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雨宿りするつもりが

作者: 清水漱平

そのへんうろつくだけでも楽しくて仕方なかった。遠く入道雲いちめん蝉時雨。そこに雨。

とつぜんのスコール


ていうか夕立


いちめん田んぼのなか一本道


砂利だ砂利だよ砂利だね


じゃりじゃり




無意識に探した


しのげる場所


たぶんすぐに通り過ぎる


つかのま しのげる場所




かなり大きな木があって


あそこならと駆け寄れば


遠く稲妻


迫ってくる


ならばあそこの駄菓子屋あたり


雨宿りするつもりが


締められた引戸


軒先びしょぬれ


どんなにチカラこめてもあかないよ



立っていても


走ってみても


もうずぶぬれ




駆けていくと


よこなぐりで


まあびしょぬれ




目的地と逆の方へ


なにかに追われて


なにかを目指した


雨宿りするつもりが


シャワー


シャワー


シャワー



スコール


ハイテンションで


もうびしょびしょ






雨は強く、雲は黒く、稲妻は爆音。永遠に続くかと思われたのに、雨あがり晴れて夕日が差している。ひぐらし遠くから聞こえる。

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