1-4 世界についての説明~地理編~
国の設定がムズい(;・∀・)
今更だが、この世界について、ちょっとだけ説明しよう。
この世界は、地球とは違って平面世界だ。
ここで覚えるのは二つの大陸ーー【アルファンス大陸】と【イーザン大陸】。
簡単に言えば、アルファンス大陸が主に人族や獣人族が国を治め、イーザン大陸が魔人族が治めてる国だ。
種族に関しては、また後程説明するとして、今俺が居る大陸がアルファンス大陸だね。
アルファンス大陸には二大国あって、それが【マーシブル王国】と【アレイス帝国】だ。
【マーシブル王国】ーー学術に力を入れ、名だたる魔術師を輩出してきた国。治めるは人族。
【アレイス帝国】ーー主要都市は『迷宮都市』である。その名の通り、大迷宮を中心に栄えた国。または、冒険者が集う国。治めるは獣人。
アレイス帝国に関しては、別に必ずしも王が獣人であるとは限らない。
マーシブル王国が君主制に対して、アレイス帝国は共和制だからだ。
前述でも述べたが、アレイス帝国は大迷宮を中心に、冒険者の集う国だ。冒険者が栄えさせた国と言っても過言ではない。
故に、アレイス帝国では冒険者と言う職業は人気があり、重宝されている。
その為、王になるのは、過去に冒険者で名を馳せた者がなるのだ。
当然、民主制なのだから、国民が王になる者を投票して決める。
名を馳せたと言っても、人格面においても重要視される。
そのお陰か、一般的に荒くれ者の多いイメージが強い冒険者だが、アレイス帝国の冒険者は比較的礼儀正しい者が多いらしい(勿論、一部はその限りではないが)。
そして、イーザン大陸だが、此方は何と説明すれば良いのか……。
イーザン大陸の王は、『魔力の高い者』がなるのが通例だ。
これを何制と呼ぶのかは知らないが、つまりは力の強い者が統治する国である。
それ以外にも小国が幾つかあるが、その内の一つ、【ヴァレン国】ーー別名【犯罪国家】。
ありとあらゆる犯罪が、『合法』とされている国だ。
俺が、現在進行形で住んでいる国である。
崖に覆われた国で、崖の上には大森林が林立し、この国に入るには、一本道である崖の谷間を通る必要がある。
正直、景観は微妙だ。
見渡す限り岩肌しかないのだから。
まあ、俺は夜にこっそり抜けては、森に入ったりしてる訳だが。
ヴァレン国が、何故犯罪国家と呼ばれるかと言うと、大昔迫害された人達が築いた街らしく、生きる為に犯罪に手を染めたのが始まりらしい。
それを聞きつけて、国から終われ逃げて来た者達や、のっぴきならない事情を抱えた者達が集まる様になり、ただの『集落』が、いつしか『国』と呼べるまでに急成長していったとか。
他国も、何度もヴァレン国を潰そうと戦争を仕掛けたらしいが、何せ土地は崖に覆われている。
崖の谷間を抜けようにも一本道なので、遮蔽物はほぼなく、隠れ用にも隠れられず、いい的にされるわ、大森林を抜けようにも、そこは魔物の巣窟で、崖の上に着くまでに被害は既に甚大となる。
そんな訳で、攻めに攻められず、指を食わえて見ているしかなかったと言うわけである。
そうして、そうこうしている内に、ヴァレン国は勢力を拡大し、様々な国で力を示していった。
今では、国の中枢まで根強く根を張っている為、国もおいそれと潰す事が出来なくなってしまった始末である。
いやはや、怖い怖い(他人事(笑))
ヴァレン国を治めるは、自らを王と名乗る【八人の罪咎】と呼ばれる者達だ。
ヴァレン国は、八つの街で出来ているが、それぞれをそれぞれの王が統治している。
それぞれ管轄?が違うので、よっぽどの事がない限り、お互い不干渉と言うのが暗黙の了解らしい(心底どうでもいい)。
そんな訳で、この国では、暴力や強姦、麻薬や強盗など、犯罪は日常茶飯事で治安が悪い。
被害者にされたくなかったら、力をつけろ!と言うのが、この国のモットーだ(考え方が魔人寄り?)。
その中で、見込みのありそうな者が居れば、幼い頃から英才教育が施されたりする。
英才教育を受けた者は、将来に期待されており、エリートコース(王が治めてる、八つの部門のどれかに入る事)行きが濃厚になるらしい。
そのお眼鏡(迷惑)にかなったのが、俺と言うわけである。
まあ、今後どうなるかは分からないが、この世界についての地理はこんな所かな?
次は種族についての説明に移ろうか。
※作者は、別に犯罪を容認しているわけではありません。
あくまで、話のネタとして書いてるので、そこの所をお間違えなく。
念の為に(笑)
主人公は、いずれはヴァレン国を飛び出し、世界に足を運ぶ予定です。
それから、『帝国』って、『王国』とかと同様で【君主制】のイメージが強かったんですが、調べていると【共和制】のも存在するみたいで、本作では此方を取り入れてみました。