爆発させたいっていう思ってるからね。良いリア充だっているし。例えば自分の親とか。」っと。少々笑みを浮かべて言った心太。
「なるほど。私もリア充は苦手です。それに、リア充、1部のカップルに、良い印象を持たなかったりします。1つ聞きたいことがあるのですが、この部活は、チームワークが必要だったりしますか?」そう聞いたつぐな。
「ん?そうだな。一応複数人で行動する時があるし、いるっちゃぁいるかな。」上を見上げてそういう心太。
「そうですか。・・・」そういった時。つぐなは目を閉じ、深呼吸をした。沈黙5秒。つぐなは
「ごめんなさーい、この話はどうか無かったことにしてくださーい!」空いているドアに向かって全力ダッシュ!!
「おっおい。桜田さんが逃げたぞ。」っと、驚くカルア。
「どうしたらいいでござる?」っと、足踏みをする環。
「とりあえず追いかけるぞ!」っと言ってクルヤはつぐなを追いかける。
「僕たちはつぐなを追いかけるので、先生は部室に残っていてください。」っという心太。
「わかった。任せとけ。」っと、親指を立てたカルア。
「俺も助太刀だ!」っと、心太について行った龍馬。
龍馬は運動神経が良い、故に足も速い。心強いはずだ。
リア充爆発部の会話が聞こえたのだろう。つぐなは
「自分で言うのもあれですが、私は、100メートル走10秒です!とても速いので諦めてくださーい!本当にごめんなさい!チーム戦だけは無理なんですぅぅ!」っと大きな声で言った。
「「「「じゅ、10秒!」」」」男子4人が同時に驚いた!
桜田つぐな逃走!!!!