ときめかないわけないじゃないですか!轍さん!3
土曜日の午前10時。舞台は佐藤の部屋。
佐藤は目覚めた。
「ふぁ~あ。」
大きなあくびをしながら大きく腕を伸ばしている。
あくびがおさまったら立ち上がり部屋を出て、
歯磨きをする。
まだ若干眠気があるように歯磨きをする。
「うぇ!辛い!辛い!ミントの歯磨き粉嫌いなんだよぉぉ!」
それで眠気が覚める。
その辛さに耐えて歯を磨く。
そしてうがいをする。
「冷てぇー!いやまぁしょうがないけどさ。」
そんな独り言を言った時、後ろから佐藤のお母さんの声が聞こえた。
「それはお前の舌がお子ちゃまだからだよ~。」
「うっ。うううううう。」
「はっはっは。まぁ頑張りたまえ。」
そう言って佐藤のお母さんはリビングに戻っていく。
佐藤は事実を言われたため、何も言い返せせなかった。
午前10時30分。
佐藤は着替えてお母さんの元へ行った。
「俺もう1回寝るよ。」
「ん?あーごめんこれから掃除機かけようと思ってるんだ。だからうるさくなるよ?大丈夫?」
「え?じゃあ外をブラブラとするよ。」
「ん。行ってらっしゃーい。」
佐藤のお母さんは手をブンブン振る。
「行ってきまーす。」
と言って佐藤は家を出た。
土曜日の午前10時。舞台は轍の部屋。
轍は目覚めた。
「あれ!もうこんな時間!・・・お姉ちゃんにパンを取られちゃう!でも先に歯磨きしないと!」
急いで階段を降りて、洗面所へ向かう。
「か、辛~い。σ(>д<*)」
轍がそう言いながらも歯磨きを続けていると、
姉がひょこっと顔を出した。
「はっはっは。我が妹はまだまだ子供だなぁー。」
「むぅー。お姉ちゃんだってまだ高校生じゃん。
(`・н・´)」
「ん?私はミントの歯磨き粉全然大丈夫だよ?」
「え?そうなの?」
「うん。お姉ちゃんを舐めるなよぉ~?」
「う、わっ、私だって後数年後には大人ですぅー!」
「まぁ頑張りたまえ。」
姉はそう言って部屋に戻って行った。
「σ(>д<*)べ-ッ!」
轍はドアに向かって舌を出した。
そしてうがいをして、「冷たい!」という。
そして顔を洗った時に、また姉が顔を出した。
「ん?お姉ちゃんどうしたの?」
「いや、言い忘れてたんだけど。」
「ん?」首を傾げる轍。
「おはよう!」轍の頭を撫でながら笑顔でそういう姉。
「あ、おはようございます。⁄(⁄ ⁄º⁄Δ⁄º⁄ ⁄)⁄」
少し照れる轍。
「お?照れてる顔も可愛いぞぉ~。」
「むぅぅ。・・・私とお姉ちゃんって顔そんなに変わらないじゃん!もしかして私を褒めるのと同時に自分の事も褒めているの?」
「いやいや違うよぉ~?我が妹は可愛いって言うことを伝えたかっただけだよぉ~。」
「そっ、そっか。⁄(⁄ ⁄º⁄Δ⁄º⁄ ⁄)⁄」
轍はそう言う。続けて
「そうだ。お姉ちゃん。パン食べた?」
「いや?食べてないよ?お姉ちゃんは分かっているからね。」
「そっか。良かったぁ~。」
「おう。食べてこい食べてこい。」
「うん。(*≧∀≦*)」
そう言って轍はパンを食べに行った。
「フッ我が妹は相変わらず可愛い自慢の妹だ。」
そう独り言を言っていると、
「苦ーーーい!」
轍の声が聞こえてきた。
「ん?どうした!我が妹よ!」
そう言って轍の元へ駆け出した姉。
