表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

二月

作者: 武田道子
掲載日:2021/01/31

二月





静かに眠っている風を装って

二月は必死で我慢している

何か途方もない力が

深いところで突き上げてくるのを

必死に押し殺し

吐息さえもたてることなく

ムズムズとどこかで落ち着きなく絶え間なく

止めることのできない力が

平生を装っているのは

若い恋人同士が能面を作って

かき立たされる鼓動を

必死で抑えているかのように

二月は生きている



眠りにも飽きて痺れてしまった体に

血が通い始めたことは

暖かく打ち出した鼓動が

目がくらみそうな歓喜が

いてもたってもいられずに

大地を揺るがし

空気を震わせ

天に駆け上がる

揺るぎない自然の営み

どこかで

どこかから

命の蘇る音が聞こえてくる

二月、目覚めはなんと心地よいことか


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