その後の世界は
デモ投稿なので駄作だし、見たアニメや漫画に影響を受けまくっているので、盗作とかは何卒ご勘弁ください。大目に見てください。お願いします。
あと多分続きません。
ある日。世界は唐突に滅んだ。
まるで神が掌から地球をポトリと落としたかのように、世界中で大地震が起き、大火事が起き、割れた地面は大津波に飲まれ、雷鳴轟く空は、重々しい雨を落とした。
キリスト教の最後の審判だと騒がれたのも束の間だった。理由は簡単。騒ぐ人が皆死んだからである。
兎も角、世界は滅んだ。人類の九割以上が死んだ。文明の発達した世界とも、おさらばである。
***
文太郎は走った。まだ四つにもならぬ幼い妹の手を引いて、まつ毛を濡らす涙を拭うこともせず、妹の痛がるのを無理やり引っ張って走った。
ここは大阪府大阪市内のとある街。二年前の大災害で崩壊した街は、かつての繁栄の影もなく、強かな雑草が生え、鳥が鳴いている。街に蠢く人影はなく、自分たちの荒い声が、船の汽笛のように大きく聞こえる。
「おにいちゃん、まだ着かんの? どこに向かっとるん?」
「あかん、喋ったあかん。奴らに気付かれてまう」
「こわいよぅ、おにいちゃん」
笑っている己の膝を叱咤し、震える妹の手を握る。自分が死んでもこの子は守ったらなあかんと、それだけを考えている。
『ドーーコカナーーー、ブーンターロクーーン』
あいつの声だ! 文太郎は、その手に握った拳銃の引き金に、そっと指を添えた。
『アレェ? コンナトコロニイタノォ、カクレンボハオワリヨォ?』
「に………逃げろ、美優!」
兄の怒声を聞いて、美優は弾かれたように走り出した。それを感じた文太郎は、銃口を目の前の化け物に向けた。
「死ねッ、妖!!」
引き金を引いて弾を打っ放す。それは、この目の前に立つ異形の『妖』の、硬い皮膚に弾かれた。
「死ね、死ねよ! 母ちゃんの仇ッ!」
残りの五発を無我夢中に打つ。六発の銃では直ぐに弾が切れた。
『フウウウン、キカナカッタネェ……カワイソウ。オカアサントオナジトコ、イキタイ?』
「く……来るな、寄るなよ化け物ォ!」
『アラマ、ヒドイ、テキビシイ? ワタシ、カワイソウ。アノコタベチャオウ』
悍ましい声がそう言った時、妖の六本ある手のひとつが伸びて、どこからともなく美優を捕まえた。
「美優!!! 離せよ、馬鹿ァ!!」
文太郎の必死の制止も聞かず、妖は美優を握る手に力を込めた。
「おにいちゃん、おにいちゃん!!」
「美優!! 今助けたるから!!」
残酷なことに、子供の彼では妖に手が届かない。妖はそれを嬉しそうに眺めると、力をもっと込め始めた。
「あぁぁあああ!!!」
「美優!!!」
バキりと嫌な音を立てて、美優が妖の手にうつ伏せた。足は脱力しきり、髪の隙間から見える唇は真っ青だった。
「う……ぅああああ!!!」
「目標、発見しました!」
「死ね、妖どもが!!!」
声が響いた。妖が顔の向きを変えると、そこには刀を手に持った人が、必死の形相でこちらへ来ていた。
黒い剣道着と防具を纏った彼らは、その刀で妖の腕を切り裂き、そして首を狙った。刀が首を刎ねる。妖は、灰となって消え去った。
「おい、生存者だ! 担架を回せ!」
「このまま拠点まで連れて帰ろう。生存者回収車をこちらへ!」
「待て、待てよ、妹が、妹がそこに!!」
「諦めろ、死んじまってる! 生きてる人の方が大事なんだ!」
***
あの言葉を、出来事を、文太郎は今でもよく覚えている。そして、当時は反抗したが、今はそれが正しいことも知っている。
母が死んで、妹が死んで、それから八年経った。あの日助けてくれた兵士たちは、文太郎を連れて神戸の拠点へと帰った。
彼らは日本軍神戸師団と名乗った。そして、この祖国を取り戻すため、妖を倒すと言った。妖は、かの大災害の後、この地上を跋扈している化け物だと言っていた。人間を食ったり、遊びで惨殺したりしていると。そして、日本軍は、祖国救済のため、その妖を取り除き、復興を行っている。
黒い道着を着た文太郎は、拠点のある三ノ宮の街を眺めた。きっと、自分はいつか、故郷の街を、国を、救ってみせる。
「日本軍神戸師団の者たちに告ぐ。作戦決行の時は近い。よく養生しておけよ」
その声を聞いて、日本軍神戸師団の者たちは、大きな声で返事をした。文太郎も、負けじと大きく挨拶をした。
難しいですね、小説って。読んでくださりありがとうございました。




