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第05話 秒殺の人生
俺は今、まさに死に瀕している。
多分また日本に生まれたのだろう、聞こえる言葉が懐かしい。
産婆さんの手にかかってることから、元々の俺が生まれるより前の時代のようだ。
そう、俺は今産婆さんの手にかかっている。
俺が生まれ、顔を見るなり驚愕の表情を浮かべ、次第に残念そうな顔に変化していき
次の瞬間、俺の首を絞めにかかったのだ。
産婆さん・・・
その判断は・・・正しいよ・・・
・・・・・・
そろそろ俺は死ぬ。
もし俺がまた転生できたら、鏡くらい普通に見れる顔になって、普通に結婚して、普通に暮らしたい。