「うっ、うっ、お姉ちゃ~ん!・゜ ꜀( ꜆>ᯅ<)꜆゜・。」
轍はそう言って姉の元へ走って胸で泣いた。
姉は「おお。よしよし大丈夫大丈夫。」
と言って頭を撫でている。
テーブルにはかじりかけのパン。
我が妹が食べたのだろう。
そういえばさっき歯磨きをしていたな。
なるほど。歯磨きをしたばかりで食べたから苦かったのか。
轍は泣き止んだ。
「よし!妹よ、幸い今日はいい天気だ!もう一度パンを買ってきたらどうだい?」
「うん。そうするね。」
轍は着替えて家を出ようとした。
そこで姉に止められる。
「あ、ちょっと待って。」
「ん?何?」
「これを貸してあげよう。」
「わっ!」
姉が轍に黒いキャスケット帽を被せた。
「よし。行ってらっしゃい!」
「うん!行ってきます!」
キャスケット帽を両手で抑えて、満面の笑みでそういった轍。
環サイド
「ほほう。佐藤くんが家を出たでござるな。じゃあそのうち轍さんとも出会う。そう睨んだでござる。」
環は佐藤の後をついて行くことにした。
舞台は変わり、視点は佐藤になる。
「んー。何しよう。とりあえず何か食べたいな。」
佐藤はとりあえず商店街に行くことにした。
商店街へ行く途中、サッカーをしている集団がいたので混ぜてもらった。
1時間ほどサッカーをしていると、お腹が空いてきたので、抜けた。
そして商店街へ着く。
お、並んでいるけど思ったより早いうちに食べられそうだ。
と心の中で言う佐藤。
そして佐藤の番が来た。
佐藤は醤油ラーメンを頼む。
食べた後は店を出る。
何をしようか。と考えていると
「あれ?佐藤?」
轍の声が聞こえた。
振り返ると、そこにはパン屋の袋を持った轍がいた。
「やぁ、こんにちは轍さん。そのキャスケット帽いいね。似合ってるよ。d('∀'*)」
親指を立ててそう言った。
轍は、「ありがとう。」
と言って佐藤の横へ来た。
「で、佐藤は何をしているの?」
「ん?特に理由もなくブラブラしているよ。何をしようかなぁー。」
佐藤がそう言う。
「じゃあさ、公園に行かない?」
「ん。いいね!」
2人は公園に向かった。
「あ、ブランコ空いてる。」
「おお。やったね。」
2人はブランコに座った。
「あ、そうだ。これあげる。」
轍はパンを取り出した。
「え?いいの。」
「うん。一緒に食べよ!」
「うん。」
2人はパンを食べ始めた。
「「おいしいー!」」
同時に言った。
そして轍がこう言う。
「前にもこんな事あったね。ブランコに乗って何かを食べる。っていうの。」
「うん。あの時のコロッケ美味しかったね。そうだ。
あの兄弟仲良くしてるかなぁ~。」
佐藤と轍が懐かしそうに空を見る。
「佐藤は優しいよね。そんな佐藤が・・」
「え?」
佐藤は轍の方を向く。
轍は目を閉じて、首を横に振り、
「なんでもない!」と笑って言った。
そして立ち上がり、
「佐藤、次は滑り台で遊ぼ。」
と言って佐藤の手を引っ張り、一緒に滑り台へ行った。
轍は、滑り台を笑顔で滑っている。
「すごいすごい。遊具ってこんなに楽しかったっけ?幼稚園の頃よりもずっと楽しく感じるよ。佐藤も一緒に滑ろうよ!」
~佐藤の心の中~
轍さん。笑顔だ。楽しんでくれているなら嬉しいな。
俺、轍さんの事好きなんだよ。
でも轍さんくらいの美人なら彼氏くらいいるんじゃないか?
