表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
きょうのにっき  作者: 死にたがりの意気地なし
2/4

20/7/23

 きょうはですね、いつも通りに落ち込んでいたのを、元気づけられたので。

 「人はいつか死ぬんだから、それまで必死に生きていく」って言葉を。私なりに、言葉にしてみようと思います。元気づけられたときに、思い出した格言です。

 

 生きるのって、大変です。私にとっては。死にたくなるとか、そういうことじゃなくて。休日に、一人ぽつんと、いるときとか。することがなくて、時間が進まないんです。普通は、趣味や、ぐうたらする日ですが。やりたいことがなくて。「普通」に人生を楽しみたくて、必死に趣味を探すけど。「楽しい」って面の皮の裏側に。「そんなことをしてなんになる」と、無感動な「私」が、無表情で問いかける。いつしか楽しめなくなっていて。また、することがなくなるんです。そんな、つまらない私による、くだらない日々。そんな日々が、これからも続くって思うと。心が折れそうで。普通に、生きていくことが。もう、どうしようもなく、大変なのです。

 ・・・言葉にすると、とても簡単で。とても、陳腐だけれど。そんな莫迦みたいなことに、私は。心に澱を溜め。首を掻きむしり、涙を流すのです。

 

 今日、私を元気づけてくれたのは。夕方に吹く風でした。風の匂いが、温かさが、過ぎ行く季節を、教えてくれました。不思議なものです。1,2週間前までは、雨の匂いに強く、梅雨を感じていたのに。今日の風に。夏の訪れを、梅雨が過ぎ去りつつあることを、感じました。

 当たり前、といえばそうなのですが。結局、私がどんな日々を過ごそうと。季節は過ぎ行くし、時間は経つもので。ただ、あるように世界はあり。当たり前に、時間は過ぎるのです。

 今日のこの苦しみも、過去となり。ただ、そんな日々があっただけ、なんです。今も、私は、同じことで悩み、苦しみ、がんばって、普通に生きています。それだけなんです。ただ、それだけ。

 季節を感じさせる風は、私が綴る過去を。私が悩んできた長さを思い出させて。未来は、今を経て、過去になると。今もそうであり。過去より怯え続けている未来は、「今」になったと。未来に怯える、「今」の私に、教えてくれました。

 きっと、これからもそうだと。未来に怯え、けれどいつの間にかそこへ立ち。怯えた過去はただ、それだけの日々。そうやって時間は過ぎていくのだと。


 時間は平等です。進まないと感じる日々があれど、時間は過ぎていく。今が過去になる。未来が今になる。今、悩んでいたら、いつしか死んでいく。それが、「人はいつか死ぬんだから、それまで必死に生きていく」ことじゃ、ないかなぁと。平等たる時間に、深く、感謝した一日でした。

特にテーマを考えていたわけではないんですが。

読み返していると、「時間」がテーマになっていることに気づきました。

時間は平等で、死へ向かう絶望にも、死に至る希望にもなり。今回は希望のほうに焦点が当たったんだなぁと考察。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