第2章 雑木林から白骨遺体見つかる
理沙はマンションに帰ってパソコンを開いた。警察の行方不明者のサイトを見た..◯◯県をクリックしたら与田由美の名前があった。これだと思い警察へ電話した。「行方不明の与田由美さんが◯◯ラーメン裏の雑木林にうめられている。」理沙は話すと「あなたは犯人ですか?」と尋ねられた。「私、河口理沙といいます。信じて頂けないと思いますが正直に話ます。由美さんの霊と先程話をしました。私は霊が見えるし会話もできます。」理沙は包隠さず本当の事を話をした。「それ本当ですか?信用いたします。明日、現場を掘り起こしてみます。情報に感謝いたします。」警察官は言った。「よろしくお願いします。」理沙は電話を切った。「ただいま。」旦那の慶次が帰って来た。「あなた、あの交差点の霊と話をした。遅くなったから晩ご飯作ってない。ごめん。外へ食べに行かない。」理沙は慶次の顔を見た。「いいよ。でも、また、霊の話は怖いなあ?」慶次は理沙の顔を見た。二人はマンションを出た。慶次の車で出かけた。例の交差点を通ると与田由美の霊がまだ立っていた。「あなた、あそこの電柱の下に女子高生が見える?あなたの顔じっと見てるわよ。」理沙は助手席から怒鳴った。「悪い。俺には何も見えない。ふー!怖い!」慶次は理沙の横顔を見た。二人は良く行く定食屋に着いた。「慶次は何食べる?」理沙が慶次に聞いた。「俺、ニラレバ定食。」慶次が言った。「注文お願いします。レバニラ定食と餃子定食。」理沙が店員に告げた。「かしこまりました。少々お待ち下さい。」店員は理沙の顔を見て微笑んだ。その頃、警察から与田の母親に電話がいった。「不思議な情報なのですが、お嬢様お亡くなりになられていました。明日、朝から捜索いたします。お嬢様の霊と話したという女性からの情報提供がありました。少し、胡散臭いのですが確認の為、明日捜索します。」刑事は母親に話した。「その方とお話できますか?由美の様子を聞きたいので是非教えていただけませんか?」母親は刑事に頼んだが「個人情報は教えられない規則でして、申し訳ありません。本人に会ってオッケーがでればこちらまでお連れします。」刑事は言って電話を切った。定食屋では料理が運ばれて来た。「いただきます。」合掌をして二人は食べ始めた。理沙が餃子を食べると知らない電話から着信があった。理沙は電話に出た。警察からだった。「与田さんの母親が由美さんの様子を聞きたいと言っています。どういたしますか?捜索は明日行います。」刑事が言った。「話を聞きたいですって!良いですよ。今晩なら喜んで!今、晩ご飯中なんで後で折り返し電話いたします。」理沙は電話を切って餃子を食べ始めた。慶次は食べ終えた。「ご馳走さまでした。」合掌した。理沙も食べ終えた。「ご馳走様でした。」合掌した。「おばちゃんごちそうさまでした。」お会計を済ませ外に出た。二人は車に乗ると理沙が城田刑事に電話した。「城田さん。◯◯交差点まで母親連れて着て下さい。お願いします。娘さんが居るので是非お願いします。」理沙は用件だけ言って電話を切った。現場に着くと男性2人と女性1人が居た。理沙と慶次は遅れて来た。由美は両親を見て座ってワインレッドの涙を流し泣いていた。理沙と慶次は三人に声をかけた。「河口理沙です。こっちが旦那の慶次です。遅れましてすいません。」理沙は頭を下げた。「いえいえこちらこそ。ワガママ言ってしまいました。」由美の母です。「こっちが由美の父です。」母親が紹介をした。「私が城田です。お手数おかけします。」城田は理沙と慶次の顔を見た。「およびだてしたのはここに由美さんが居ます。見えないでしょうが?頭から足までドロだらけです。ワインレッドの瞳をしています。」理沙は由美の様子を伝えた。「お父さん、お母さん、声をかけてください。由美さんが言った事は私が通訳しますから。お二人の事はわかってますよ。声も聞こえていますから。」理沙は二人の顔を見て優しく微笑んだ。「由美ちゃん、しばらくです。あっちの世界に行っちゃたんだってね。上手くやってる?」お母さんが見えない由美の前で話をした。「私、5年前、知らないおじさんに連れ去られて乱暴されてあのラーメン屋の雑木林の中に埋められているの早く助けて!あっちの世界は楽しいよ。」理沙が通訳した。「由美、お前を殺した犯人おぼえてるねか?父さん達お前を探したんだよ。まさか死んでるとは思わなかった。怖かっただろう?」お父さんが話した。「お父さんもお母さんも元気そうで安心したよ。あの時は怖かった。生き埋めだからさけんでも誰も助けにきてくれなかった。そりゃあ苦しかった。犯人の顔は覚えているからここで毎日探しているんだよ。白いワンボックスカー名前はわからない。ナンバーもみなかった。」理沙が通訳した。「由美ちゃん、明日暗い所から出してあげるから待ってて。私は刑事の城田です。」城田が話した。「由美ちゃん、明日警察の方が助け出してくれるからね。もう少し辛抱してね。」理沙が由美のワインレッドの瞳を見つめた。「お父さん、お母さん、触ってあげてください。」理沙がお父さんの手をとって由美の手を握らせた。お母さんの手をとって由美の手を握らせた。由美はワインレッドの涙を流しお別れをした。「由美帰るね。明日会おう。」お父さんが言って手を振った。「由美ちゃん、帰るね。明日会いましょう。」お母さんが手を振った。由美も泣きながら手を振っていた。残念だが理沙にしか見えなかった。皆、家路についた。雨は小降りになっていた。次の日の朝も雨はシトシト降っていた。警察による与田由美さんの捜索が始まった。地面を1メートル掘ると白骨遺体が見つかった。一緒に持っていたバックを発見して、中身から由美さんの物だと判明し、お父さん、お母さんは地面に腰砕けにベタったり座って泣いていた。「由美の物に間違いありません。」お母さんが確認した。警察も由美さんと断定し殺人事件として捜索本部を立てた。が