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笑わ荘  作者: いいくに
1/8

第零笑 引っ越しー食い逃げー700円

オレは、東北から東京に上京してきた。


大学に入るために。


しかし、入学するはずだった大学が、何かしらの不祥事で廃校になってしまった。


何らかの不祥事、何があったんだろう、よく分かんないけど……



「いや〜どうしよう」


オレは、東京駅で悩んでいた。


大学が廃校になったので東京にくる意味はなかったけど、カッコつけてきてしまった…

今ものすごい後悔してる……



とりあえずアパートに向かうか………


オレは大学に受かってからすぐに、東京に住家を探した。

そして、ちょっとボロイ格安アパートを見つけた。



そのアパートがオレの目の前にある

‘笑わ荘’

だ。


ちょっとふざけた名前だが、安さいからいいか…


(ドンドン)

「大家さんいますか?」

(ガチャ)


一人の大きい女性が出てきた。


「私が大家ですけど…」


若い大家だな〜20代くらいだな〜


「あのどうかしましたか?」


「あっすいません

ちょっと考え事してしました」


大家さんは不思議そうな顔をした。


「で、なんですか?」


「今日からお世話になります

‘片瀬 遥’

と言います」


「あ〜はいはい

ちょっと待ってください」


そう言うと大家さんは部屋に入った。


(ガチャガチャ)


なんかを探してるようだ。


「おまたせ」


そう言うとオレに鍵を渡してきた。


「あっども」


「204号室だから二階の左側の奥から二番目」


「あっはい…

これからヨロシクお願いします」


なんかオレが住むってわかってから、態度変ったな〜



204………204………204………あったあった。


この部屋ね〜


なんかオバケでそうなカンジ………


「うらめしや〜〜〜」


肩をつかまれた


「きゃあぁぁぁあ!!」


思わず悲鳴をあげてしまった。


「あはははは!!

きゃあ

だって!!」


後ろで爆笑してる女。


「笑わないでください」


たぶんオレの顔は真っ赤だろう。


「ゴメンゴメン

あんた今日越してきたの?」


涙を拭いながら聞いてくる。


「そうですけど…」


初対面なのにグイグイくるな。


「ヘ〜何号室?」


「ここです」


と言いながら204号室を指差す


「じゃあお向かいさんだ」


「そうなんですか……」


「それだけ〜?」


他になんて答えればよかったんだろう…


「こんな美女の向かいに住めるのに、嬉しくないの?」


「そんな初対面ですし…」


なんか苦手かも…この人……


「まぁ私を落とそうなんて考えないことね」


落とそうなんて気は、さらさらない。


「なぜなら私には彼氏がいるから」


「あっそうなんですか…」


「きみ反応薄いな〜」


なんて答えりゃいんだよ…


「すいません…」


「まぁいいや

ところでさ〜名前聞いてなかったね?」


「オレは、片瀬 遥 っていいます」


「なんか女の子っぽい名前ね〜」


「よくいわれます…」


「私は 青空 夏美

なっちゃん って呼んでね」


何か呼びづらいな…


「んじゃ〜オレ荷物の整理とかありますんで…」


「あらそう…また今度ね」


手を振ってくる青空さん


「さよなら〜」


オレは、そう言って扉をしめた。


騒がしい人だったな〜



部屋の中は、段ボールだらけで寝る場所すらない。

片付けんのめんどくせ〜な〜


(ドンドン)


オレの部屋を誰かがノックした。


誰だろう?

青空さんかな…


「は〜い」


ドアを開けると

目の前には大家さんが立っていた。


「ごめんね〜これ渡してなかった」


と言って封筒を渡してきた。


「なんですか…これ……?」


けっこう分厚いな。


「うちのルールとか、住民表とか、色々入ってるから読み終わったら返して」


「わかりました」


「んじゃ〜」


大家さんは帰っていった


とりあえず片付けるか……


一時間後


「疲れた〜」


なんとか半分は片付け終わった。


後は細かいのだけか…


冷蔵庫とかも一人でやったし、誰かに手伝ってもらえばよかった…


(ぐぅ〜〜〜)


腹減ったな…飯食いにいくか……


オレは、アパートのアパートの近くにあるラーメン屋に行った。


「味噌ラーメン一つ」


「はいよ

ラーメン一丁」


五分くらいするとラーメンがきた。


ラーメンを食べてると、暑くなって着ていた上着を脱いだ。

それで気がついた……………


財布がねぇ!!


