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世界のリーク踏んだんだが  作者: たおる


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1/1

プロローグ

目的もなくSNSを見漁っていると、ある投稿が目に止まった。


<衝撃の展開>〇〇のラスボスはまさかの〇〇!?…


そのタイトルは中学の新人戦での活躍のご褒美として親に予約してもらっていた待望の新作ゲームだった。その時の俺はただの考察だと思い、適当に流し読んでは次の投稿に目を移していた。

数週間後、待ちに待ったゲームが届いた。見覚えのあるキャラ、知っている衝撃の展開。ゲームを始める前の興奮はすっかり消え去り、呆然とエンディングを見つめる。その日「リーク」というものがあると知り、それからしばらくは喪失感が消えず人生最悪の思い出となった。


それから10数年、憧れのゲーム会社に勤めた俺はついに自分が関わる初めてのゲームの発売日を迎える。コンセプトは「エンドロールまで泣くんじゃない」。開発中俺はラストの展開に何度も涙を流した。ネットでの反響が今から楽しみだ。

「そろそろ帰るか」

最後の調整に熱中し、いつの間にか深夜の25時になっていた。会社には俺1人だ。何の気なしにSNSを開くとトラウマのあの投稿が目に止まった。


<まさかの結末>期待の新作、ラストに大どんでん返し!?…


読み進めるとそれは正真正銘自分たちが開発したゲームのリークだった。投稿から数十分で深夜にも関わらず大バズりし、トレンドにもなっている。ショックのあまり床に倒れ込んだ。


仲間にリークをするようなやつがいたのか?

そもそもリークするやつには何のメリットがあるんだ?

プレイヤーの楽しみを奪うだけだろ。


そんなことを考えていると視界が光に包まれた。



気がつくと俺は森林の中で倒れ込んでいた。

「ここはどこだ?」

周囲を見渡すと見たことがない明らかに地球のものではない動植物に囲まれていた。

「昔流行ってた異世界転生ってやつか?俺の死因はショック死になるのか。相場交通事故だろ」

現実を受け入れられず空を見上げながら適当なことをひとりごつ。

「まあゲームみたいなもんだろ。魔法とか使えるのかな。魔王を倒す勇者になったらどうしよう」

ゲーマー魂に火がつき、いらぬ心配をしながらこれからの未来に期待を膨らませる。そのとき、突如目の前に半透明な板が現れ、大量の文字列が目に入る。

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