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黒炎の魔術師  作者: ハヤト
2/5

2.世界の変貌

もう死にそう・・・

そうしてしばらく待っていると家族がやってきた。みんなやつれ気味だ。

「紅!大丈夫か!?」

いきなり話しかけてきたこの男性は俺の父黒崎克己だ。

「心配したわよ!」

そう言うのは姉の律だ。地方の大学からわざわざ来てくれたみたいだ。

その隣で心配そうにしているのが弟の蒼だ。まだ中学だ。

「ああ、うん大丈夫だよ。心配かけてごめんね。」

「いや、大丈夫ならいいんだよ」

「ほんとよ、心配かけて」

「よかった・・・」

みんな自分を気遣ってくれてるのが分かる。




そんな風にしばらく話してると、

コンコン

「はーい?」

ガラッ

「大丈夫だったかしら?」

誰だこの女

「えーと・・・」

「ああ、ごめんなさいね。私はこういうものです。」

かしこまって名刺渡してきた。んーと?


「対異世界特殊部隊?」

榊原優花っていうんだこのひと

ってか厨二病かよ

「なんすかこれ」

「ちょっと二人で話せない?」

なんだこの人うぜぇ、人の話聞けよ

「いやっすよ」

「化け物のことについて知りたくない?能力については?」

興味はあるけどこの人うざいから嫌だ。

「特には」

「そのことについては知ってるのね」

あっ、ってマジうぜぇよ


「あーなんのことかな」

父さんナイス

「あなたたちも知っておいた方がいいでしょう」

「何をですか」

「なんでこの子がこんな風になったかを」

「!!」

あー何なんだよこのくそビッチ

「なんですかあなたは!いい加減にしてください!」

「いや聞かせてください」

「父さん!!」

「まあ一旦聞こうじゃないか」

「・・・分かったよ」






そこから聞いた内容は俺が知ってる内容と繋がるものだった。


曰く、そこから異世界に穴が繋がったことによって発生したことだと。


そこから“敵”が出てきていると。


そして“敵”と戦うにはまず“敵”と干渉しなくてはいけないこと。


それによって人材不足なこと。(初遭遇で多くが死ぬかららしい)


それにより国を挙げて対処していること。



そしてこういった。

「だからあなたの力が必要なの。助けると思って、ね?」

え、嫌だけど。

「え、嫌ですけど」

「え」

「だいたい何で公表しないんですかそんな大事なこと。」

「・・・それは・・」

黙り込んじゃったよこいつ

「言いたくはないけれど人体実験なんかが行われてしまう可能性が高いのよ。」

あっれぇ~ほんとにあるんだそんなこと

「というよりあなたはもう目をつけられてると思うわ」

「え``」

「だからあなたとあなたの家族のために特殊部隊に来てほしいの」

「そういうあなたは信用できるんですか?」

「そういう組織なら人質を取ると思うんだけど」

し、信用ならね~


「あー、ちょっといいかい?」

家族のこと半分忘れてた・・・

「はい、どうしましたか?」

「それが本当だという証拠はあるのかな?」

「その疑問は最もですね。紅くんやってくれないかしら?」チラッ

は?何言ってんだこいつ

「はぁ?」イラッ

「じょ、冗談よ・・・」

「冗談は名前だけにしてくださいよ」

そこそこ顔は良いのが腹立つ。めちゃくちゃ美人ってことは別にないんだけど。

「じ、じゃあいきますね。しっかり見ててください」

そう言うと一本のペンを取り出した。

それを見ていると・・・



浮かびだした

触ってなんかいない

自由に空を飛んでいる



「・・・嘘」姉がそうつぶやいた。

ペンが家族の前まで行った。触っても確かに抵抗されている。

一通り触らせた後、父さんの前に行き、落ちた。父さんはそれを触ってはしげしげと眺めている。

「私の能力は念力だと思ってくれてかまわないわ。」

「本当にこんなことがあるのだな・・・」

そう父さんが言っていると


「ぼくもそういうのやってみたい!!」

蒼が言った。

「これはと~っても危ないことなのよ。でもお兄さんがこっちに配属になったらそういう力も付くかもね」

「何勝手なこと言ってるんですか!」

「さっき言った敵の干渉というのはそのまま能力者の干渉に置き換えられるのよ。」

・・・つまり

「そう、能力者の近くにいることで能力が発現しやすくなるの」

「なんで蒼まで連れて・・」

「僕も使いたい!!」

「さっきも言ったようにさらわれる可能性があるから本人はもちろんのこと、人質に取られるかもしれないから家族もこっちが指定した区域に住んでもらうことになるわ」

・・・そんな


「と、父さんと姉さんはどうしたいの?」

「私は紅の好きな方にすれば良いと思うぞ」

「学校とかはどうなるの?」

あ、そうだった

「申し訳ないけど転校してもらうことになるわね。もちろんお金は全額こっち持ちよ。」

姉「ちょっとつらいかしら・・・会いに行ったりは出来ないの?」

弟「全然良いよ!!」

「申請を出してくれるなら護衛付きだけど良いわよ。もちろん護衛はばれないようにだけど。」


「・・・そう」

彼氏でも出来たんかな

「おねーちゃん、彼氏~?」

おい弟・・・

「べ、別に・・・」

おいマジか


「そ、そんなことはどうでも良いのよ!結局どうするの!?」

「・・・姉ちゃんはいいの?」

「・・・紅が行くって言うなら行くわよ」



あとは俺だけか・・・



次回は来週・・・のはず。

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