5.能力開発と交流
まあ、浮かれてたのは悪かった、が、能力はしっかりと使わないともったいないな。
と、いうわけで考えてみましょう、能力開発の方法を!
まあ、自分の能力は、血液操作だけだと思われてる・・・はずだから(森江さんにはばれそう・・・)それをメインに考えていこうと思う。
ん~でも血を抜きすぎると貧血になって死にそうだし・・・あ、まずは・・・
「すいませーん教官ー!」
「・・・なにかしら」
「瓶とか容器ありませんかね?」
「なにに・・・ああ、そういうこと」
「普通にペットボトルでも良いですけどね」
少し待っているといろいろな大きさの瓶とプラ容器を箱に入れて持って来てくれたようだ。
「この中から持って行って良いわよ。薬品系の能力の人が来たときのためにとっておいたのよ」
「準備が良いですね」
そんなこんなで物色していた。
そしていくつかの容器を見繕った。
小型の瓶10本
ポケットにちょうど入るくらいのスマホを分厚くした感じのプラ容器2個
を選んだ。
「選んだのね。このナイフと漏斗もあげるからやっておきなさい」
おおう、結構でかいナイフだ。後ろがギザギザしてるな。特殊部隊がもってそう。あ、俺も特殊部隊だったわ。
・・・めっちゃ怖いんですが。
いや、自分で考えといてめっちゃ怖いわ。
まあ、とりあえずプラ容器に漏斗をセットして・・・と。
・・
・・・
・・・・
・・・・・
・・・・・・ザしゅッ
うわっ、深くやり過ぎた!?
リスカの所やってみたけどマジやばい。
と、とりあえず操作だ。
すると、
血が自分の思い通り・・・とまでは行かないが動いた。
・・・・そのままプラ容器に入れた。
頭がぼーっとしてきた・・・
やっぱり切りすぎたかな・・・
自分の血で直せるはずだから、やってみよう。
ピタッと止まった・・・というより血が固まってかさぶたになった。
お、おう・・よかったぜ。
プラ容器一個分で貧血気味か・・・
すると教官が鉄分の多そうな肉料理を持ってきてくれた。
・・・えっ!?
「これを食べなさい。その能力なら血液に変わる速度も速いでしょう。」
「あ、ありがとうございます。誰が作ったんですか?」
「私よ」
「・・おお」
料理とか出来るの?とか思ってない。思って無いったら思ってない。
「何かしら?」
「いえ。」
まあ、せっかく作って来てくださったんだし、早速食べるか!
モグモグ・・・
うまいな。
「美味しかったです。ありがとうございます。」
「そう。血は出来たかしら?」
う~ん・・・自分の血の量とか分から・・・分かったな。
「順調に増えてるみたいです。」
「じゃあ、たくさん持ってくるから選んだ容器全部に血を満たしなさい。」
「うえっへい!?」
おおお!?気分は死にそう!
容器に血を満たしていると、また持ってきた。
・・・作るの早っ!?
そこからは食っては出す(血を)食っては出すを繰り返した。
「・・・・ようやく全部出来たー・・・」
もう時間は夕方だよ・・・
「よし、そろそろ良い時間だわね。今日は解散よ。」
よっし終わったー!
最後の方は能力の使用に慣れてきた感じだったな。
あと、なんか体が丈夫になってる気がする。
まあ、そんなこんなで無事に今日一日が終わったぜ!
そうしてしみじみとしていると誰かが話しかけてきた。
「よう!新人!さっきも言ったけど俺の名前は柊 瞬て言うんだ
!よろしくな!」
お!さっきの無駄にテンション高いやつだ
「おう!よろしくな。確か・・・加速の能力だったな。どんなのなんだ?」
他の人の能力全然見たことないから気になるね。
「今疲れてるからあんまやりたくないけど特別に見せてやる!」
そういうと、ボールを手に取った。
ニヤリ
そしておもむろに投げた。本当に適当に。
一瞬で加速した
かなり遠くへ飛んでいった
いつの間にか向こうに土煙が立ち上っていた。
これが瞬の力
加速の力
「おお!すごいな!めっちゃ速ぇ!?」
「そうだろそうだろ!俺様にかかればこんなもんさ!」
そうやって2人でわいわいし始めていると3人こちらにやってきた。
たしか天宮だったか