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越後の軍神に愛された男〜軍神の正体は女性でした。傍に居続けたのは俺だけです〜  作者: 大夢虎鈴


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8/19

登場人物紹介

天文20年(1551年)——物語開始から一年が経った頃。


たちばな 灯真とうま

29歳 主人公

現代のエネルギー研究者。深夜の実験中に炎の中へ消え、気づけば戦国の越後に立っていた。

熱力学と燃焼工学を専門とし、炉の改良・硝石の精製・塩田の設計など、現代の知識を武器に越後の役に立とうとしている。感情表現が不器用で、自分の気持ちを分析しようとしてうまくいかないことが多い。

「俺」と言う。


長尾ながお 景虎かげとら

20歳 越後の主

越後長尾家の当主。灯真より九歳下。

幼い頃から毘沙門天の加護を受け、戦場では神がかり的な判断力を発揮する。感情を表に出さず、言葉が少なく、笑うことをほとんどしない。しかし炎の前では、少しだけ違う顔を見せることがある。

後に「上杉謙信」として歴史に名を残す人物——とだけ、ここでは書いておく。

わし」と言う。


直江なおえ 実綱さねつな

41歳 筆頭家老

景虎より二十一歳上。春日山城を実務で支える、硬骨の家老。

直江兼続なおえかねつぐとは別人です。

兼続は実綱の娘婿にあたる人物で、この物語の時代にはまだ生まれていません。「直江」といえば後世では兼続が有名ですが、本作に登場するのは実綱です。景虎に対する忠義は絶対的で、秘密を守るためなら鬼の顔にもなれる。灯真のことを最初から警戒している。

それがし」と言う。


宇佐美うさみ 定満さだみつ

57〜61歳 軍師

老練な軍師。還暦前後にして、城内でいちばん灯真に興味を持っている人物。

将棋盤を前に人を試す癖があり、灯真には最初から「化け物か、本当に神の使いか」と言いながら、面白がって協力してくれた。笑い飛ばしながら、しかし何一つ見落とさない。

わし」と言う。


才助さいすけ

30代前半 鍛冶職人

灯真の相棒的存在。城下の鍛冶師で、炉場の仕事を手伝っている。

城中の噂を毎朝持ってくる。なぜか全部耳に入ってくるらしい。情報収集の才能を本人は自覚していない。城下の染物師・お糸さんのことが好きだが、言えずにいる。


三郎さぶろう

50がらみ 鋳物師

無口な職人。灯真の実験に協力している。「川の流れと同じか」と本質を一言で掴む人物で、灯真が密かに尊敬している。


仙桃院せんとういん

27〜28歳 景虎の姉

景虎の姉で、長尾政景の妻。坂戸城に住んでいる。

景虎よりずっと柔らかい目をしているが、見ているものは鋭い。灯真に「景虎をよろしく」と言って行ってしまえる人。


長尾ながお 政景まさかげ

26歳 景虎の義兄

坂戸城主。仙桃院の夫。景虎とほぼ同世代の義兄で、扱いにくい人物と城内では思われている。酒で暴れることがある。実力はある。


斎藤さいとう 朝信とものぶ

18歳前後 智将

景虎の家臣。猛将型ではなく、冷静な観察眼を持つ知略の人。灯真の知識を最も早く正確に評価できるタイプ。城下の医師の娘・千代と出会い、それ以来、言葉数が減っている。


本庄ほんじょう 繁長しげなが

12歳 反骨の少年

この時点ではまだ少年。プライドが高く、よそ者の灯真を快く思っていない。しかし城下に、遠くから見ている娘がいる。


このほかにも、物語が進むにつれて新しい顔が現れます。

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