36瓶目 童話 大淫婦と夜の魔女
リリスとルシファーはバンフラの地に訪れた。
そこでは人々が怯えていました。
「マザーハーロット」なる大淫婦が七人の王と交わっていた為、国は廃れきってしまっていた。
リリスは怒りを覚えました。
マザーハーロットと夜の魔女が一騎討ちをすると国中大騒ぎでした。
どちらが罪深き者共の母と呼ばれるに足る人物か…
年齢で言ってしまえばリリスの圧勝であるため
マザーハーロットは完敗であった。
マザーハーロットは己の敗けを認めず、黙示録の獣にリリスを食わせようとしました。
ルシファーは黙示録の獣諸ともマザーハーロットを崖から落としました。
ルシファーはサタンに姿を変え、業火を放ち全てを燃やしてしまいました。
マザーハーロットはリリスに対し、
「何千年後かに蘇ってやる…そしてお前を噛み殺してくれる!!」
リリスは
「それを楽しみにしておいてあげる。せいぜい頑張りなさいな。マザーハーロット(笑)」
と小馬鹿にしたように笑いました。
リリスはマザーハーロットの魂を自身の身籠っていた娘の中に封じ、「永遠の生命の呪縛」をかけてしまいました。
父であるサタンはリリスの身籠っていた娘に「愛知らずの呪縛」をかけてしまいました。
やがて生まれた娘を苦しめると知らずに。