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非モテ非リア戦争   作者: ハムロ
非モテ非リア軍団、始まります!
2/20

非モテ非リア男達!リア充爆発部を結成します!

時は入学式の春。4月1日。舞台は羅少扇高校(らしょうおうぎこうこう)

影宮心太もこの高校の新入生だった。

もう校門は目の前だ。

校門の両端は左右どちらにも桜の木が10本程縦に並んでいる。

(・Δ・)ホェーなんかロマンティックだなぁー。

っと思っている心太の後ろから女子の声が聞こえてきた。

「キャー。すっごーい。ヤバすぎない?ねぇねぇ早くこっちに来て一緒に写真撮りましょー!」

っと楽しそうな声でそういった女子は、心太の横を通り過ぎ、1番手前の桜の木の方へ向かったら、くるっと心太の方を向いて大きく手を振った。

するとまた心太の後ろから声が聞こえた。

「ったく、気持ちは分かるけどさぁ、ちょっとは落ち着けよ。写真は撮ってやる。もちろんツーショットでな。」っと1人の男子が心太の横を歩いて通り過ぎ、その女子の横まで行った。

桜の木を背景にし、女子の

「はいっチーズ!」っと言う掛け声と一緒に写真を撮った。

心太は(・Δ・)ホェーっといった顔と気持ちだった。

その後周りを見れば、カップルが他にも3組程いるではないか。

そして、校門を通ろうとしているときに、

校門の前に立っている先生が、

「おはようございます。・・・若い男女が2人一緒に登校。カップルって言うやつかな。お幸せにね。」っと、指を鳴らして、笑顔で言っている。

1組1組が通る度に言っているのだ。

顔を赤くして恥ずかしがるものや。

「はい!カップルです!」っと元気に言うもの。

「フフ、友達以上恋人未満って言うやつかな?」

っと大人びた返答をする組までいた。

その先生は1組1組が返答する度に。

「頑張れよ!」 「元気だねぇ!」 「おおっ私よりも大人じゃん。」

などと、違う返答をしていた。

先程ツーショットを撮っていたカップルはと言うと

「先生も一緒に写真撮りましょう!スリーショットです!」っと言い、先生の腕を引っ張り、桜の木の前まで来た。その時の先生は、一瞬驚いたが、すぐに、

「いいね!撮ろう撮ろう!」っと言ってその女子について行った。

「はいっチーズ!」っと言う女子の声と一緒に

先生、女子、男子。という並びで写真を撮った。

Σ(°■°)、(*≧∀≦*)、( •̀∀•́ )✧

っと言う顔だ。

ちなみにその先生の特徴はと言うと。

長い髪を黒いシュシュで綺麗に束ねている。

髪の毛の色は、上から、前髪、横髪、後ろ髪までのそれぞれ2センチ程までが黒髪で、それからは金髪だ。年は25歳。身長は170センチ、キリッとした感じだけど、優しさのある感じの目付きで、美人。という感じの見た目だ。

先生の特徴を知ったところで、話を戻そう。

写真を撮った後、先生は

「じゃあな!」っと手を振りそのカップルを見送った。

そして、今、校門の目の前で、激しい脳内会議をしている男がいた!

その男こそ、影宮心太。

この物語の主人公にして、特徴がないのが特徴と言ってもいいくらいの男だ!

この男の脳内を今から見ていこう。


このまま僕は普通に入ってもいいのだろうか。

さっきまでカップルの連鎖。あいにく僕はソロジェントルマンだ。

先生は、さっきまでのカップル1組1組に、おはようございます。以外の何らかの言葉をかけていた。これは、カップルであることが前提の言葉かけ。

そもそもカップルじゃなければこの会話まではたどり着けない。〣(ºΔº)〣

いや気まずいて!(´◉ᾥ◉`)

どうしようどうしようこのまま通っても何か言って貰えるのかな?( ・ὢ・ )

この脳内会議がはじまって約2分。

影宮心太は冷静になった。

いや、違うぞこれは。そもそもカップルがどうのこうのじゃないんだ!

たまたま、カップルが4組連続続いただけ。

カップルであるとか、そうじゃないとか関係ない。

僕は1人の生徒。そもそも、入学式に出ないといけない。これはいわゆる強制ミッション。

そして、僕が行くことによって、これから来る僕以外のソロプレイヤーも校門に入りやすくなるってことだ。

僕が、このカップルの連鎖を断ち切る!

行くぞぉぉ!僕は!!

この脳内会議の末、心太は早歩きで校門へと向かった。

「おはようございます。入学生かな?今日を、いい1日にしろよ」っと言う先生。

じゃんけんぽん!っと心のなかで叫んだ心太はそれと同時に

「あっ、おはようございます。頑張ります。(裏声)」こう返答し、校門を過ぎ去って言った。

やべぇぇやっちまった!

