佐藤くん!進みます!
舞台は羅少扇高校
佐藤と轍のクラス。
1限目が始まる前の休み時間だ。
「あ、佐藤おはよーう。」
右手を小さく振り、自分の席までやってきた轍。
「あ、轍さんおはよう。」
佐藤もそう返す。
「いや~昨日は楽しかったねぇ~。」
「うん。俺、ペンギンとかイルカとか見た時ワクワクしたよ。もちろん、ゾウとゴリラも!」
「うん!うん!また一緒に行こうねぇ~。(*≧∀≦*)」
「うん!」
ここで着席のチャイムがなる。
昼休み。
「そういえば、あの日って写真撮ったっけ?」
轍が佐藤に話しかけてきた。
「あー。撮ってなかったかも。」
「ん~。」
轍が腕を組んで考えている素振りをする。
「あ!じゃあ今撮ろう!」
「Σ(゜д゜;)!?」
佐藤は驚く。
「い、今?どうして?」
「ん?そういえば私たちって写真撮ったこと無かったかな?って思って。」
そういうのは彼氏とやりなさーい!
っと心の中で言った佐藤。
「なるほど。」
佐藤は先程の言葉を心の中にしまい、そう言う。
「じゃあ、今日のお昼は外で食べようか。」
「うん。」
学校のベンチで弁当を食べた2人。
弁当を食べ終えた後、写真を撮ろうとする所だ。
「うーん。背景どうしよう。」
「ここの後ろの花がいいなぁ。」
佐藤がそう言う。
「いいね!d('∀'*)」
「だろ?d('∀'*)」
2人はベンチ近くにある花壇を背景にした。
轍が、スマホを上に上げて、自撮りする形になる。
「行くよぉ~。はいっチーズ!( ・ ∀<)」
「うお!۳( ̥O▵O ̥)!!」
カシャ!
という音と共に写真が撮れる。
轍が写真を撮る瞬間、佐藤の左腕に抱きついた写真。
「お、撮れた撮れた。」
「ふぇっ?ふえっ?アタフタヾ(◉ω◉`;))ノ三ヾ((;´◉ω◉)ノアタフタ」
あたふたとする佐藤。
「どう?いいでしょ!( *¯ ꒳¯*)」
そう言って轍はスマホを佐藤に見せてきた。
「おーーーー!d('∀'*)」
佐藤は恥ずかしさをかき消すように言った。
「「いいね!d('∀'*)」」
2人は顔を近づけて同時にそう言った。
「おっ。」「あっ。」
我に返った2人は顔を元の位置に戻す。
「い、いいでしょ!」
「うん。最高!」
「いいよね。」
「うん!最高!」
「ありがと!(˶ᐢᗜᐢ˶)」
「もちろん!」
2人はこの写真を大切にした。
「よし、そろそろ教室に戻ろうか。轍さん。」
「うん。」
そう言って2人は教室に戻って行った。
放課後になる。
今日、佐藤と轍は一緒に帰らずに、それぞれのグループで帰る。
「おーい。帰ろー。」
「あ、咲ちゃん。佐藤、バイバイ」
佐藤に手を振り、友達3人と一緒に教室を出た轍。
そして、友A、友B、友Cが佐藤の元へやってきた。
友A「帰ろうぜ!」
佐藤「おう!」
そう言って4人は教室を出る。
校門を通り過ぎて少ししてから、友Bが口を開けた。
「で、どこまで行ったんだよ。」
「ん?何が?」
「轍さんとどこまで行ったんだい?(o^∀^o)」
「ば、バカヤロウ、俺と轍さんはそういう関係じゃ・・・そう見える?( ー̀֊ー́ )ドヤァ」
友A、友B、友C「こいつぅぅぅ!」
と言って3人は佐藤の肩をグワングワンさせる。
「あ⤴︎あ⤴︎あ⤴︎ご、ごめんそういう関係じゃない⤴︎
だからぐわんぐわんしないでぇ~。」
肩のぐわんぐわんをやめてもらった佐藤。
「うーん。一緒に遊びに行ったりとかはしたけど、
轍さんが俺の事を好きだと思いますか?って聞かれると、そういう好きでは無いと思うしな~。」
友C「おーん。複雑ですなぁ~。」
友B「深いねぇ~。」
友A「大変だね。」
佐藤、友A、友B、友C「うーーーーん。」
4人が考える中、4人が歩いていた道の、壁側にある家の空いていた窓から、テレビの音が聞こえた。
「あ、あなたのことが好きです。」
「え?私に、告白・・どうして?」
「あなたの事が好きだからです。あなたが僕の事を好きと思っているのか分からない。だから告白しました。」
どうやら恋愛系のドラマのようだ。
「そういう事ですか。告白って勇気いりますよね。」
「後悔したくないんです。」
「私はあなたが誰なのか分かりません。」
「話したことないですからね。同じ学校でも。」
「なるほど。その、私もさっきあなたの事が気になりました。」
「じゃあ!」
「でも、初めての人って緊張するので、まずは、お、お、お友達から!というのはどうでしょう。」
8秒程の間があいた。そして男性が口を開ける。
「僕はこの日のために頑張ったのにぃぃ!そんな曖昧な言葉で終わらされるんだったらもう結構です!
