4.仲間の自己紹介
期末試験がやばい・・・
一つ単位落としたかも・・・
「俺の名前は加賀 竜海だ。水、っていうか流体を操る能力だ。19歳」
身長も高いし怖そう。ヤンキーみたい。
「・・・神崎 綾音よ。能力は振動。14歳よ」
なんか苦虫を噛み潰したような顔をしてるな。なんか嫌なことでもあったのだろうか。というかこんな子供が何で・・・
「私は岩田 裂です。能力は純粋な破壊系です。42歳です。よろしくお願いします。」
中年のおじさんだ。社会人っぽいな。
「・・・私は森江 心です。能力は心が読めます。ああ、安心して下さい、心が読めるのは能力を発現してるときだけです。後、複雑なものは・・・あまりよく分かりません。あ、21歳です。」
この女の人も暗いな・・・何かあるんだろうか。
「近衛 泰之だ。能力は守ること。24歳だ。」
なんだか堅物そう・・・でも頼りがいがある。そんなアニキだ。
「伊藤 渡だ。小さいものだけだが物を送ったり手元に置くことが出来る。37歳」
強い眼差しだ。まるで決死の使命を帯びた戦士のような。
「俺は柊 瞬だぜ!能力は加速!17歳だ!よろしくな!」
この中ではこのテンションは浮いてるんじゃないだろうか。こいつは気が合いそうだな、なんとなく。
「ふん・・神代 煉だ。能力は雷と、空間支配だ。18歳。せいぜい頑張ることだな、新人」
感じ悪いな・・・生真面目そうだしこいつとは会わない気がする。
「僕の名前は天宮 明です。能力は再生と共鳴です。16歳です・・!よろしく・・お願いします!」
何だろう、主人公ってこんな感じなのかな?女の子侍らせてんじゃねーぞ、クソが。
「添園 結奈と申します。能力は光を操る事です。17歳です。よろしくお願いします。」
・・・取り巻き1としか見れない。あれ?俺って嫌なやつじゃね?いや、そんなことはない・・・はずだ。お淑やかだな。うん。
「御心 可憐です!能力は直感がすっごい良くなることと斬撃を飛ばすことです!16歳です!よろしくね!」
取り巻き2とか思ったら失礼だろうな。利発そうな子だ
「家守 時久です。元の状態に戻す能力です。42歳です。よろしくお願いします。」
この人は・・・よく分からんな。落ち着いていて、出来るオーラがすごいする。
「・・・影野 静音。隠密。」
え、あれ、居たんだ・・・申し訳ない・・・あれだな個人で見るより数字で見た方が影が濃い人だな。
「武田 豪炎だ。能力は硬質化と炎の発生・操作だ。34歳になる。」
格闘家か何かか?明らかに強そう。
「最後は私ですね。私の名前は和泉 統佳です。私の能力は支配よ。でも感情のある物はほとんど支配できないの。だからいつも植物を支配しているのよ。年は秘密よ。」
しっかりしていて頼れるお姉さんって感じ。
「みんな自己紹介したわね。みんなはいつもの訓練をやってなさい。紅くん、いや、黒崎は訓練の方法を考えておいて」
そうか、榊原さんは教官だったな・・・まあそんなことはどうでも良い。何か考えないとな。というより暗い人多かったけどどうしてだろう。
「すいません、榊原さ「教官をつけなさい」榊原教官、なんで暗い人が多いんですか?」
「・・・わからない?能力を得るためにはまず“敵”、ここでは魔獣と呼んでいるものとの接触が必要なのよ。でも接触したらだいたいは死んでしまうの。でも彼ら彼女らは生き残ったの。じゃあ、その代わりに死んだのは誰?」
「あ・・・」
そうか、そういうことだったのか。俺は浮かれていたのだろう。こんな力を手に入れて、不謹慎にも喜んでいた。俺だって、女の子を守れなかったのに・・・俺は最低だ。クソッ
「分かったらさっさと考えなさい。」
「はい・・・」
素直にうなずいた。