第28話 【天蓋制裁部隊との激突】
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上空を裂き、降り立った“天蓋制裁部隊”。
それは、神の秩序を守るために設計された“旧神の兵器”、、
神核の継承を確認した瞬間に発動する、無慈悲な自律抹殺システムだった。
その数、三体。
一体は巨大な双翼に全身を鎧で包み、“神託”を操る戦士型。
もう一体は、六つの眼と四本の腕を持つ“殲滅型”。
そして最後の一体は、女神のような姿を持つが、浮遊しながら周囲に“結界封鎖”を張っていた。
「結界に閉じ込められた……!外に逃げられない!」
ミルが叫ぶ。リリィを守るように抱き寄せる。
「くっそ!完全に閉じ込める気か!」
バンザイが構えた二刀と鍋を打ち鳴らすが、音は外に届かず、空間は密閉されていた。
そのとき、レオルが仲間たちを見回し、叫ぶ。
「みんな、編成を組め!短期決戦で各個撃破するぞ!」
「了解!なら私は左翼の殲滅型を抑えるわ」
セラが氷魔法を展開し、冷気の翼を広げる。
「右の神託使いは私に任せて。
あの類の敵は、長距離から叩くのが一番!」
、、エルフィナが前に出た。
「待て!、エルフィナ!ひとりで行くなっ…!」
レオルが声をかけるが、彼女はふっと微笑む。
「私はもう、“守られるだけ”の王女様じゃないのよ、、レオル」
「……!」
「私も、この仲間の一員として、ちゃんと戦いたいの。今度こそ、ちゃんと自分の手でね!!」
言い終えるや否や、エルフィナの弓が光を帯びる。
「[月読弓]《幻光穿ち》!」
放たれた矢が、右翼の戦士の結界を貫き、爆風とともに装甲をはがす。
「おぉおわ!一発であの外装を!?」
ファルが目を見張る。
「弓だけじゃないんだよ。私、ディアボラに体幹訓練付き合ってもらったからね。結構、鍛えたんだから」
「へぇ♡ 隠れてちゃんとやってたのね?
“王女様”ったら〜♡」
ディアボラが後方から嬉しそうに叫ぶ。
その隙を突いて、ファルが中央の敵へ突撃。
「じゃあ僕は中央担当![拒絶式]•《零点跳躍》!」
一瞬で間合いを詰め、拒絶の斬撃を放つ。
だが、、
『甘い!』
中央の敵が翼を回転させ、空間そのものをねじり返す。
斬撃は“因果ごと”押し返され、ファルが吹き飛ばされた。
「がっ……!やるね、、」
「ファル!?」
ノアが駆け寄り、回復式を展開。
「思ってたよりずっと危険な存在ね……!」
その瞬間、エルフィナが再び前に出た。
「じゃあ、連携で叩くよ、セラ!」
「うんっ!」
エルフィナの矢が空を裂き、セラの氷槍がそれに重なる。
《氷月連弾•白銀の雨》!
氷と光が交わったその連撃は、ついに殲滅型の仮面を粉砕。
その隙に、バンザイとディアボラが飛び込む。
「《バンザイ二刀流鍋撃・双連爆ツインブレイザー》!」
「[魔王式]•《爆焔豪烈拳》」
二刀と重鍋と焔拳が連続で叩き込まれ、敵がついに地面へ崩れ落ちる。
一体、、撃破。
「よし、このままもう一体!」
レオルが神核を展開し、右の戦士型に接近。
「[原初創造]•《烈光穿壁リシェル・ブレイカー》!!」
創造の力で具現化された“槍”が、装甲を貫く。
「今だ、エルフィナ!」
「了解!!《流星矢陣・追撃連射スターシャワー》!」
矢の嵐が放たれ、敵を空中で完全に拘束。
、、二体目、撃破。
「くっ、最後の一体は“封印型”。結界を維持している本体……!」
ノアが叫ぶ。
「私、行ってみる」
それまで沈黙していたリリィが、そっと立ち上がる。
「封印は、神文でできてる。
なら、私の“鍵”で、対抗できるかもしれない……!」
リリィが胸元のエリュシオン・キーを構え、光を掲げる。
封印が、わずかに揺らぐ。
「今だ、ファル!行けるか?」
「あははっ!もう動いてるよ!
あぁあ、、殴られた…僕のプライドズタズタだよ…
[拒絶式]•《虚界斬》!!」
ファルの一撃が光の裂け目に突き刺さり、、
最後の敵が、閃光のなかで消えた。
、、、戦闘終了。
空間の結界が静かに解かれ、空に陽が差し込む。
「……勝てた……の?」
リリィが不安そうに呟くと、エルフィナが彼女の頭をそっと撫でる。
「うん。ちゃんと、皆で守ったんだよ」
「ありがとう……」
リリィの目に、涙が滲む。
そしてレオルは、仲間たちを振り返る。
「ありがとう、みんな。
特にエルフィナ、、君がいなかったら、あの一体は倒せなかったな」
「ふふっ、たまにはね。これでも“元王女”なんだから、、でも危なくなったら、また守りなさいよ!あははは!」
彼女の笑顔は、凛としていて、誰よりもまっすぐだった。
続