今までありがとうございましたぁ!」
「え、ええええええ!Σ(*oωo艸;)!?」
「僕はあなたを諦めまーーす!ちっきしょーー!」
ナレーター「今までよく頑張った!主人公!最終回までよく頑張った主人公!後悔しないために好きな人に告白して、彼女を作れよ!主人公!さようなら、
また逢う日まで!」
という言葉を聞いてドラマが終わった。
友A「何、あれ。」
友B「さぁ~。でも、よく分からないドラマのネタバレだけ食らったな。」
佐藤「ほーん。」
友C「さっき、自分の事を好きか確かめるためにこくはくしたっていう言ってたよね。」
「「あ!」」
友A、友B、友Cは一斉に佐藤を見る。
「「「オマエ、ワダチさんにコクハク・・シロ!」」」
という。
「え!Σ(⊙ω⊙)」
友A「佐藤、お前は轍さんの事が好きか?」
「ああ、好きだ。」
友B「どぅーゆーらいく、ワダチ?」
「イエス!あいどぅー。」
友C「きゃんゆー、コクハク?」
「ノー。アイキャンノット。」
友A、友B、友C「おーん。まぁ、難しいもんな。」
「でもなぁ。轍さんと付き合えたらなぁ。」
友A「いい夢だ。」
友B「佐藤、よく聞け。」
友C「夢はな、今すぐ叶えることは出来ない。」
友A「でも、今すぐ語ることはできる!」
友B「時間はどれだけかけたっていい。」
友A、友B、友C「お前の夢語りは、いつだって聞いてやる!お前の夢がかなった時、俺たちはいつだって全力で祝福してやる。叶わない夢?そんなの叶うまで、叶わない夢なのかどうか分からないだろ?第1、友達である俺達が応援するよ。」
「3人とも。(´;ω;`)」
友A「人生は1度きりだよ。」
友B「佐藤が後悔しない道を選べ。」
友C「現実ばっかり見て後悔するか、恥ずかしい夢を妄想しつつ現実でするか。自分が楽しく生きるために、自分を犠牲にしてみるか。頭のネジが少し抜けてるやつが、本当の夢を掴めるんだぜ!」
「ハハ。何か3人共すげぇや。・・ありがとう。」
友A、友B、友C「友達舐めんな!」
3人は右手をグーにして、佐藤に向ける。
佐藤は、「ありがとう!」
と言って右手をグーにして前にだす。
右手をぶつけあった4人。
4人はそれぞれ分かれ道で別れた。
佐藤は3人と別れて少し歩き、こう言う。
「さてと、水曜日の放課後・・5時に、屋上で轍さんに告白しよう!」
心の中に、閉ざすことの出来ないくらいの溢れる想いを声に出して言った佐藤。
環サイド
~環の心の中~
ん?今、水曜日の5時に屋上で轍さんに告白するって言ったでござるな。
でもこの前ソレガシが見た白髪ショートの女性。
あれは轍さんだった。
轍さんには既に彼氏がいる。
佐藤、轍さん。2人は良い奴だ。
このまま行くと、佐藤は轍さんに振られる。
佐藤が悲しむ。
もしも轍さんが佐藤にオッケーを言った時、轍さんは
一瞬でも二股した事になる。
それは良くない!
~環の心の中終了~
「まずいでござるな。」
環はそう呟いた。
本日終了!
