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孤独な魔女と混血の秘薬  作者: 諸伏優
骸骨の花嫁
19/50

19瓶目 花嫁略奪大作戦!

「命命を取り戻す。誰かドラゴンの亡霊倒せるか?俺は無理だ。」

ケインは妹の命命を取り戻す為に作戦を立てようとしていた。

「僕も無理。だって子供だよ?」

リリアンはドラゴンの亡霊を倒せるはずがない。

「僕は人魚なので…」

カインも無茶だった。

「え…吾輩だけ?」

スカルJr.ことナベリウスだけが残った。

「よし、ナベリウス。妹を頼んだ。」

ケインは必死だった。

「どうやって略奪するんですか…?兄君なら身内なので猛反対すれば一発では?」

少々ケインは考えた。

「いや、あの龍は長い間パートナーが見つからなかったからその上、花嫁の条件をぴったり満たす女性は命命くらいだからな。無理だろう」

エキドナが求める花嫁の条件は

・背が高い

・頭がいい魔女

・魔法薬を作るのが得意

・アメジストのような目

・白銀の雪のような艶やかな髪

「命命嬢がそのまま条件になってる…!」

ナベリウスは命命をなんとか取り返そうと考えた。

「花嫁…挙式…略奪…あ!」

リリアンが呟いた。

「花婿になって略奪すればいいんじゃない?僕が命命の花婿だ!って!」

リリアンが提案した。

「名案だ!よーし…お兄ちゃんに任せろリリアン!」

ケインは不気味な笑みをアベルに向けた。

「あはは…?兄さん?」

アベルはケインの考えが分かった。

「お前の羊を犠牲にしよう!そうすればきっと命命に釣り合う花婿が用意できる!」

アベルの育てている一番白くて美しい羊を拐ってきた。

「兄さんやめて!彼女はまだ子供だよ!やるならこっちにして!」

そう言うと一番汚くて醜い羊を差し出してきた。

「そんな汚い羊が美人な命命に釣り合うわけないだろ!馬鹿かお前は!」

白くて美しい羊を魔法陣の中に入れ、ケインは呪文を唱えた。

やがて羊は薄いグレーのタキシードに変わった。

「さあ!誰が着る?!」

ケインは微笑みながら振り向いた。

「僕は子供だから…」

リリアンは辞退した。

「じゃあ僕が!」

カインが手を挙げた。

「じゃあ吾輩も!」

ナベリウスも対抗して手を挙げた。

「よし、もう一着作るぞ!」

ケインは張り切ってアベルの美しい羊をタキシードに変えた。

「僕の羊が…」

アベルは落ち込んだ。

「俺の分も作ろうか!」

ケインは自分の分もタキシードを用意した。

薄いグレー、泡沫のような水色、闇夜のような黒、

アメジストのような紫、それぞれを纏って作戦を練る。

「まずは俺が乗り込んでエキドナを足止め!」

「吾輩が命命嬢を連れ出す」

「僕は杖を持って外で待機!」

「僕は捕まった時に熱湯噴射!」

盛り上がる4人を他所にアベルは

「僕の羊たち…可哀想に…」

落ち込んでいた。

「行くぞ!いざ結婚式に!」

ケインはノリノリだった。



果たして囚われた花嫁を救い出すことは出来るのだろうか?

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