おいおいおいまじかよおい。こんな大事な時に裏声って。いや、まぁ落ち着け影宮心太。緊張してたから大丈夫大丈夫。しょうがないって。

それにだ、あの先生にとって僕は単なる1生徒。

そんなこといちいち気にしたりとかはしてないって。

それにだ、お前は1歩踏み出せた。今日からお前は勇者だ!YE━━━ d(゜∀゜)b ━━━S!!

っと頭の中パーリーピーポーになって、脳内会議をし、自分を慰めていた心太であった。

そもそもこんな目にあったのはカップル4組のせいじゃねぇかよい!

この時、心太のカップル嫌い度は100パーセント中40パーセントになった。


舞台は、心太の教室に変わる

席に着いた心太は、友達を作りたいと思い、先ずは後の席のやつに声をかけた。

「おはよう。僕の名前は影宮心太。よろしく。」

( ^ω^ )こんな顔で言った。

「ん?影宮しんた?すまない。影宮ところてん。だと思っていた。」(;゜ロ゜)

っという後ろの席のやつ。

「おいおいおい。マジかよおい。まぁ心太ってところてんって呼ぶもんな。そういう君は剣道りょうま?」っと言う心太。

「違う剣道りゅうまだ。」(´◉ω◉)っと言う

剣道龍馬(けんどうりゅうま)

身長173センチ。運動神経がよく、つんつんした青髪。四角い眼鏡をかけている。

「あっごめんりゅうまか。よろしく」

「よろしくお願いしまうま。」(-⊡ω⊡)

「え?何それ?」っと言う心太

「すまない、こういう時はなんらかの面白いのが必要だと思った。」(´◉ω◉) 真顔で答える龍馬。

「あーごめん全然面白くなかったかな。」っと言う心太。

龍馬はと言うと

「うよよよよよ」っと目を白黒させながら、眉を上げ下げしている。そこら辺のホラー映画で出てきてもいいくらいの怖さだ。剣道龍馬。この男は、どうでもいい所で笑いを取ろうとしてきたり、よく分からないけど、とりあえずアホなのだ。

そうこうしている間に、斜め右後ろから自信に溢れた活発な声が溢れた。

「フハハハ、ここが我の新しい現場か。我が力で、この教室のトップになる!」

左手で右目をおさえて、空いた右手は、銃の形をつくって、黒板を指している。

双双院そうそういんクルヤ

身長170センチ。アイハイディングコフワという髪型をしていて、右目が隠れている。アホ毛が特徴的。

髪の毛がちょうど真ん中で分けて染められていて、

右側が緑色。左側は紫色。アホ毛は黒色だ。

厨二病である。

「なあ龍馬、あいつ面白そうじゃないか?話しかけて友達になろうぜ。」っと言う心太。

「でもちょっと頭悪そうじゃなぁい?」っと首を傾げる龍馬。

「うるせぇ!お前が言うな。よっしゃ行くぞ!」

っと龍馬の頭を軽くはたき、クルヤの方へ走る心太。

「よっしゃ!突撃じゃい!」っと少々ドスの効いた声で心太について行く龍馬。

さっき否定したばかりなのに、切り替え早すぎじゃない?

「おいクルヤ、お前面白そうな奴だな。友達になろうぜ。」っと言う心太。

「ん?君は影宮ところてん君?」っと首を傾げたクルヤ。

心太はというと

「ところてんじゃなくてしんた。てか、心太をところてんって分かるやつあんまりいないと思ってた。友達になろう。」っと言う

「あっうんよろしくお願いしまーす。」っというクルヤ。

「いや、なんか厨二的な返答をしろよ。」っとつっこむ龍馬。

こうして。心太、龍馬、クルヤの仲良しグループが出来た。

初めの朝のホームルームの、生徒確認で、

心太は、影宮ところてん君!

龍馬は、剣道りょうま君!

クルヤは普通に双双院クルヤ君!っと呼ばれたのは。

抗えない事実だった。


時と舞台は一気に変わる。

入学式が終わり、心太は商店街を自転車で走っていた。

「友達できて良かったなぁ。ってか腹減ったし、コロッケでも買っていくか。」っと小さく呟いた心太。

そして、コロッケ屋に来た。70代くらいのおじいちゃんが1人で営んでいるコロッケ屋だ。

心太が並んでいる目の前には、カップルがいた。

そしてそのカップルの番が来た時。

「牛肉コロッケ2つくださーい。」っと言う男性。

「おやおや、若いかっぷるかい。可愛い彼女さんにはコロッケ1つサービスだ。」っと言うおじいちゃん。

「やったぁ!ありがとう。」っと可愛く言う女性。

「おいおい。おっちゃん。このかっこいい俺にもサービスしてくださいよ。」っと言う男性。

「しょうがねえな。若いやつは今のうちに体力付けとけ」っと男性にもコロッケを1つサービスしたおじいちゃん。

「コロッケ4つだけど、値段は2つ分。200円っでいいよ」っと言ってコロッケを渡すおじいちゃん。

「「ありがとう」」っと言うカップル。

あれ、これもしかして僕もサービスしもらえるんじゃ?でもして貰えなかったら気まずいな。

いや、違う僕は今日の朝校門を通る時に学習したんだ。

今までの僕ならば、気まずい展開を避けるために、

コロッケ屋を離れていただろう。

でも!今は違う!高校生になったんだろ!