もしかしたらもう俺にかまってくれなくなるかもしれないんだよな。寂しいな。
出来ればこのまま、いつでも話せるような関係いたいな。
~佐藤の心の中終了~
「佐藤?おーい。どうしたの?」
轍は滑り台を滑ったあと、滑り台の下で立ってる佐藤の所へ来た。
「え?」
と言って佐藤は前を見る。
「あれ?佐藤、どうして泣いているの?」
轍は不思議そうな顔だ。
「え?」
慌てて佐藤は自分の顔を服の袖で拭いた。
確かになみだが出ている。
「分からない。」
「そっか。佐藤も滑り台で遊ぼうよ!」
「うん!」
2人は滑り台で遊んだ。
午後2時。
「ふぅ。疲れたね。」
「うん。」
「今日はここで解散しようか。」
という轍。
「あ、ちょっと待って!」
「ん?」
「あ、明日も遊ばない?」
佐藤の顔は赤くなった。
「いいね。遊ぼう。」
「うん!」
「じゃあどこに行く?」
「そうだなぁ~。動物園とか水族館!」
「ん。いいね!」
「うん。じゃあ明日の10時に駅集合ね。」
「分かった。バイバイ。」
「バイバイ!」
お互いが手を振り、家へ帰った。
轍は無意識で早歩きになっている。
佐藤の心臓はドクドクと鳴っている。
「ただいまー!」
「ん?おかえり。」
轍が家に帰ってきた時、姉がそう言った。
そして姉は轍の顔を見ている。
「ん?何?」
「頑張れよ!d('∀'*)」
「なんで!?Σ(゜ロ゜;)」
姉にはお見通しのようだ。
環サイド
「なるほどなるほど。明日はの10時に駅でござるか。
しっかし、休日にヒロイン的存在と出会うって、
本当にラブコメの主人公みたいな奴でござるなぁ。」
そう言いながら環はメモを取っている。
本日終了。
日曜日の午前9時50分。舞台は駅。
佐藤は椅子に座っていた。すると横の方から
「おーい。佐藤。」
と、佐藤を呼ぶ轍の声が聞こえた。
横を見ると、手を振りながらこっちへ来る轍の姿があった。
「あ、轍さん。おーい。」
轍が佐藤の元へ到着した。
「おはよ!」
「おはよう!その服装似合ってるね!」
「ありがとう!」
轍の服は黒いトレンチコートを着ていて、その中には
長袖の赤いワンピースを着ている。
黒のタイツに、黒のスニーカーだ。
「じゃあ行こっか。」
そう言った轍。
そして2人は電車へ乗った。
舞台は電車の中になる。
佐藤と轍は、向かいの席に座っている。
お互い、隣には人が1人入れる。
「ねぇねぇ佐藤。」
「ん?」
「もしもさ、私たちの横に誰か座ったらさ、付き合っているって思われたりしないかな?」
「ぬ!」
轍はイタズラっぽい顔だ。
佐藤は、
「そ、そそソンナコトナイヨ。・・多分。」
一瞬だけカタコトになった。
「じゃあ私と勝負しない?」
「ん?勝負?」
「もしも隣に座った席の人が私たちが付き合ってるって思ったら私の勝ち。逆に何も言われなかったり、
付き合っていない。と思われていたら佐藤の勝ち。
どうかな?」
ニッとして言う轍。
「轍さん。それって隣に人が来なかった時点で俺の勝ちだけど大丈夫なの?」
「どうだろ?分かんない。(´>ω∂`)☆」
「あ、分かんないんだー。じゃなくて。( ºДº)/」
突っ込む佐藤。
「まぁまぁ大丈夫大丈夫。ただのゲームでしょ。」
「それもそうか。」
「よーい始め。」
それから30秒後。
声がかけられた。
「あのー。隣に座ってよろしいでござろうか。」
「え?」「お。- ̀(˶'ᵕ'˶) ́-」
2人が声のする方向を見てみると、
マッシュルームヘアーで、四肢が長く、カメラを持った、2人と年は大差ない男性が立っていた。
「どうぞどうぞ~。」
という轍。
「かたじけない。」
そう言ってその男性は轍の隣に座った。
その男性は、お茶を少し飲み、「美味いでござる。」
といった後、隣に座っている轍と、前に座っている佐藤の顔を交互に見てこう聞いた。
「お2人はお付き合いなされておられるのでござるか?」
っと。
佐藤「Σ(゜Д゜)」轍「(*≧∀≦*)」
「え、いや、俺たちは付き合って」
「好きですよ?」
佐藤が付き合っていないと言おうとしたら、轍が遮るようにそう言った。
「え、轍さん!?Σ(゜Д゜)」
