1.始まりの時
連載続けられる自信が・・・でもとりあえず投稿してみた。
こんなんですがよろしくお願いします。
「もうすぐ夏休みか~」
そんな風につぶやいていると、友達の桜木誠が話しかけてきた。
「なんか予定でも入ってるん?」
「いやーこれといって」
「誰かと遊びに行ったりしないんか」
「まあここ自称進学校だから夏期講習もあるしその時とかに話せれば十分」
「そんなもんか」
こんな他愛のない会話が俺の、黒崎紅の日常“だった”
「んじゃ、俺そろそろ帰るわ」
「お~じゃあな。紅は帰宅部だからいいよな~」
「卓球がんば」
「うい~」
そんな感じで分かれた。これが最後の日常になるとは誰が知ろうものか。
「明日は土曜か~。課題も少ししか出なかったしだらけれるぜ」
そんなことをつぶやいていると、
「きゃあ!!」
そんな声が聞こえた。
すぐに向かうと近所の子供が吹っ飛ばされてるところだった。
その凶行に及んだのは「グギャアアア」と叫び声を上げるヒトガタの化け物だった。
(なんだあいつ!?)
とか思いつつすぐに駆け寄り鞄で殴りつけた。ただ、あまり効いていないようだが。それでも意識はこっちに向いたようだ。
すぐに押し倒すと馬乗りになって殴ろうとしたが飛ばされた。すると化け物が叫びだしたかと思うと
「自分の近くの道路が砕けた」。
そこからはほとんど何も考えてなかったように思う。
化け物に近づいて殴った。さっきより手応えあり。近所の家の塀が砕けた。化け物が顔を向けてる方だ。そのまま押し倒した。さっきより押さえ込めてる気がする?
とりあえず殴る。
そこで何を思ったか噛み付いた。
両手も拘束に使わないと飛ばされそうだからだろう。
そして噛みちぎった。
その時、力が手に入ったことを自覚した。
黒炎だ。
すべてを犯す黒い炎だ。
今なら使える。
そうして能力は覚醒した。
その炎で化け物を焼いた。
焼けた。
また噛み付いた。数度も噛み付き焼くと、新しい能力が手に入ったことが分かったがそんなことはどうでもいい。
無視して噛みちぎっては焼くを繰り返していると、ついに化け物は光の粒子になって消えた。
安心した。
そしてそのまま気絶した。
「・・・んん、」
あーまだ寝みぃな・・・あれ?家じゃない?・・・ここどこだ?病院?なんで病院?なんかあったっ・・って!
「あっ!?え!?」
昨日のあれはいったい何なんだ・・・!?夢か!?・・・いや、今も能力が使えることが“分かる”。じゃあいったい何だってんだよ・・・
その時外から誰かが走ってきてる音が聞こえた。
カッカッカッカッカ・・・ガラッ
「起きたんだね!?」おっさんかよ・・・ってほど老けてるわけでもないか。いやでも男かよ。
「え、あ、はい?」
「よかったよ!二日も寝込んでたから心配したよ!」
え、あれ昨日のことじゃねーのかよ。あっ!
「女の子は無事ですか!?」
「い、いや・・・そのなんというか・・・」
まさか・・・
「意識不明の重体だよ・・・強く頭を打ったみたいでね・・・すぐにどうこうということはないんだけども、しばらくは意識は戻らないだろうね・・・」
「・・・そう、ですか」
自分のやったことは無意味だったのか?いや、そんなはずはない死んでなかっただけよかっただろう・・・そんな汚いことを考える自分がいやだ・・・
そんなことを考えていると、
「あー、いきなりで悪いんだが何か不思議な力を感じたりしないか?」
何でそのことを・・・あれか人体実験とかか、小説並感乙
「なんですか」
「ああ、いや、なんでもないよ何でも」
無視して窓の外を見た。結構高いな。あーここの病院か。こっち側からは家は見えないな。
「・・・家族は?」
「もう連絡したよ」
早く家に帰りたいな・・・
「じゃあ退出させてもらうね」
「あ、はい」
ガラ・・・カツッカツッカツッ・・・
さて能力について考えてみるか。といってももう使い方は“理解してる”。
一つ目の能力は(一昨日の昨日って何て言うんだっけ?まあいいや)三日前に大活躍だった例のあれですな。炎の侵食という特性を拡大解釈したような感じだな。なんか黒いっぽいけど・・・かっこいいし問題ないね!相手の力で更に燃え上がる感じ?まあその特性はあんま効率よくなさそうだけどね。
二つ目の能力は前回無視したあれですよあれ。まあシンプルに言えば血を操る能力。操る血は流体の方が操りやすいらしい。後自分以外の血も操れるらしいけど結構きついらしい。どんくらいきついかよく分からんけど。
まあどっちも格好いいから大満足。ていうか能力使えるとか嬉しすぎるんですけど!ニヤニヤが止まらない!
ここで問題になるのがどっちをメインにするかだな。いや、能力は俺だけが持ってるわけじゃないだろうし、あんまり有用性を見いだされたくないわけですよ。めんどくさいって言うより怖いし。
そんなことを考えながら家族が来るまで待っていた。
どうでしたかね?