校門通れたんだろ!頑張れよ!僕なら行ける!

行けたら、コロッケが食べられる!やるぞ!おれは行くぞぉぉ!

っと脳内会議をしていた。この間、約10秒。

そして心太の番が来た。

「あっあの、ぎゅっ、牛肉コロッケ、1つください。」

っとつまずきながらもいった心太。

「・・・はいよ、牛肉コロッケ1つね。君?高校生?」っと少しの間がありつつもそう聞いたおじいちゃん。

「はっはい!そうです。」っと返す心太。

「そうかい、じゃあこれからたくさん稼げるよね。

コロッケ1個300円まいどあり!」っと笑顔で言うおじいちゃん。

「え?」っと小さく呟いた心太は、コロッケを受け取り、コロッケ屋を離れた。

~心太の心の中~

え?マジか、(´・ω・`)コロッケ1つオマケしてもらえなかった。せつない気持ちだぁ。

てかさ、僕、200円もボッタクられたよね。

なんで?あっそうか、カップルじゃん。僕の前にいたカップルに、200円分オマケしたから。

カップルのせいで僕は200円多く失い、こんな、

こんなせつない気持ちにィィなったのかァァぁァ!

~心太の心の中おしまい~

心太のカップル嫌い度は100パーセント中70パーセントになった。(´◉ᾥ◉`)

むしゃくしゃした心太は、コロッケを食べながら公園のブランコで遊んでいた。

「なんで今日はこんなにカップルと出会うんだよ。 てか僕も女の子とイチャイチャしてぇよ!クソがよォ!」っと大きな声で嘆くと同時に、コロッケの袋を地面に叩きつけた。

公園のベンチの方から男性の声が聞こえた。

「おい、見ろよあいつ、彼女いないっぽいぜ。俺らの熱々さを見せてやろうぜ。(チャラい)」っと言う。

褐色に金髪の男性だ。

「あっこっち見たよ。きっもーい!」っと言うのは、

よく分からんギャルだ。

心太はこう思っている。

は?自意識過剰か?ってか今日はよくカップルと出会うよな。女子のキモイって結構心に響くんだぞ。

「おい、あの非モテ非リア野郎に見せてやろうぜ。 俺らのあっついキッスをよ。」っと言う男。

「キャハハ!いいねいいねぇ!えーい!」っと男にキスする女子。

~それを見た心太の心~

え?気持ち悪!( ´•౪•`)おいおい、もういいよ

やめてくれよ。彼氏いるマウント、彼女いるマウント何てしてくるなよ。

てか、別に人の彼女なんて、僕が好きな女子っていう訳じゃないし、そもそもキス何て1回するだけでめちゃくちゃ細菌が付くらしいんだぞ!汚!何かもう訳わかんなくなってきた。コロッケで腹はちょっと満たされたけど、腹が立ってきたぞ!だァァクソがよぉぉ!

ヌゥァァァァ!

~それを見た心太の心おしまい~

「クソがァァァァ!リア充なんて爆発しろォォォい!キェェェェ!あんまりだァァァ!」っと心太は奇声を上げながら、自転車を抱えながら、家へ走って帰った。 心太のカップル嫌い度は100パーセントになった。

家に帰って、心太は衝動的な気持ちですぐさま

2人の男に電話を掛けた。

「おい、龍馬、クルヤ。僕達で部活動を作らないか。」不敵な笑みを浮かべてそう言った心太。

「どんな部活かはもう決めているのか?」っと言う龍馬」

「うん。僕は今日、リア充が大っ嫌いになった。だってあいつら性格悪いもん!」٩(๑`^´๑)۶

「おっおう、そうか。で、何をする部活なんだ?」

っと言う龍馬。

「リア充を、潰す部活。リア充爆発部を作ろう!僕達で!」

「何それ面白そう。(˶ᐢᗜᐢ˶)よっしゃその話し乗った!」っと言う龍馬。

「なぁ、クルヤはどうだ、さっきから何も喋ってないけど。」っと聞く心太。

「むごっ?ぬぉぉしゅまない。ングっ。少々我は空腹であってな。シュークリームを食うのに夢中だったのだ。」っと返すクルヤ。

「クルヤ。お前は、カップルを見るとどう思う?」

そう聞いた心太。

「爆発して欲しいって思う。(´◉ω◉)」即答だった。

「リア充を自分の手で爆発させる事ができる部活があったらどうする?」

「速攻で入部する!」即答だった。

「よっしゃ決まりだ!」大きく飛びはねた心太。

この日、この瞬間。非モテ非リアを中心とした部活。

リア充爆発部が結成されたのだ!

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