佐藤がそう言うと轍はニコッと笑った。
男性は
「ほぉぉ⤴︎青春してるでござるなぁぁ。」
と言った。
その男性は熱そうなお弁当を食べ始めた。
白米を口に入れて
「ほくほく。・・・あちちち。美味いでござる。美味いでござる。メシウマメシウマ。」
と言っている。
弁当を食べ終わり、男性が一息ついた。
「ところでお二人の行先はどこでござるか?」
と聞いた。
「動物園に行きます。」と言う轍。
「ほう。それは奇遇でござるな。ソレガシも動物園に行くでござるよ。」
「まもなく動物園に行くのに近い駅~近い駅~!」
電車の案内の放送がなった。
3人は電車を降りる。
佐藤と轍、男性は動物園に入って別れる。
男性とそこそこの距離ができて、2人は小屋の後ろへ走る。
そして
「「驚いたーー!('ロ'('ロ'('ロ'('ロ' )!!!」」
2人は溜めていた空気を強く吐き出すように言った。
「ん?何で轍さんが驚いてるのさ。」
「だって、本当にあんなことになるなんて思ってなかったし。・・それに。」
「それに?」
「あの勝負をして30秒で私の勝ちなんて・・ぷぷ。
アハハハ。」
轍は気持ちよさそうに笑いだした。
「もう。そんなに笑うことは・・あるね。アハハハ。」
佐藤も笑いだした。
そして2人の笑いがおさまった。
「ハァ・・ハァ。行こっか。」
轍はなみだを拭きながらそう言う。
「うん。」
現在11時00分。
「さぁまずはどこへ行く?」
「そうだなぁ~。あ、ゴリラ!俺ゴリラみたい!」
「いいねぇ~。」
そう言って2人はゴリラの所へ走り出した。
「「うわー。かっけぇー。」」
2人はゴリラに釘付けだ。
「俺、ゴリラが1番好きなんだよね。」
「何で?」
「そりゃ、力があるし、強いし賢いし、優しいもん。
カッコイイに決まってるよ。.。゜+.(・∀・)゜+.゜」
佐藤はキラキラした目でゴリラを見ている。
「なるほどねぇ~。確かに!(*≧∀≦*)」
轍の笑顔を見て佐藤は一瞬ドキッとする。
そして
「さぁ、ゴリラ見たし今度は轍さんの番だね。何がみたい?」
「え?私?そうだなぁ~。あ、ゾウ!ゾウさん見たい!」
「いいね!」
「じゃあ早速出発だぁ!(*≧∀≦*)」
「うぉ!Σ(・ω・ノ)ノ」
轍は佐藤の右腕を、左手でガシッと掴んで走っていった。
そして、
「到着!すごい。ねぇねぇ佐藤!見て見て!ゾウ!
・・・ん?佐藤?(´・ω・`)?」
不思議に思って轍は後ろを見た。
「ほ、ほぇ~。流石轍さん。・・あ、足が、は、は、
速いねぇ⤴︎。」
佐藤は疲れていた。
「ちょっ!佐藤大丈夫?はいこれ!」
そう言って轍は佐藤に水筒を渡した。
佐藤は「ありがと⤴︎」
と言ってお茶を飲む。
そして
「復活だぁ!轍さんありがとう!(*´▽`*)」
と言って水筒を返した。
「いやいや全然。むしろごめんねぇ~。佐藤、大丈夫だった?」
と、心配そうな顔で言う轍。
「全然大丈夫!・・・そういえば前にもこんな事あったね。」
「本当だね。」
「さぁ!ゾウを見よう。」
「うん!」
「すげぇぇ!」
「大きなゾウさんだぁぁ!.。゜+.(・∀・)゜+.゜」
今度は轍がキラキラした目でゾウを見ている。
「轍さん、ゾウが好きなの?」
「うん。何か凄そうだから好き!(*≧∀≦*)」
「なるほどね!」
5分間ほどゾウを見た。
ぐぅーー!というお腹の音が鳴った。
「そろそろお昼ご飯食べようか。」と轍が言う。
「そうだね。俺もお腹が空いてきたよ。」
「べ、べべべ別にさ、さっきのお腹の音、わた、私じゃないかも知れないよぉ?」
「本当に?(*´ω`*)」
「ごめんなさい嘘です。お腹が空きました。」
「俺も。・・何を食べようか。」
佐藤が首を動かして周囲を見る。
すると轍が、
「あ、佐藤。私今日お弁当作ってきたから一緒に食べよ?(˶' ᵕ ' ˶)」
と言った。
「いただきます。(´◉ω◉)」
佐藤は真顔で即答した。
噴水がある広場で食べることにした。
「じゃーん!」
「うぉぉぉ!(´。✪ω✪。 ` )」
轍が四角い2段重ねになっている弁当箱を開けた。
