佐藤くん!VSリア充爆発部!
羅少扇高校、放課後のチャイムがなった。
現在4時30分。
背景はオレンジ色だ。
佐藤は校門の前に立っていた。
「ふーん!」
やる気に満ち溢れている佐藤。
しかし、
「う、緊張してきた。ドクンドクンしてきたぞこれ。」
そう言いながら、学校内へ入ろうかどうか躊躇い、その場をぐるぐると回っている。
なぜ佐藤は校門の前にたっているのかと言うと、
緊張がすごいから、階段を登ったりして少しでも気持ちを収めようと思ったのだ。
「よし!行きますかね!」
そう言って佐藤は学校内へ入った。
学校内へ入り、最初の階段の前には、ふたつの穴が空いた紙袋を被った人間がいた。
「うぇっ!ふ、不審者?」
佐藤は驚いた。
佐藤の声に反応して、紙袋の人間は、佐藤の方を向いた。
「こんにちは、少年。ソナタの心には恋心が見られるでござる。」
「え!何で知っているんですか?」
佐藤は構えた。
「ソレガシは不審者ではないでござるよ。フフ。
ただの恋愛マスター。ん?告白の神様とでも言うべきでござろうかね?」
紙袋の人間は腕を組んで、天井を見る。
そして、もう一度佐藤の方を向き、
「少年の告白は、成功しない!だから無謀な戦いはやめるでござる!」
そう言った。
佐藤は落ち着いている。
「はは。初めて出会った人にそんなこと言われるのか。・・・不審者じゃないんですよね?」
「そうでござるな。神様でござる。アイアムゴッド。」
佐藤は右手を前にゆっくりと出し、その手で、ゆっくりと空気を握った。
そして
「存在するか分からない神様に出会えた。じゃあ、その神様に逆らうことが出来たら、どんな事が待っているのかな?」
と言った。
「ふん。ソレガシが止めるでござるよ。」
紙袋の少年は1つの紙飛行機を持った。
「俺は、今を生きるのに必死なんです。」
そう言って佐藤は駆け出した。
「浅はかな少年でござるな。そいや!」
紙袋の人間は紙飛行機を佐藤のおでこ目掛けて投げる。
「あでっ!」
佐藤のおでこに見事的中。
「イエス!」
ガッツポーズをした紙袋の男。
佐藤は当たった紙飛行機を何となく開けてみる。
「ん?なにこれ?」
そこには、白髪ショートの女性が男性と歩いている写真があった。
「この少女は、少年が今から告白しようとしている子だろう?」
と言った紙袋の人間。
佐藤は、
「ん?いや全然違うじゃないですか。神様?」
「え??(´・ω・`)???いや、どっからどう見ても同じ人でしょ。」
紙袋の人間は慌てている。
「うーん。普通の人には同じに見えるのかなぁ。
確かに共通点はあるかもなぁ~。でも俺には別人に見えるんだよなぁ~。・・・これはもしや、愛の力!」
佐藤は閃いたのだ。
「ん?おいちょっと待つでござる少年。」
「神様ごめんなさい。」
佐藤は紙袋の人間に向かって走り出した。
すかさず紙袋の人間はカメラを出して、
「くらうでござる!フラッシュ目潰し!」
っと言ってカメラから光を出した。
「あう!」
即座に目をつぶったからあまり目潰しは聞いていない。
「あ、まずいでござる。フラフラ走ってきたら軌道がよめな( ゜∀゜):∵グハッ!!」
フラフラ走ってきた佐藤の頭が見事紙袋の人間の腹にヒットした。
そして紙袋の人間は
「あ、腹痛でござる。・・・トイレ行こう。・・・
後で後悔すると思うんだったら、今は後悔しない道を選ぶでござるよ!」
っと、ビシッと右手を前に出しながらそう言ってトイレへ向かった。
結局あれはなんだったんだろう。と思った佐藤だった。
「いや、こんなことしてる場合じゃない。行かなきゃ。」
佐藤はそう言って駆け出した。
2階に来た。
2階の廊下の真ん中よりも少し前のところに、1人の
紙袋を被った人間がいた。
「ま、またかぁ。」
佐藤は少し面倒くさいなと思った。
紙袋の人間はしゃべった。
「あのー。帰宅してもらうことは出来ませんか?」
「ん?女性?」
「あ、はい。」
佐藤は考えた。
~佐藤の心の中~
女性かぁ~。どうしよう。攻撃しちゃあダメだよね。
何が目的なんだろう。
ん~。怪しい女性。
ハニートラップ?
