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孤独な魔女と混血の秘薬  作者: 諸伏優
骸骨の花嫁
21/50

21瓶目 ちょっと待ったぁぁぁ!

「キャー♡ついに来たワァ♡午前0時に誓いのキスをすれば永遠に一緒ヨ♡アタシの命命♡」

エキドナは興奮した。

(キモすぎる…こんなのと結婚したくないよ~!!)


「命命嬢!!」

命命の心の叫びが聞こえていたナベリウス。


ドカッ!!

先陣切って扉を蹴破った。

「ちょっとちょっと何よ?アタシの幸せな結婚式を邪魔しようとしてるワケ?」

エキドナは激怒した。

「大丈夫ヨ命命。アタシが守ってあげるからネ♡」

エキドナの発言に命命は優しく微笑んでいた。

「命命嬢!目を覚ましてください!」

ナベリウスの呼び掛けに命命は

(ナベリウス!私は正気(まとも)だよ!)

と心の中で叫んだ。

「あんたラまとめて片付けてあげるんだから!」

骨壺の中からエキドナの仲間の骨龍が出てきた。

「カタ…カタカタカタ!!」

どうやら手下の骨龍達は言葉を話すことが出来ないようだった。

「アタシの結婚式を邪魔させないで!」

手下の骨龍達がナベリウスに襲いかかった。

「お手!おかわり!伏せ!!」

化身が現れ、骨龍を一掃した。

「しつこいワ!しつこい男は嫌われるのヨ!!」

ナベリウスは嘲笑した。

「それは貴方の方では?命命の本心を聞いてみてはどうですか?」

エキドナははっとした。

「命命…そんなこと無いわよネ?」

命命は優しく頷いた。

「命命嬢?!」

エキドナは自信満々で

「ほら見なさい!アタシを心から愛しているのよ!これが真実の愛なの!」

バラバラになった骨龍達がナベリウスに向かって飛んでいった。

「ぐわっ!!」

ナベリウスは倒れた。

「っ!!」

命命の催眠が解けた。

「さあ、命命…式の続きをしましょう?」

エキドナは命命の手を取ろうとした。


ぱしっ!

「私に許可無く触れるな変態!」

命命はエキドナの手を振り払い、ナベリウスに駆け寄った。

「命命嘘よね?アタシのプロポーズ受けてくれたのよね?」

命命はナベリウスを心配した。

「命命嬢…?ご無事で何よりです…」

けほっと血を吐いた。

「君は随分と無茶したみたいね…」

命命はナベリウスに優しく微笑んでいた。

エキドナは何かに気づいた。

命命がエキドナに向けた笑みとナベリウスに向けた笑みが全く違うということ、そして自分が命命を操っていた事実に。

「他の奴らはどうしたの?」

命命はナベリウスに問いかけた。

「実は吾輩が先陣切ってしまって…」

恥ずかしそうに話すナベリウスに命命は優しく頷きながら話を聞いていた。

「ちょっと待ったぁぁぁ!」

ケインやリリアンが入ってきた。

「全部終わってるじゃん!」

「スカルJr.?!なんでボロボロなの!」

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