それを見た佐藤は目をキラキラさせていた。
上の段には、鶏の唐揚げ、たこさんウィンナー。ブロッコリー。ミニハンバーグ。焼きそば。が綺麗に詰まっている。
下の段は、おにぎり、キャベツ、肉じゃが、リンゴが
綺麗に詰められていた。
「「いただきまーーす!」」
佐藤は最初に唐揚げを食べた。そして
「おいしぃーー!轍さん!最高だよ。凄く美味しい!」
という。
「良かった。・・本当だ!」と言ってから小さい声で
「さすが私?」と言った。
どんなテンションで言ったら良いのか分からなかったから少し疑問形だ。
「お、これも美味しい!全部美味しい!」
佐藤のテンションは高い。
「ねぇ佐藤。」
「ん?」
「これ。あーん。」
「お?轍さん?」
轍は自分の橋で鶏の唐揚げを掴んで、佐藤の口元に差し出した。
「いいの?」
「うん。」
「じゃあ、あーん。・・やっぱ美味い!!」
「やった!」
「じゃあ俺も、どうぞ。」
そう言って佐藤は橋でたこさんウィンナーを掴み、轍の口元に差し出した。
「ありがとう!あーん・・ありがとう!佐藤。(〃ᵔ⩌ᵔ〃)yエヘヘ」
佐藤の顔は赤くなった。
「ん?佐藤?」
「何か前にもこんな事あったね。」
「本当だね。」
2人は弁当を食べ終えた。
「「ご馳走様でした!」」
「さて、佐藤、次は水族館に行かない?」
「うん!行くいく!」
2人は水族館へ向かった。
水族館に入る。
「わぁ~!すっげぇぇ!色んな魚がいるぅぅ!(*≧∀≦*)ほら、轍さんも来て来て!」
そう言って佐藤は手をクイクイとさせて轍を呼んだ。
「はいはーい。・・・このクラゲ綺麗!!(*≧∀≦*)」
佐藤が見ていた魚の水槽の横の、クラゲの水槽に
夢中になった轍。
「おおおお!本当だ!」
佐藤も轍の横に来て、轍と一緒に水槽を覗き込んでいる。
轍は一瞬佐藤をチラッとみて、少し頬を赤くして
小さな声で「ん」と言ってから、屈んでいた状態から戻り、「何を見よう?」
っと言った。
「うーーん。まずはでかい水槽に行きたいなぁ!」
「いいねd('∀'*)」
親指を立ててそう言う轍。
「うわぁ~!あの魚かっこいい!・・ホホジロザメだって!(*≧∀≦*)」
「ヴェ!Σ(⊙ω⊙)ホホジロザメ!?・・すげー!!
轍さんってサメ好きなの?」
「うん!かっこいいからね!」
「いいねd('∀'*)」
「当然d('∀'*)」
2人は親指を立てて分かちあった。
それから30分間程ぐるぐると水族館内を見て回った2人。すると
「はーい!これからペンギンショーとイルカショーを始めたいと思いまーーす!見たいと思ったお客様は
今から案内するのでこちらに集合してくださーーい!」
元気な水族館のお姉さんの声がする。
「ねぇ佐藤。ペンギンショーだって。」
「イルカショーもあるんだって。」
2人は(*≧∀≦*)ワクワクしたような顔になり、
顔を合わせ、
「「行くに決まってるじゃん!!」」
そう言って、無意識に手を繋ぎ、お姉さんの案内の所に行った。
お姉さんの所まで距離はそれほどないので、佐藤は息切れしていない。
お姉さんは佐藤と轍を見るや否や
「へぇ~。青春ですなぁ~。」
っとにやにやしながら言った。
すると2人は
「「あ、ごめん!(//・_・//)カァ~ッ…」」
顔を赤くして手を話した。
そのままお姉さんは集合したお客さんたちを案内した。
「はーい皆さんご注目!今からペンギンのペンタ君がこの魚を食べますよー!」
お姉さんに着いて行ったら、真ん中に大きなプールのようなものがある、丸い場所だった。
そこに、1匹のペンギン(ペンタくん)がいた。
今からお姉さんが魚を投げて、それをペンタくんが食べるようだ。
「いくよー!1、2、はい!」
お姉さんの合図で魚は投げられ、ペンタくんがゴクリと飲み込んだ。
お客さんの歓声が湧き上がる。
それを3回程した。すると
「じゃあ次はお客さんにやってもらいましょう!そうだなぁ~。・・・じゃあ、そこのお嬢さん!こちらへ来て欲しいなぁ~。」
お姉さんは少し考える動作をして、右手で指パッチンをし、轍を指名した。
「ふぇっ!(((o(*゜▽゜*)o)))」