怖ぇぇ!分からねぇ。俺は轍さん一筋だ。だから揺らがない!
~佐藤の心の中終了~
「あの~。」
紙袋の人間は手を振っている。
佐藤は我にもどった。
そして
「ごめーん!俺、好きな人がいるのでぇぇ!俺の心は絶対揺らぎませぇぇぇん!」
そう言って廊下をかけて言った。
「あの。ちよっ、・・・逃がしません!」
紙袋の人間はすぐに佐藤に追いつき、後ろからタックルした。
「え、え、はっ、はやすぎ、ぐはぁ!」
紙袋の人間は佐藤の腰に腕をかけていて、少し浮いている。
「あ、か、紙袋が!」
左手を離して、紙袋を抑えるが、
「あう!」
そう言って顔を廊下にぶつけた。
佐藤は止まって、すぐ下に倒れている紙袋の人間を見た。
「あのー。大丈夫ですか?」
そう聞いた。
紙袋の人間は、プルプルと左手を震わせながら、少しあげ、ピースをしている。
そして、ガクッと倒れた。
「大丈夫なんだったら大丈夫だな。」
佐藤は廊下を走った。
そして、2階の階段を登ろうとしたら、
「待て。」
「!!!」
上から輪ゴムが飛ばされた。
「わ、輪ゴム?」
2階の踊り場にも紙袋の人間がいた。
「ま、またぁぁぁ?なんで俺が狙われているんだ?」
佐藤は肩を落とす。
「おい、貴様、はやく家に帰れ。帰らないのなら、」
そう言って、輪ゴムを佐藤から見て左頬の横スレスレに飛ばした。
「あなたは、さっきまでの人達とは違う気がする。」
さっきまでは運良く来れたようなものだ。
と思った佐藤。
そしてここで轍が、机に突っ伏してこちらを見ていた時の表情を思い出す。
「そうだよな。ここを通らないと行けないんだよな。
・・・うおぉぉぉ!」
佐藤は階段を登って行った。しかし、
「くらえ。」
落ち着いてそう言うと同時に、紙袋の人間は、
両手に4つの輪ゴムをかけて、佐藤の顔目掛けて放った。
「あう!」
佐藤は階段を走りながら腕を顔の前にして、ガードしようとするが、体勢が崩れて、階段から落ちた。
「痛い!」
尻もちをついた佐藤。
「さぁ、力の差は分かっているだろう?ここは通れない。だから帰るんだ。」
「確かに、僕はあなたよりも弱い。だから!」
そう言って佐藤は消化器を持ってきた。
「!!消化器!」
「うぁぁぁぁ!」
地面に向けて思いっきり消化器のハンドルを握った。
「くっ!」
霧のようなものが広がり、佐藤の姿が見えない。
紙袋の人間は警棒で霧をかき分けた。
しかしそこには佐藤の姿は無かった。
紙袋の人間はリーダーに電話をかける。
「すまない。逃げられた。」
「まじかぃぃぃ!」
ここで電話を切った。
佐藤は紙袋の人間から逃げて、もう片方の階段から行くことにした。
1階から2階まで走り、消化器を、使ったりもしたから、佐藤の体力はあまり残っていない。
走るのも遅い。
「きっ、きっ、きつい⤴︎︎︎、ここで、俺の体力不足かぁぁぁぁ!!」
へろへろになりながらそう言う佐藤。
轍との公園での出来事を思い出しながら走った。
「は、はやく、伝えないと。・・・いや、伝えたぃぃ!」
3階廊下まで来た。
案の定そこには紙袋の人間がいた。
竹刀を持っている。
電話をしているようだ。
「え!まじか、あいつから逃げることが出来たのか。」
「ああ。だからお前も気をつけろよ。」
「分かってるぜ!マイアイボウ。アンドボス。」
「ああ、信じてるぜ。」
「ところでアイボウ。」
「ん?」
「前が見えないんだけど?」
「え?」
「紙袋被ってるんだけど、前が真っ暗で、後頭部ら辺から空気が流れて来てるんだけど。」
「バカお前、それ逆なん」
そこまで言った時、後ろから声が聞こえた。
「うぉぉぉぉぉぉ!」
「ん?やばい誰か来た。切るよ!」
「了解。」
佐藤は紙袋の人間を思いっきり押した。
しかし紙袋の人間はビクともしない。
「ん?あ、逆じゃん。」
そう言って紙袋の人間は紙袋を180度回転させた。
「うぇ!首が回転した?」
「いや違う違う、元どうりになっだけ。」
「あ、そうですか。」
佐藤は納得した。
「それはそうと・・・くらえぇぇぇい!リア充の素質があるやつは潰すぜぇぇ!」
「え、え、ぐわ!」
佐藤の頭に竹刀が当たった。
「ううう。痛い!・・・うぁぁぁ!」
そう言って佐藤は紙袋の人間に殴りかかったが、
「遅いな。うん。遅い。それじゃあここは通れない。
いや、通らせない!」
紙袋の人間は佐藤の連打を全てよけ、竹刀で顎をついた。
「ぶふっ!」
膝から崩れ落ちる佐藤。
紙袋の人間は竹刀を佐藤の頭の前に突き出している。
「帰れ。」
冷たく言われたその言葉。
「嫌だ。」
「うーん。帰って欲しい。」
「無理。」
~紙袋の人間の心の中~
こいつぅぅぅ!(╬◉ω◉)
ぬぅぅぅぅ!小癪な小童め!