どうしよう………


食い逃げ…

ダメだろ…

ヤベ〜………


とりあえず食べよう。


食べ終わった…


よしトイレに、逃げよう…


トイレに入ったが何も変わるわけなく…


どしよかっな〜

財布なし…ポケットに小銭もなし…万事休すか……








謝ろう




オレはトイレから出てレジに向かった。


「すいません」


「はいお会計七百円になります」


「すいません財布忘れまして…」


「………」


いやな沈黙が流れる…


「お客さん食い逃げってことですか?」


「いや、すぐに取ってきます」


「そんなの信じられるか!!

警察呼ぶから、ちょっとこい!!」


ヤバい……


「お願いします絶対帰ってきますから」


「信じれないって」


もうダメか…



「私が立て替えます」



声した方をみると、中学生くらいの身長の女の子がたっていた。


「気持ちはありがたいけど中学生に金借りるわけにはいかないよ…」


「あたし大学生ですけど…」


「うそ!!ゴメン」


「立て替えなくていいんですね

それじゃ」


「ゴメン!

ごめんなさい!!

すいませんでした!!

立て替えてください!!!」


「はい七百円」


「ありがとうごさいます」


オレにお金を渡すと、どこかに行ってしまった…


「ありがとうございました」


ラーメン屋から出てさっきの子を探したがいなかった。


ちゃんとお礼したかったな〜


アパートにつくと、もう八時だった…

ラーメン屋に長く居過ぎたな…


今日はもう寝よ。


七百円どうやって返そう…


そんなことを考えてると、意識がドンドン遠くなっていった…

朝起きると十一時だった。


寝過ぎちゃったな〜


そういやまだ封筒の中見てなかったな…


封筒を開けて中をチェックすると、ルールブックと書かれた分厚い本と住民表と書かれた紙があった。


ルールブック分厚いな〜


まぁ読んでみるか…


ルール第一条

引っ越してきたらまず挨拶


第二条

行事に絶対参加


第三条

迷惑かけない













としか書かれてない。


残りのページはアルバムみたいに写真がたくさん貼られていた。


迷惑かけないって大雑把だな…



住民表には部屋に住んでる人の名前と何号室に住んでるかが書かれていた。


一階は……………




大家さんだけだ…


二階には……

オレをいれても

七人だけど六部屋


青空さんと高岡って人同棲してんだ。



挨拶行くかな〜

オレはタオルをもって部屋をでた。


とりあえず青空さんのとこから行こう


(ドンドン)

「青空さんいますか?」


(ガチャ)


「ん?」


出てきたのは、男の人だった…


「夏美なら今いないけど…なんかよう?」


「あ…いや……昨日引っ越してきた

片瀬 遥

です これつまらないものですがどうぞ」


「あ〜ど〜も

オレは

高岡 健太

よろしくな」


「よろしくおねがいします

それでは失礼しました」


「じゃあな」


(バタン)


フレンドリーな人だった。

ちょっと夏美さんに似てるかも…


201号室から行くか…


(ドンドン)


「すいません

誰かいませんか〜」


「いませ〜ん」


声がするのにいないわけないだろ…


「いるんでしょ〜」


「謝金取りはお帰りください」


「違います

オレは昨日引っ越してきた

片瀬 遥

です」


「あっそうオレは

小暮 浩二

よろしく」


「あの〜渡したいモノがあるんですけど」


「そこに置いといて

それじゃ」


小暮さんは、顔すら見せるてくれなかった。



部屋順はこんなカンジだった。


201 高岡健太(男)青空夏美(女)


202 小暮浩二(男)


203 川下佑香(女)


204 オレ(男)


205 ?(?)


206 相沢ちか(女)



205号室の人は、いなかったか……


夜にもう一回行ってみるか…




腹減ったな〜


ラーメン屋行くか…

今度はちゃんと財布もったし。


ラーメン屋につくと、財布があるか確認してしまった。


この前のことは、トラウマかな………


「味噌ラーメン一つ」


「はいよ〜財布はありますか?」


店員に小馬鹿にしたように言われて腹が立った。


「ありますよ」


「はいよ〜ラーメン一丁」


五分後


ラーメンがきた。


食べ終わって、財布の中をみると、金が入ってなかった……………


またか………


「あら遥ちゃ〜〜ん」


声した方をみると


「青空さん」


「偶然ね〜」


「一人ですか?」


「そうだけど…なに?」

「あの〜言いにくいんですけど……」


「なによ?」


不思議な顔して聞いてくる。


「お金を貸してください」


「は?なんで?」


「財布はあるんですけど……はいってないんですお金が」


「あんたドジね〜

いくら?」


「七百円………」


「はい」


「ありがとうごさいます」


オレはお金を払って、すぐアパートに帰った。


家についたら、すぐに寝てしまった。


大家さんから、預かった封筒を返すのを忘れて………

アドバイス等をお待ちしています。

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