驚きと嬉しさが混じった顔になった轍。
お姉さんはニコニコで「カモン、カモン」っと手をクイクイさせてくる。
「行ってらっしゃい。」と、手を振る佐藤。
轍はお姉さんの横へ来た。
お姉さんは轍にやる事を説明する。
「まずはこのトングで魚をはさんで下さい。そうしたら、そっとペンタくんの方に近づけて下さい。」
轍は緊張した顔でペンタくんに魚をはさんだトングを近づけた。
ペンタくんは、それを「パクン」と食べる。
そして「ハガァ。ハガァ。」っと鳴いた。
「可愛い~!(*≧∀≦*)」
轍のテンションは上がった。
5回ほどした。
1回1回ごとに、ペンギンが食べると、客やお姉さんからの拍手が来た。
「ありがとうございました!」
「うん。お嬢さん、上手だったよ!」
轍は手を振りながら席へ戻った。
「最高だった!(*≧∀≦*)」
「d('∀'*)」
佐藤は親指をたてた。
「はーい!次はイルカのイルオカちゃんの出番ですよー!出てきて!イルオカちゃーん!」
お姉さんが右手をあげたと同時に、大きなプールからイルカがジャンプをしながら出てきた。
そのイルカは空中で一回転してプールの中へ戻る。
「はーい。今度はこれをお客さんにやってもらおうかなぁ~。うーん・・・次はそこの少年!お願いしたい!」
そう言ってお姉さんは佐藤を、両手で
「おいでおいで!」と招いた。
佐藤は立ち上がり、
「行ってくる。」っと言った。
轍は「d('∀'*)」と親指を立てている。
「じゃあやり方を説明するよぉ~。プールに向かって、ヘイ!イルオカちゃーん!と叫ぶんだ。それと同時に両手をあげる。」
「さっきお姉さんそんなことしてませんでしたよね?(´◉ω◉)」
「さぁ、頑張って!」
真顔で聞く佐藤を無視して応援するお姉さん。
佐藤は切り替えて、「よし!」っと言ってから、
両手を思いっきり上げて
「へい!イルオカちゃーん!」
っと叫んだ。
するとイルオカちゃんは出てきて、空で3回程クルクル回ってからプールへ戻った。
ザバーン!とプールの水がはねて、佐藤だけがびしょびしょになった。
「うわぁぁぁ!」
佐藤がそう言った瞬間、お客さんは一斉に拍手をする。
「拍手するところ!?」
佐藤は驚いた。
「大丈夫かい少年。・・よく頑張ったね。えらいえらい。」
お姉さんはそう言って佐藤の頭を撫でた。
「佐藤、どうだった?」
「最高。d('∀'*)」
「だよねぇ~(*≧∀≦*)d('∀'*)」
2人は親指を立てあった。
その後2人は帰りの電車に乗って、今日待ち合わせした駅に戻ってきた。
「「今日は楽しかったね。(*≧∀≦*)」」
2人は笑顔で顔を向かい合わせる。
そして10秒程の沈黙が続く。
轍が口を開けた。
「じゃあ・・ここで解散しようか。」
「うん。」
ここで轍が満面の笑顔になる。
「じゃあ、また明日、学校でね!今日わ楽しかったよ。ばいばい!(*≧∀≦*)」
右手を振って駅の出口に向かった轍。
「ばいばい!」
佐藤も手を振り返して別れた。
佐藤は轍が駅を出てから8秒間、天井を見ていた。
「帰るか。」
佐藤も駅を出る。
環サイド
「ほ~ん。青春でござるなぁ~。まぁ今の所健全でござるな。」
環は駅を出た。
適当にブラブラしながら帰る。
すると前から男女がいた。
後ろ姿が見える。
女性の方は、白髪ショートの女性。
男性の方は、長身で筋肉があると分かるような男性。
環は、一瞬、轍か?と疑問に思ったが、さっき駅を
出たばかりだ。と思い、別人だと思った。
2人の会話が聞こえる。
「いや~今日は楽しかったなぁ~。」
「良かったな。」
「ねぇ、私たちって付き合ってどれくらいだっけ?」
「ん~。轍。と言うのをやめて約18ヶ月。」
「じゃあ、1年と6ヶ月だ!」
という会話だ。
環はここで分かった。
目の前にいるのは轍だ。
轍には彼氏がいる。
電車で相席した時の好きですよ。は嘘だったのだろう。
そう思った。
環は一応写真を撮っておいた。
「まぁ、今、轍と佐藤は付き合っていない。轍と誰かが付き合っていなくても悪いことでは無いでござるな。」
そう独り言を呟いて、環は帰宅した。
本日終了!




