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目覚める"ヒロイン"

動き出す"ヒロイン" を編集しました。


大きく変えたわけではないですが、補足を増やしました。



「っ、はっ!!」

先に復活したのは、リサさんだった。


「えっと、大丈夫ですか??」

「え、えぇ、大丈夫よ。ちょっとびっくりしてしまって」

「私も、眩しくてびっくりしちゃいました!」


はじめは反応しないと思ったら急に光り出すから、さすがに、ちょっとびっくりした。咄嗟に目をつぶったからよくわからなかったけど、なんかカラフルで、、目を開けたらもう光は消えてたからしっかりと見たわけではないけど。


「っ、、、!」

「あ、ロイドさん!大丈夫ですかっ??」

「クルミちゃん、、、うん、大丈夫だよ」


ロイドさんも復活したみたいだから、横を向いて声をかける。はじめは唖然としてたけど、すぐに笑顔で返してくれたから、私も笑顔をかえす。そして、リサさんに結果を聞こうと体を正面に戻した。


「リサさん、私ってどうでした??」

ワクワクとした気持ちで私が尋ねると、リサさんは少し困った顔をして「ちょっと失礼するわね」そういって深刻そうな顔をするロイドさんと二人で部屋の外へ出ていった。

私は不思議に思って首をかしげたけど、大人の話もあるのかなと思って、おとなしく待つことにした。

ただ、このときの私は、憧れだった世界がこうして広がっていることが嬉しくて、私は特に深く考えてなかったから、あまり、事態の深刻さに気づいてなかった。


######


五分ぐらいたって、二人が戻ってきた。さっきよりも、だいぶ明るくなってる気がする。ただ、眉間に刻まれたシワは、そのままだ。

話し始めるのを、じっと待っていると、おずおずとリサさんが口を開いた。


「えぇと、結果を言うと…クルミちゃん。あなたの魔力はすごく多いわ。歴代の魔術師にも匹敵するぐらいよ」

「そうなんですか?」

リサさんに言われて、自分の体を眺めてみる。でも、特に変な感じはしない。


「眺めて簡単にわかるものではないわ。でも、訓練すれば出きるようになるの」

私が不思議そうな顔をしてたのに気づいて、リサさんが苦笑しながら教えてくれた。


「訓練、ですか、、どうやってやるんですかっ??」

「それなんだけど…」

「そっからは俺かな~。何回も聞いちゃってるんだけど…。クルミちゃん、俺についてきて」

「えっと、はい」


何度目かになるロイドさんからのお誘いに、首をかしげてしまう。でも、ロイドさんの目は真剣だから、私もそらさずにうなずく。


「そっか。よかった。俺なら、魔法もある程度教えられるし、接近戦とかも教えれるから、任せといてっ!!」

「はいっ!!よろしくお願いします!!」

「ふふっ、良さそうね。じゃあ登録しましょうか」


手続きがあるのか、リサさんはそういって、立ち上がった。

あ、そうだ!もし出来るなら頼みたいことがあったと思い出して、リサさんを呼び止める。


「?何かしら??」

「あの名前って、変えれますか…??」

「え、えぇ。偽名の登録での可能よ。ただ、条件はあるけど…」


条件は、犯罪履歴がないこと。指名手配されていないこと。シンプルだけど、分かりやすい条件。

よかった、私は当てはまらないから大丈夫。私がしたかったことは、名前を変えて登録すること。この名前は好きだけど、新しい生活のけじめとして変えたかった。


「お願いします」

「…分かったわ。じゃあ、名前はどうする??」

「じゃあ…」

あらかじめ決めてあったわけではないけど、ふと、これがいいと思えるものが浮かんだ。


…ぴったりかな、今の私には。大きく変えたわけではないけど、いいと思う。そう思えたら自然と笑みがこぼれる。


「ーーールミ」

 私はルミ。


故郷ズークを捨てて旅に出る。もう、振り返らないって決めたから。

ブクマありがとうございます!!

すごく励みになります!!嬉しいです!!


これからも、頑張って行きます!!

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