013 実はこれもイベントなのよね
お待たせして本当に申し訳ないです。
久しぶりの更新となります。
そういえば、感想をいただきました。
めっちゃ嬉しかったです、ありがとうございます。
魔物をある程度減らしたので交代要員として来てた4人組のパーティーにパスして休憩タイム。
ガッチガチに緊張してたけど、俺らと同じ新入生のパーティーかな?
見たことない人らだし、別のクラスなんだろうけど。
そんなに緊張しなくても、出てくる魔物初心者向けの弱いのばっかだからよっぽど大丈夫だと思うよ?
まぁ、戦い慣れてない人にとっては魔物は全部怖いのかも知れないけど、この学園に入学した以上は非戦闘職であってもある程度は戦える必要はあるから仕方ないね。
戦いたくないから非戦闘職を選んだんだよ!とか言われるかも知れないけど、魔物はそんなことを気にしてくれないからね。
まぁ………平和な前世から転生?して来といて、特に問題なく魔物と戦える俺がおかしいのかも知れないが。
ダンジョンの入り口から少し離れたところに立てられたテントまで移動して飲み物やら食べ物を受け取る。
このテントは学園側が用意した休憩用で、魔物の氾濫に対処してる人に物資を渡したり、怪我人が出たら治療をするのに使われてる。
テントの運営は上級生や学園教師などがやっていて、さっき飲み物とかを渡してくれたのはウサミミ生やした可愛らしい感じの女の先輩だった。
「あぁー、疲れた身体に飲み物が染み渡りますわぁー」
先に物資を受け取り休憩してたハヤトとセンちゃんの横に座り込む。
センちゃん、おしぼり渡したり何やかんやとハヤトの世話焼いてるけど君も休憩しなよ?
「おっさんくさいぞ咲刀」
「うるせぇー、余は疲れたのであるー」
本当にいくら弱い魔物が相手とはいえ慣れない命のやり取りは疲れるのよ。
「ハヤトやセンちゃんみたいな実戦経験者と違って俺は一般人なの。本当なら魔物の氾濫の対応に出るにはまだ早いんだよ」
この2人は家の都合で魔物との戦いもそれなりに経験してるらしいが、俺は入学してからの今日までの1週間で数回戦っただけなんだぞ。
「鳴宮様、あれだけ躊躇なく人型の魔物とも戦えたのに一般人を名乗るのはちょっと……」
「センカ、咲刀の言うことは話半分くらいに聞くだけでいいぞ。こいつ割とおかしいから」
君達、俺はどう見ても普通の一般人なのにその意見はどうなのよ?
今回の魔物の氾濫だって、君らが戦えるからパーティー組んでる俺まで引っ張って来られたのよ。
ジト目で2人を眺めながら貰ったおにぎりを食べる、具は鮭か。
しかし、これ今日中に終わるかなぁー。
さて、じゃあイフちゃんに魔物の氾濫について説明するね。
魔物の氾濫。
実はこれゲーム内でも一定条件下でランダムに発生するイベントだった。
現実となったこの世界でもたまに魔物の氾濫は発生したりしてるっぽい。
んで、そもそも魔物の氾濫とは何ぞや?って話なんだけど。
まぁ………名前通りに河川が大雨とかで氾濫を起こして水が市街地に流れ込むやつの魔物版なんよね。
魔物の氾濫にはダンジョンで起きるやつとそれ以外の2種類あんだけど、今回のはダンジョンから魔物が氾濫したよーって感じ。
まぁ、今回はダンジョンで魔物の氾濫が起きたからダンジョンで起きる理由を説明をするよー。
イフちゃんしっかり聞いててねー。
ダンジョンで魔物の氾濫が起きる場合。
①ダンジョンの機能が何か知らんけどバグって魔物が異常に多く生み出されるようになってしまい、ダンジョン内が魔物で溢れかえって入り口から外に出て来てしまう場合と。
②何故か異様に強い個体の魔物が発生してしまい、そいつが他の魔物を追いかけ回したりしてダンジョンの外まで魔物が逃げてしまう場合がある。
ファンタジーの設定でよくある「定期的にダンジョン内の魔物を間引いておかないと魔物が増えて魔物の氾濫が起こる」ってのはないらしい。
ダンジョンの機能がバグるとか、異様に強い個体の魔物って?とか言われると説明がかなり面倒だからとりあえずは省略するね。
ゲームの設定資料集にかなり詳しく書いてあったから覚えてはいるんだけど、現実になったこの世界でも同じかは知らないしね。
というか、ある意味でゲームの設定資料集の内容が合ってた方がヤバいから確かめる気にもならないけどね。
何でかって?それはねイフちゃん、ぶっちゃけていうと宗教の問題にも関わってくるからマジで確かめたくないんだよね。
前世と同じく、この世界にも前世と同じような神話も似たような宗教もいっぱいあるんだけど……それとは別にマジもんの神様がいるのよ。
偶像とか伝説とか御伽噺に出て来る、いるかいないかわからないヤツではなく、マジで存在してる理不尽の塊みたいな神様ってのが幾柱かいるんだよね。
意味わかんないって?うん、まぁRPGとかでラスボス倒したあとにひょっこり出て来る裏ボス的ポジって思っといてくれればいいよ。
まぁ、真面目な話になるけど宗教関係には本当に手を出したくないんだ。
前世でも宗教が絡むと途端にやっかいになるケースは多々あったし、それはこの世界も同じ。
ヒロインの1人なんて典型的な宗教の犠牲者だし。
なので、とりあえず魔物の氾濫の解説はここまでで。
機会があればまた説明するよ………ないことを祈るけど。
「咲刀、そろそろ行くぞ」
あれ?もう休憩終わりですか、そうですか。
「はぁ、これ今日中に終わるの?魔物の氾濫の原因わかってないんだろ?」
いや、まぁ本当は知ってるんだけどね。
学園ダンジョン全部で魔物の氾濫が起きてるってことは、主人公君がやらかしたってことだし。
「それでも、やるしかないだろ?」
「そうですよ鳴宮様、頑張りましょう」
仲良しだなぁ、そして真面目だなぁ。
まぁ、聞いてた感じだとこの2人の実家はこういうことに対処して来た家だろうから仕方ないか。
「りょーかい、りょーかいー。頑張りますよー」
立ち上がって軽く伸び。
武器の確認よーし、防具の確認よーし。
魔力の残量よーし、やる気はなーし。
「んじゃ、また行きますか」
出来ればさっさと終わって欲しいなぁ。
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