伊豆長岡金城館 後段
ここは伊藤園グループ、と云えば昨年11月、会津若松の東山パークホテルのあの蟹食べ放題を思い出す。期待を込め、浴衣に着替えて会場に行けば、もう皆並んでいる。東山では、地酒を期待していたが、あったのは大関、ここもそうかなと思って、兎に角先ず席を確保。入って右奥は寿司コーナー、もう既に列をなして皆並んでいる。その寿司コーナーに近い席を確保、テーブルが大きいので、料理や酒を沢山並べられる。
宏ちゃんが席番、料理は響子ちゃんと私、哲也はお酒、いつものパターン。そうそう言うのを忘れていた、今日は2時間飲み放題、2時間、いつもより30分長い、それは入れ替えなしの1本勝負だからホテルも赤字覚悟のサービスか、と云うことはないが、ま、そんなことはどうでもいい。
先ずはビールで乾杯してから。さあ戦闘開始、で、何と嬉しいことに、静岡の地酒が置いてある。哲也が早速徳利で3本、そこに響子ちゃんが興奮した顔で、蟹があったのよ、と山盛りの皿を2皿、そしてまた取りにいく。
寿司コーナーに列をなしているので、蟹コーナーは穴場だ、流石響子ちゃん目の付け所が違う。しかし、感心してばかりはいられない。蟹を捌くのは私の係、鋏で次々と足を切り、身を取り出し易いよう、真ん中を切る。いつもなら、身を取り出し、それぞれの皿に盛る、最初はそうしていたが、次々と持ってくるので、もうそんな余裕はない。
取り出しやすいよう真ん中だけ切って、それぞれの皿へ。その間にも、哲也が酒を運んでくる。哲也は徳利だが、お年寄りの大半はビールジョッキに並々と酒を入れて豪快に飲んでいる。だから直ぐ一升瓶が空になるが、直ぐ補充されるので慌てることはない。そして、嬉しいことにこの地酒が美味い、皆新潟のような辛口は合わないが、この酒は福島の酒と同様、酒だけで美味い。
大体、バイキングは最初の30分各コーナー混むが、それを過ぎると落ち着いて来る。列をなしていた寿司コーナーも落ち着いてきた。席の真後ろだから、蟹同様、つまみながら地酒を、ビールを、蟹を、蟹を、蟹を、時々別口を、また蟹を、地酒を、蟹を、何時終わるか果てしない蟹切り作業が続く。でも、1時間したらやっと、落ち着いてきた。もう皿は蟹の殻で山盛りだ。片づけてまた蟹を。
やっと辺りを見る余裕が出来眺めれば、こんなに人が入っていたのか、と。そう平日なのに結構泊まりに来ている。後で哲也が話してくれたが、地酒コーナーでは、お年寄りが幾つに見えるというので、哲也が60歳ぐらいですかと言うと、嬉しそうに、間もなく88だよ、と。でもその老人飲み過ぎて転んでいたが。
初日、3日目のバイキング、最終泊の4日目は飲み放題にしたので、楽しみにはしていたが、想像以上に美味い地酒と蟹があったので、皆大満足、部屋は広いし、唯一難点を言えば、浴室は普通。しかし、良い、部屋に戻り、持参した花札で遊び、気持ちよく就寝。
旅はまだ終らない
朝食を食べ、さあ出発。箱根の芦ノ湖を見たら御殿場ICから帰路につく。 8時出発、芦ノ湖までは私が運転。芦ノ湖を見たが、皆猪苗代湖の大きさを見なれているので、左程感動せず、早々と離れる。御殿場ICから高速道に入る予定だったが、ナビは箱根新道から湘南を通り、圏央道から東北に誘導。
また、芦ノ湖からは哲也が運転、この旅総距離1940.5キロと鹿児島から青森まで走ったことになったが、その9割は高速道、即ち哲也が運転して呉れた。下道も時々哲也が、本当に頭が下がる、有難う。
最終日は、芦ノ湖の他は予定を立てず、あとはサービスエリアを見ながらゆっくりと、で、ちょっと走ってはサービスエリアへ、またちょっと走ってはサービスエリアで、那須のベーコンや宇都宮の餃子を買いと、最後はいつもの通り本宮のベニマルで買い物をして無事17時半到着。
夕食時、盛り上がったのは何といっても、地酒と蟹。長旅でしたが、中島みゆきの”旅はまだ終らない”。