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どうやら俺は転生体質だったらしい  作者: えーいち
第一章 わけもわからず転生編
7/11

第07話 普通の人生・・・でも「俺」は

 私は今、まさに死に瀕しています。

 畳の上で死ぬことは叶わず病院のベッドの上で、ですけど

 こうやって多くの子や孫に囲まれて死ねるのは幸せです。

 

 今回の転生は、現代の日本に女性として生を受けました。

 それまではずっと、元々の顔そのままだったので戸惑いもありましたが・・・

 

 私には双子の弟がいました。

 その弟が・・・今までの「俺」で、40半ばで孤独死してしまいました。

 きっと、生まれる時に何を間違えたのか、「俺」が双子の姉となり

 「他の誰か」が双子の弟になったのかと思います。

 

 幸い私は良き伴侶に恵まれましたが、実のところ「女友達」がいません。

 弟の人生を実体験として知っている私は、学生時代から友達に弟を紹介していったのです。

 でも、弟を紹介する度に、私は友達を失っていきました。

 

 考えてみれば当たり前で、残酷なことです。

 私自身、弟の顔を見る度に背筋が凍り付き、正視できないのに

 そんな顔を押し付けられるのです。

 

 ・・・・・・

 

 そろそろ私にもお迎えが来ます。

 弟には申し訳ないですが、普通に鏡を見れて、普通に結婚して、普通に暮らせた人生は幸せでした。

 次また転生することがあれば、今回と同じように普通の人生を歩みたい。


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