28瓶目 ルエルフの2人
「ボンバイエ!!」
エキドナの声に骨龍たちは男に攻撃をした。
エルフの男はボロボロになった。
「エキドナやりすぎだ。死なれたら困る。」
命命はエキドナに攻撃をやめるように言った。
「あら…命命がそう言うなら…お前達!やめ!」
6体の骨龍は動きを止めました。
「さて、こいつをどうしようね…」
命命は不気味な笑みを浮かべた。
「命命嬢?」
ナベリウスが迎えに来た。
「エルフ相手に処罰下したことないからな…」
それを聞いたナベリウスは命命を止めた。
地上に戻るとルエルフの娘とリリアンは囲まれていた。
「ルエルフが2人?」
「リリンの曾孫?」
「裏切りの子孫?」
周りがざわついていた。
命命は2人の前に立ち、エルフ達にいいました。
「ルエルフを嫌ってる訳じゃない。リリンを嫌ってるんだ。この子らに罪はない。」
命命の声にエルフ達は攻撃をやめた。
「また助けられちゃった。」
リリアンは命命の背を見た。
命命には永遠に追いつけない。
何故なら彼女は良縁の魔女であり、救済の魔女だから。
「それに…私は今、リリアンの親代わりだから。うちの子を悪く言うならお前らの首を飛ばすぞ。」
命命は杖をエルフ達に向けた。
「命命様がそう言うなら…」
「やめましょう…」
「そうね…」
エルフ達は離れていきました。
「王女?命命が?」
リリアンは首をかしげていた。
「リリアン…知らないの?命命様は魔法界の王女様なんだよ?」
リリアンは驚いた。
「命命が王女?!」
命命はリリアンにゲンコツをした。
「王女の座は実家に置いてきた。今はただの魔女の命命だ。」
命命は美しく気高い魔女のままだった。
「命命様…私はマリア・ルエルフと申します。」
少女は命命に深々と頭を下げた。
「マリア、この子はお前の親戚に当たる子のリリアンだ。」
命命はリリアンを紹介した。
「マリアちゃん…ごめんね。僕の曾祖父がやらかさなかったら普通に過ごせたのにね…」
リリアンの言葉にマリアは優しく微笑んだ。
「大丈夫。ルエルフの娘は絶対に挫けたりしないんだから!」
マリアは力強くそう言った。
「ルエルフの子息はどうなの?」
命命の問いにマリアは
「裏切る」
マリアはそう言った。
「笑える。気に入った。」
命命はマリアの肩を持った。
「マリア、お前を私の弟子にする。」
リリアンは驚いた。
「ありがたき幸せ…」
マリアは心から喜んでいた。
命命の考えはルエルフ家の末裔を育成し、有能な魔法使いを産み出すこと。そしてゆくゆくは魔法界の王族にさせることだった。
「王女様…良からぬこと思いましたね?」
マリアは命命の考えを見抜いた。
「マリア…もしや…」
命命は驚いた。
「読心術です。弱いですが…母から引き継ぎました」
命命でさえもやっとの思いで覚えた術をマリアは軽々と使いこなすことができる子供はなかなか居ない。命命は見込みがあると思った。