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家(うち)に帰ろう

作者:石川安泰
最終エピソード掲載日:2026/01/31
かつて東京のジャズクラブでギターを弾いていた真二は、夢を離れ、今は大阪のテーマパークでコスト管理という裏方の仕事に就いている。音楽と完全に縁を切れず、週に一度だけ難波のジャズクラブで無償の演奏を続けていた。
高校生の娘・彩はジャズピアノに打ち込み、将来も音楽の道を志しているが、翻訳業を営む妻・圭子は不安と現実的な理由からそれを快く思っていない。

ある日、真二はパーク内で、東京時代の恋人・美里と再会する。母を亡くした美里は、幼い頃に家を出て行ったジャズピアニストの実父を探すため大阪に来ていた。かつて夢を追う父と母は対立し、その背中を美里は追えずにいたのだ。手がかりを求め、美里は真二が演奏する難波のクラブを訪れ、やがて店で働き始める。

一方、パークで働き始めた彩は、ピアノトリオ「ランブル・ビート」のメンバーと親しくなり、彼らとのセッションを望むようになる。しかしそれは、家族の中にくすぶっていた音楽への想いと不安を再び浮き彫りにしていく。

美里は過去に二度の流産を経験し、二度目を機に夫とも別れていた。真二は、かつて自分を見限って去ったと思っていた美里の本当の別れの理由を知り、彼女の孤独と向き合うことになる。やがて美里は、父が福岡に移っていることを知り、真二に同行を求める。真二はその誘いを受け入れる。

彩が「ランブル・ビート」と共に難波のクラブで演奏する夜、反対していた圭子も客席に姿を見せる。しかしその場に、美里の姿はなかった。
彩が選んだ曲は「家(うち)に帰ろう」。
音楽に導かれ、それぞれが選んだ“帰る場所”が、静かに問い直されていく。
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