火曜日の帰り道。
佐藤は轍の家の前に来ていた。
時間を少し戻して、もうみんなが帰ろうとする頃。
「佐藤、今日一緒に帰る?」っと轍が聞く。
「あ、ごめん俺今日用事があって。」
「そっか。了解。」
そう言って轍が帰ろうとする。
「あ、轍さんちょっと待って。」
「ん?どうしたの?」
轍は首を傾げた。
「轍さんの家ってどこかな?」
「あー。そういえば言ってなかったね。」
斜め上を見て、そういえば。っと記憶を思い出そうとしている表情になった轍。
「私の家は」
っと。轍は佐藤に家を教えた。
佐藤は轍の家の場所を知ることが出来た。
「分かった。ありがとう。」
「うん。ばいばーい!(*≧∀≦*)」
轍は手を振って帰って行った。
轍が教室を出てから30分後。
佐藤は教室を出て、轍の家へ向かうことにした。
そして現在に戻る。
佐藤は手紙を両手で持っている。
そして、それを恐る恐る轍家の郵便ポストに入れた。
佐藤はそれを入れたらダッシュで家へ帰って行った。
視点は環に変わる。
「あ、これは本格的にダメでござる。早く部室に戻って知らせなければ。」
そう言って環はリア充爆発部部室へ走った。
舞台はリア充爆発部部室に変わる。
「あのー。クルヤさん。最近、心太くんと龍馬くんの
様子がおかしくありませんか?」
つぐなはクルヤに言った。
「ああ。我もそう思うぞ。」
前で座っている2人を見てそういう。クルヤ。
「なぁ龍馬、そろそろだぞ。」
心太はブレザーの、ポケットに両手を突っ込んで立ち上がった。
「気づいてるさ。・・やっとこの時が来たんだ。
さぁ、カーニバルの始まりだ。」
フラフラしながら立ち上がった龍馬。
「「何か今の2人、すごく強そう。(・q・)」」
ぼーっとした表情でそういうクルヤと、つぐなの2人。
心太と龍馬。今の2人の雰囲気は確かに異常だ。
すごく重いオーラが湧き上がっている。
「これが真の2人の姿か。フッ。ならば我も真の姿を見せよう。」
「え!?クルヤくん?何言ってるんですか?Σ( °□° ;ノ)ノ」
さらにややこしくなりそうな状況の中
「みんな!聞いて欲しいでござる!」
環がやってきた。
「あ、環くん。」
「環か。どうしたそんなに焦って。」
そう聞くクルヤ。
「待てよクルヤ。」心太がクルヤの左肩をぽんと叩き、ポケットに手を突っ込み、すぅーっと空気を吸い、
天井を見ながら環の元へ歩いていく。
「ん?」
「そういうのを察するのが男の宿命なんだぜ。」
龍馬がクルヤの右肩をぽんと叩き、その後、
「ふっ、言わなくても分かってるっつーの。」
言いながら目をつぶって下を向き、環の元へ歩いて行く。
その時、
「ああん!」
ガシャリ!と、椅子が倒れる音と共に、心太の声が聞こえてきた。
足に椅子がぶつかってそのままコケたようだ。
そして、
「うわっ!」
ばたん!と手のひらが床に着く大きな音がなった。
心太の足に引っかかって龍馬がコケたようだ。
「「うわーーーー!!ロマンが潰れたぁぁぁ!」」
2人は恥ずかしさと悲しみを込めて叫んだ。
「お、おい大丈夫か2人とも。」
「「大丈夫に見える?」」
「あのー?大丈夫ですか?」
「「はい!ぜんぜん大丈夫です!心配してくれてありがとう。やっぱりつぐなは優しいなぁ~。」」
「ふぇっ!۳( ̥O▵O ̥)!!(//∇//)」
顔を赤くして驚くつぐな。
「うぉい待て、我も心配しただろう。」
「「うるせー。野郎からの心配なんざ求めてねーんだべや。」」
「むきーーー!」
クルヤは怒った。
ここで環が話題を変える。
「あの。聞いて欲しいことがあるんでござる。」
そういった時、心太と、龍馬が、同時に言った。
「「佐藤が轍に告白するんだろ?」」
「え?何でそれを知ってるんでござるか?」
「「そういう風が吹いていたから。」」
「やっぱり2人には敵わないでござるな。そうでござる。」
環は説明を始める。
「佐藤くんは、水曜日の5時に屋上で轍さんに告白するつもりでござる。でも轍さんには彼氏がいるのでござる。ほらっ!」
そう言って環は4人にこの前撮った写真を見せた。
「佐藤くんはいい人。轍さんも、今は悪い事をしている訳じゃない。佐藤くんが振られる確率が高いんでござるよ。何とかしたいのでござる。」
言い終えた環。
「なるほどね。あの2人がくっつくの嫌だって思ってたしなぁ~。羨ましいっていう嫉妬からだけどね。」
心太がそう言う。
「羨ましいと、俺も思った。でも、無駄な被害は出したくない。」そういう龍馬。
「どうしましょう?」
つぐながそう言う。
「「「「うーん。」」」」
心太、龍馬、つぐな、たまきの、3人は考える動作をした。
ここでクルヤが口を開ける。
「佐藤の告白を防いだらいいのでは無いか?」
「「「「それだ!」」」」
心太が代表してクルヤに聞いた。
「でも、告白を邪魔するっていうことでしょ?僕たち同じ学校だから気まずくなりたくないよ。」
「大丈夫だ。」
クルヤはそう言って5つの袋を前に出した。
「これは!」
目を大きく開ける心太。
「そうだ。この前のシュークリームの紙袋だ。これで顔を隠せ!」
「「「「それだ!」」」」
4人は納得した。
決戦は水曜日。
本日終了!




