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不道徳教育のすゝめ  作者: 山内
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金銭的主従関係のすゝめ

 逢瀬の際に掛かる金銭や飲食費を負担するのは、断固として男性であるべきであります。女性には一銭足りとも払わせず、男性は交通費の負担まで行うべきでありましょう。そんな当たり前の事に気付けていない非モテ男性が「デート代奢り奢られ論争」なる不毛な戦いを仕掛けてきて、世の女性から非難されるのは至極当然であり、そういった守銭奴を弾劾すべき筆を取った次第であります。


 男たるもの黙って金銭を払えば良い。


 何故なら、女性は男性の為に日々研鑽を積んでおります。逢瀬の当日は男性よりも早起きをして、最高の姿で出迎える為に準備をしているのであります。あまつさえ女性は洋服、化粧、美容、様々な箇所でお金を掛けており、その上で逢瀬に掛かる費用まで負担するなど言語道断で御座いましょう。一部の共感能力が低い男性のせいで、女性が乞食同然の扱いを受けるのは誠に遺憾であります。気配りが出来る良い女性を連れて歩けるという恩恵を受けながらも、あたかもそれは当然だと考えている内は、男女平等という絵空事は実現不可能でありましょう。女性はムダ毛がなくて当然、化粧をして髪を整えておいて当然、エトセトラエトセトラ。男性の理想を無理やり押し付けておいて、女性の理想に対しては寛容になれないのは如何なものかと存じ上げます。デート代と言う些末な金銭すら払えず、未来の恋人候補への投資すら出来ない男性は、女性と逢瀬する資格を持ち合わせておりません。男性が金銭を払うという暗黙の了解すら認識できない輩が、世間様に迎合できる訳がないのであります。


 何度も申し上げますが、男性は黙って金銭を払えば良いのです。


     †


 一部の女性は無料で飯を食べれて当然だと本気で思っておりますし、そういった勘違いを助長させる男性が大多数いるのも事実であります。昨今の女性は奢られ慣れており、少し腹が膨れた程度で本気の感謝を抱くなど不可能であります。奢りたいと言うよりは格好をつけたい人間と、奢られたいと言うよりは金を使いたくない人間がおり、これらの人種は需要と供給が成り立っているのであります。


 自分が食べた物くらいは自分で払うと言う当然の事に対して、何かしら因縁をつける生き物もおりますし、金銭的に対等な関係も気付けない癖に、男女平等を訴える愚かな生き物もいるのです。




 苦労をしているのは男性も女性も同じでありましょう。

 それくらいの事は誰だって理解しております。

 女性だとか男性だとかの大きな主語は軋轢を生みます。


 金銭の支払いから平等と対等を始めましょう。

 かくして、本当の男女平等が訪れるのです。

 絵空事かもしれませんが、私は本当の平等を望みます。

 せっかくの機会ですので、皆様にも見て頂きたい。


 しょうもない争いが終わる瞬間を……

 ねぇ? 

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