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47瓶目 悪女と魔女
「これで全部かねぇ…!!」
真実の鏡、偽りの鏡、聖剣エクスカリバー、天候の小太鼓、女郎蜘蛛のキセル、狐の羽衣を集めた辻斬り。
「6つ…あと2つ足りない…?」
何度も何度も数え直すが2つ足りない。
それもそのはず。1つは命命が、もう1つは何かも存在するかもわからない。
「お困りですか?淑女様。」
白面金毛九尾の狐が辻斬りに声をかけた。
「気安く声をかけるんじゃないよ…!」
白面金毛九尾の狐はおやおやと微笑んでいた。
「お久しゅうございます。九尾にございます。」
白面金毛九尾の狐は跪いた。
「お前は私が私だと思ってるな?」
辻斬りは白面金毛九尾の狐に問いかけた。
「ええ、本の中…本の中のあなた様でしょう?私どもは鼻が利きます。」
辻斬りは笑った。
「狐の鼻には敵わんよ。」
白面金毛九尾の狐は役に立ちたがった。
「何か探してきましょうか?」
その言葉を待ってましたと言わんばかりに辻斬りは
「蛇黒蛇玉を探してこい。」
命令をした。