これがラブコメ主人公なのかぁぁぁ?
羨ましいなぁぁ!こんちくしょう!
~紙袋の人間の心の中おしまい~
「くらぇぇぇ!」
そう言って紙袋の人間が竹刀を大きく振りかぶった時、
「上の階の人!うるさいですよ!」
階段の下から教師の声が聞こえてきた。
「あ、まずい!」
紙袋の人間はそう言って、窓から落ちていった。
「え、ええええ!( ゜д゜)」
それを見て驚いた佐藤。
とりあえず3階の廊下を通る。
そして、通れば屋上のドアまで来た。
来たのだが、ここで紙袋の人間だ。
「はっはっはっ!君の主人公人生は本日で打ち切りでござんすよ。」
「ここでもかよ。・・・いや、ここで最後かな?」
佐藤はすぐに構えた。
轍と遊びに行った時の記憶を一瞬思い出して。
「とう!」
紙袋の人間は前に飛び、思いっきり階段を飛び降りようとした。
しかし、
「ぎゃぁぁぁ!」
足の先が、階段の僅かな突起に引っかかり、そのまま勢いよく顔から落ちてきた。
「嘘だ、ろ?」
そう言って紙袋の人間は力尽きた。
「・・・・進むか。」
結構あっさりと屋上に行けた。
そして
「あっ。」
「ん?こんにちは。」
目の前には白髪ショートの美少女がいた。
「・・・」
佐藤は無言でその美少女の所まで歩いて行く。
そして止まった。
「俺は、轍さんのことが好きです。」
「ラブレターの子だよね。」
「はい。でも、あなたは僕が好きな轍さんじゃないですよね。」
「・・・・」
白髪の美少女は黙った後、楽しそうに喋り始めた。
「え!やっぱり家の妹だったの?ううーん。ラブレターを貰って少し嬉しかったのになぁ~。まぁ、彼氏いるから断るけどね。」
「轍さんの、お姉さん?」
「うん。家の妹をよろしくねぇ~。いえーい。」
右手をピースにして、笑顔でフリフリしている姉。
そして、
「でも、ラブレターもいいかもしれないけど、口で呼び出す人じゃないと、家の妹をあげることは出来ないなぁ~。」
っと言った。
「あ、それは盲点でした。」
「おう。頑張ってねぇ~。後、ごめんねぇ~。私がラブレター取っちゃって。」
「いえいえ。」
佐藤は右手をフリフリしてそう言う。
「うん。じゃあそういうことだから、バイバーイ。」
右手を大きく振って帰って行った轍の姉。
さっきの紙袋の人間は、既に目を覚まして、盗み聞きしていた。
よく聞こえないが、最後の、「バイバーイ。」
だけは聞こえた。
そして
「もしもし、ボスだ。佐藤・・・振られたぞ。」
リア充爆発部という自分たちのチームに連絡を入れた。
止められなかったか。っと言う者や、
頑張ったんですね。っと言う者。
難しかったか。っと言う者や、
羨ましかったなぁ~?っと言う者がいた。
「何はともあれ、ミッション終了だ!」
本日終了!




