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第10話 気が付けば精神世界
俺は今、精神世界にいる。
どうやらまた死んだらしい。
姿は一番最初、元の世界での姿とは少し違うっぽい。
とりあえず例によって、死んだ時のことを振り返る。
剣と魔法の世界で、俺はとある要塞の攻略戦に参加していた。
そこそこ腕の立つ魔術師として、魔術兵団の中で主に天候系魔法で攻撃していたのだが
砦の屋上で大きな魔方陣が展開されるや否や、上空に現れた光球が兵団を丸ごと包み込み・・・
気づいたらここにいた。
あれは・・・アレだな
「超広範囲消滅魔法」
着弾した地形すらもまとめて消滅させる禁呪中の禁呪。
そんなモン使えるヤツがいたなんて・・・
つか諜報部は何やってたのやら。
・・・・・・
あたりを見回す。
大勢の精神体がぞろぞろと、一点に向かって歩いている。
俺がいた魔術兵団の連中だな。
皆が向かっている先が、また次の転生の世界だ。
俺もとっとと、次の世界に行くとしよう。
