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孤独な魔女と混血の秘薬  作者: 諸伏優
暴走と妖精の里
35/50

35瓶目 童話 サタンとリリス 

昔、リリスはアダムの妻としてエデンの園に生まれた。

リリスは自由を愛していた。

そんなリリスに恋をした天使が居ました。

それがルシフェル、後のルシファーなのです。

リリスの歌声に誘われて、リリスの目の前に白蛇の姿で現れました。

「あら…珍しい。白色の蛇は初めて見たわ。こっちにおいで。」

優しく呼ぶ声に惹かれたルシフェルは思わず、本当の姿を見せました。

「やあ…」

リリスは驚きました。

「綺麗ね…」

思わず口にした言葉でした。

ルシフェルとリリスはお互いに恋をしました。


アダムに夜の誘いをされたリリスは恐る恐る承諾しました。

エデンの園にいる動物達は皆恋人と幸せそうに暮らしていました。

リリスはアダムにこう言いました。

「どうして私が毎回下なの?たまには上に乗ってもいいでしょ?」

リリスの一言にアダムは激怒しました。

リリスはそのままエデンの園を去りました。


リリスはエデンの園に新しい人間の女性が生まれたと聞き、様子を見に行きました。

イヴはリリスの残した息子ケインを可愛がっていました。

リリスはイヴなら己の叶えられなかった夢を託せると信じて、ルシフェルに知恵の果実をイヴに与えるように伝えました。


リリスは神の怒りを買い、地上へ落とされました。

それに怒りを覚えたルシフェルは神に戦争を仕掛け、反逆者として地上へ送られました。


ルシフェルは「ェル」の名を奪われ、ルシファーと名乗るようになりました。

地上を彷徨いながらもリリスを探しました。

ようやくリリスを見つけたと幸せそうに駆け寄っていくルシファーは、リリスの姿を見て驚愕しました。


彼の目に映るリリスは角が生えて、醜い姿をしていた。

「私を見ないで…!」

リリスは隠れてしまった。

だが、ルシファーは恐れることをしなかった。

「綺麗だよ…」

その声にリリスは驚きました。

優しくリリスの頬を撫でるルシファー。

リリスの角がルシファーに移り、ルシファーの中にサタンの人格が新たに生まれました。

リリスはルシファーとサタンを愛しました。

何十年もの時を超え、2人は結ばれました。

「美しくて、切ない恋はいつか実を結ぶ」

ルシファーは後にこの事葉を残しました。

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